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ちっぽけな

 新幹線の中で、乗車券を失くしたので、車掌さんから、乗車券を買った。ところが乗車券が見つかったので、車掌さんに払い戻しをして貰った。車掌さんは、「車内では現金の払い戻しはできないので、一年以内にどこかの駅で払い戻しを受けてください」と言った。

 そこで、今日、駅へ行くと、「領収書だけでは、払い戻しはできない」という。乗車券がないと駄目らしい。しかし、乗車券は返却し、領収書しかない。窓口の女の子は、担当部署に連絡をしてくれたが、車掌は乗車券を渡したと言っていると、断固として、払い戻しをしてくれない。

 キレた。「それは、ひどい。泣き寝入りですか?その車掌は、嘘をついています!」興奮して、窓口の若い女の子に、食ってかかった。

 怒りが収まらないまま、家に帰った。ところが、払い戻しを承認した乗車券が、書類の間から、出て来たのだ。血の気が引いた。

 人間は怖いと思った。自分はいつも正しいと思っている。普段は偉そうに正論を語っているが、振り上げた拳を下ろす勇気もないちっぽけな卑怯者でしかない。

 明石家さんまは、落ち込むことがないという。落ち込む人は、自分を過大評価しているからだ、という。全くその通りだ。

 自分はちっぽけな大したことない人間だということを、忘れないようにしよう。本当に、恥ずかしかった。

 

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猪浦直樹

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