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独立起業を考えている人たちへ。起業がうまくいくかどうかを見極める重要ポイント3点+α

◆昨今感じられる日本の人材流動性の高まり

この年度末、SNSをみていると、退職する友人がとてもたくさんいました。
ここ数年、4半期ごとに退職エントリーがにぎわい、本当にたくさんの友人が退職して転職したり起業したりしています。
人材の流動性が高まるのはとても良いことだと思いますし、友人たちの新たな旅立ちを祝福する気持ちでいっぱいになります。

僕自身も地方公務員を20年も務めてから退職・起業したという変わったキャリアの持ち主であり、そこから、まる4年がたつ中でそれなりに事業も大きくなり、メディアにもちょくちょく出るようになって(本当はまだ全然大したことないのですが)、転職や起業についての相談が寄せられることが多くなってきました。

転職や起業する人が多くなっている背景としては、

・上に人が詰まっていて組織内ではキャリアアップが望めない
・社内で自分のやりたいことができない
・社内で自分が成長できる可能性が少ない

とか、いろんな理由があると思います。

僕は転職はしたことがないので、転職される方に有効なアドバイスができるかどうかは自信がないですが、独立起業する方に対してはある程度自分の経験をお伝えできると思います。
今回は、独立・起業がうまくいくかどうか、自分が経験した中で重要なポイントと思えることを書いてみたいと思います。

◆独立起業がうまくいくかどうかを見極める最重要ポイント3点

 
独立起業して、それがうまくいくかどうか。
僕はそれを見極めるために、自分がこれから手がけようとしている事業が、以下の3つのポイントを満たし、かつ均衡しているかどうかをチェックしました。

1.自分がやりたい事業か?
2.自分の強みを出せる事業か?
3.社会から求められている事業か?

事業をおこすには、特に3.が重要だと僕は考えています。社会から求められているかどうかは社会構造の変化には左右されますが、景気変動にはあまり左右されないからです。
そして社会の構造変化は景気変動ほどは急には来ませんから、自身の事業ポートフォリオを変えていくことで対応可能な場合が多いです。

この3つが揃っており、かつバランスが保たれている事業であれば、独立してもやっていけるではないかと、僕自身や、周囲の人たちを見ていて感じます。

◆独立起業がうまくいくための3点が整っているかどうかを見極める5ステップ

では、この3つがそろっているかどうかを見極めるにはどうすればよいのでしょうか?
僕が実際にやった方法をご紹介します。

ステップ1〜自分のやりたいことを認識、言語化する〜

まずは、自分がやりたい事業を紙に書き出していきました。
そして、出てきた事業が抽象的だった場合は、それをできるだけ具体化するようにしました。
抽象的な事業を、複数の具体的な項目に分けていくことで、自分のやりたい事業の解像度を上げていきました。
それから、抽象的なことしか書けなかった事業や、具体的だけどニッチすぎる事業を消していきました。
自分がやりたいことであり、かつ具体的でニッチすぎない事業を複数書き出せた段階で、ステップ2に進みました。

ステップ2〜自分の強みを把握・言語化する〜

次に、やりたいこととは関係ない、自分の純粋な強みを考え、紙に書き出しました。

ポイントは手順1から数日、日を空けることです。
そうしないと、どうしても自分の強みを「やりたいこと」に関連付けようと、意識が引っ張られてしまうからです。

僕はこれを、できるだけたくさん出るように、何度か繰り返し行いました。
これをすることにより、自分の可能性の幅を確認することができました。

強みというのは、誰にもたくさんあると僕は思います。多い人なら20個以上、少ない人でも10個はあるはずです。
もし書き出してみて少なかったとしたら、それは本当に強みが少ないのではなく、もしかしたら、まだ自分を見つめ直しきれていないのかもしれません。
僕は自分で考えるだけではなく、周りの人にも、自分の強みがどこにあるのかを聞いてみました。そうすることで、意外な自分の強みを見つけることもできました。
そして、ある程度出揃った段階で、ステップ3に進みました。

ステップ3〜自分の強みをもとにした仕事を描く〜

次に、自分の強みを複数組み合わせて「ビジネス」に変えられるポイントを探しました。
そして、それが今ある既存の職業に合致するかどうかを考えました。
もし合致する職業があるなら、その業種・職種の企業への転職も視野に入れようかと思ったからです。
しかし、僕の場合は思い当たる既存の企業がなかったため、起業しようと考えました。

起業のカタチも、組織型、個人型とありますが、より社会に大きなインパクトを与えたい、そしてこれしか考えられないという強い決意があったので、組織型を選択(といっても最初は一人でしたが)しました。

ステップ4〜「やりたいこと」と「仕事」をくっつける〜

ここで、ステップ3で出した「自分の強みが生きる仕事」とステップ1で考えた「自分がやりたいこと」が一致しているかを、自らに問いかけました。

そしてそれが一致していたので、「独立・起業することが、よい結果につながるだろう、これこそが自分のやりたい仕事だ」と判断しました。

ステップ5〜自分がやりたいビジネスの安定性を確認〜

ステップ1〜4で確認した、「独立してやりたい仕事」が、どれくらい社会から求められているか。
ここでは、独立してやりたい仕事の景気変動に対する耐性を検証しました。
たとえ不景気になったとしても、本質的に社会から求められているかどうか。

例えば、僕は起業当初、ハッカソンのイベントの企画、運営、進行を事業の一つとしていました。
しかし、ご存知のとおり、2019年現在、イベントとしてのハッカソンは下火になっています。

もし僕が「ハッカソンの企画運営の引き合いが多いから、会社を作って儲けよう!」とだけ考えて起業していたら、今頃どうなっていたかわかりません。
しかしフィラメントは、起業当時とは形を変え、現在は大企業向けのコンサルティング事業がメインとなるよう収益構造を変えてきました。
それは「社会から求められる本質」を、自分なりに見つめてから起業したからだと考えています。

◆最重要ポイント、追加の1点

さて、この3つが揃っていれば、少なくとも、自信を持ってご家族に説明することはできるはずです。

しかし、僕は自分自身の経験から「起業においてはこれは絶対外せない」と考えているものがひとつあります。

それは「助けてくれる人がいるかどうか」です。

例えば、僕は、退職時、村上臣さんからお祝いとして「村上さんをゲストとして招へいさせてもらえる1年間のブッキング権」をいただき、フル活用しました。
彼は今、フィラメントのCSOとして活躍してくれています。

また、退職後すぐに、COO森澤がジョインしてくれたことも大きいでしょう。
僕の右腕として、会社としてのフィラメントの基盤を一緒に作ってくれました。

他にも、数えきれないくらい多くの方に助けていただいて、今があります。

Facebookに投稿した退職時のあいさつには、1,288人(2019年4月現在)が「いいね」などリアクションをしてくれました。

このことで、目に見えない応援が可視化された、大丈夫だと起業に確信を持つことができました。

このつながりは、ただ単に名刺交換をしただけでは、絶対に生まれません。
人とのつながりは、放っておいたら、消えてしまうもの。
相手の印象に残し「会いたい」と思わせるように自分のことを発信するなど、継続させていく努力が必要です。
メンテナンスして、よりストロングなものに生まれ変わらせていく。
そして同じことは、経営自体にもいえます。

 
フィラメントの考える、「社会から求められる本質」とは何か。
僕はそれを、フィラメントの新しいビジョンに込めています。

SOCIETY REFRAME ENGINE.
「自ら変革しようとする人を創り、その変革を導く」

僕は、たくさんの人に導いてもらいました。
今度は、僕がそういう人たちを作りたい。
ハッカソン、アイデアソンもまた、人づくりの一環。しかし、そこにとどまらず、より長期的なスパンで、良い関係を、事業をクライアントの皆様と一緒に構築していきたいと考えています。
今の場所から一歩を踏み出して、社会に提供できる価値を、より大きく継続して提供し続ける。
そんな人が増えればいいなと願いながら、僕はこの記事を書き、そして日々仕事に取り組んでいます。
皆様の前途に幸運がありますように!!

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