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「自分らしさ」がもつ2つの価値

FROM ボブ・バーグ

私の著書『THE GO-GIVER〜あたえる人があたえられる〜』の中で、4つ目の法則として『本物の法則』を紹介している。それは「あなたが人に与えることのできる、最も価値ある贈り物は、あなた自身である」というものだ。

ビジネスでテクニックを使うときには土台が必要?


物語の中に登場するメンターは、自分自身も「自分らしく本物であること」を早いうちから理解できて幸運だったと話している。ビジネスにおいては、プレゼンの技術、人間関係の技術など、様々なテクニックがある。しかし、それらの技術も、自分自身の軸に基いていなければ、使ったところで意味がないも同然なのだ。

一方で、いつも人前で自分らしく振る舞うと、人はあなたに対して好感を持つようになり、あなたと一緒にいると居心地よく感じるようになる。つまり、あなたのことを知ってもらい、気に入ってもらい、信頼してもらうことができるようになるということだ。

すると相手は、仕事だけでなく、プライベートでもあなたと一緒にいたいと思うようになるだろう。あなた自身が「本物」であるということは、ビジネスだけでなく、人生をよりよくする上でも大切なことなのだ。

では、実際のところ「本物」とはどういう意味なのだろうか?

「本物」に関するガンジーの言葉…


一般的に言えば、本物とは「真実であること、偽物でないこと、コピーでないこと」だ。そのため、自分らしく本物であるということは、偽りの自分ではなく、誰かのモノマネでもなく、芯を持っていることだと言えるだろう。この「芯」という言葉は、本物らしさについて考えるうえで、とてもいい指針になる。

あなたが「本物」である時、あなたはあなた自身を体現していなければならない。またガンジーは、自分を体現することについて「考えること、感じること、話すこと、行うこと、これら全てにおいて辻褄が合い、1つになっていること」だと言っている。

個人的に、これは「本物」を語る上で非常によい説明になっていると思う。「どうすれば本物になれるでしょうか?」と聞く人は大勢いるが、本物であるとは、学ぶことではなく自分を受け入れるということなのだ。

なぜなら、あなたは少なくとも「芯」の部分では、既に自分らしさを獲得しているからだ。それこそ、あなたが世界に対して発信できる、最大かつ素晴らしい価値なのである。

ところで、私は自分らしさには2種類の価値があると考えている。その2つとは…

自分らしさには2つの価値がある


1つは、生まれながらにしてあなたが持っている「存在価値」だ。そしてもう1つは、あなたの強みやタイプ、才能、性格…といった、あなたが持っているものを組み合わせることで生じる「市場価値」である。つまり、市場において他の人と比べたときに生じる付加価値のことだ。

あなたももうご存知の通り、人はそれぞれ、得意分野が違う。そのため、自分らしさについて考える時に重要なのは、「自分と他人は違う人間だ」ということを理解することだ。そして、決して現状に満足したりしないこと。というのも、現状に満足すれば新たなことを学んだり、成長する意欲がなくなってしまうからだ。

他人や社会のことばかりを批判して、自分を変えようとしないのであれば、それは「本物」であろうとしているとは言えない。単に、自分勝手な人間になってしまうだろう。

そうした自分勝手な人物が語る「本物」というのは、深刻な問題であり、その人にとっては解決すべきものである。その問題を解決することができれば、他の人に強い影響力を与えられるような「本物」になれるはずだ。

学ぶことをやめず、成長し続けよう


だからこそ、私たちは学び続け、成長していく必要がある。本や教材、セミナー、メンター…どうやって学んでも構わない。とにかく、自分の価値を高めていってほしい。

誰から学ぶか…これには色んな選択肢があるだろう。歴史から学ぶのもいいし、私たちが生きる時代の本物や一流と呼ばれる人物から学べることもあるはずだ。しかし、学ぶときに注意しなければならないのは、誰から学ぼうと、その人自身になるわけではない、ということである。

学ぶ対象の英知に触れながらも、それを盲信しないようにしよう。そうではなく、考えとして取り入れることによって、自分らしさを損なわずに「本物」であり続けることができるのだ。

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