FROM ボブ・バーグ

拙著『THE GO-GIVER：あたえる人があたえられる』には私とジョン・デイビッド・マンのが提唱している5つの法則がある。ここで、この5つの法則に加え新たなコンセプトとして、私が「因果の法則」と呼ぶものをご紹介したい。これは独立した法則というよりも第5の法則「受容の法則」の補足ようなものになる。

因果の法則とは何か？

この因果の法則は次のようなものになる。「もっとも素晴らしい贈り物は自分にとって意外なタイミングで想像もしていなかったところから やって来る」というものだ。

これまでに紹介した5つの法則に従い、日々仕事をしているとあらゆる価値というのは予期しないところからやって来る。たとえば、ある１人の紹介客がやってきたとしよう。興味深いことに、その人はある人物から絶対にあなたを訪ねるべきだと推薦されたと言っている。

しかも、商品が素晴らしいだけではなくあなたの人間性が素晴らしいとまで推薦してくれたというのだ。さらに、その推薦者の名前を尋ねると驚くことにその名前に全く覚えがない。そんなことだって起こり得るのだ。そう、予想通り、希望通り…というよりもそうした素晴らしい贈り物は意外な形でやって来る。

与えることから始まる幸福な循環とは？

人に与えることを考え、行動していると…言い換えれば、相手にとっての価値を提供することを念頭に置いて行動すると、大きな価値が予想外の時、形、規模で訪れる。

ただ、ここでぜひとも理解しておいてほしいことがある。これは”魔法”ではなくて当然の流れなのだ。

善意や良心の種まきをしたあなたは、多くの人から知ってもらい、気に入ってもらい、信頼してもらえるようになる。さらに、一緒に仕事をしたいと思われるようになり、成功を望まれるようになる。

5つの法則を理解し、実践していくと…

そのためには、まず誰かのための価値を生み出すこと。ここから全てが始まる。そのためには、自分が受け取るよりもはるかに大きな価値を相手に与えよう。

そのうえで、その生み出した価値を多くの人々に提供していうえで、より多くの人の人生に触れて価値を与え続ける方法を考え続けよう。

また、相手のことを第一に考え、そのように振る舞おう。そうした行動によって次第に、信頼のネットワークが形成されていく。結果として、あなたの影響力も強まっていくだろう。

それでいて、自分自身の本質を常に意識しそれを理解し受け入れよう。

そして、自分自身であり続けたことから生まれたあなたへの贈り物を素直に受け取る気持ちを持とう。息を吐いて吸うように与えることと受け取ることを繰り返そう。そう、全てはまた循環していく。

GO-GIVERとしての在り方と実践

たくさんの親切に触れ、友情を感じるだろう。紹介経由でたくさんの出逢いが訪れるはずだ。もちろん、新しい仕事もたくさん舞い込んでくる。その結果、お金もたくさん得られるだろう。

「与えること」と「受け取ること」は原因と結果の関係にある。与えることが原因となり、受け取るという結果になる。私たちが目指しているのはその幸せなサイクルなのだ。そのうえで因果の法則を振り返ろう。

因果の法則：もっとも素晴らしい贈り物は自分にとって意外なタイミングで想像もしていなかったところからやって来る。

この法則を他の法則と合わせて、意識することで大いなる豊かさを実現して欲しい。これこそTHE GO−GIVERとして在り方であり、その実践なのだ。

PS
最後までお読みいただきありがとうございます。また、本日分を内容を持ちまして「THE GO-GIVER」は終了となります。

改めまして、「THE GO-GIVER」をご愛読いただき、また、弊社寿コミュニケーションズをご愛顧いただいてありがとうございました。この場をお借りして、厚くお礼を申し上げます。

ここまでお伝えしてきた「THE GO-GIVER」の哲学、考え方があなたのお仕事、人生にお役立ちになれば幸いです。こちらをお読みのあなたの今後の一層のご活躍、ご健勝をお祈りしています。

-寿コミュニケーションズ株式会社