見出し画像

悲報:子供になってほしくない職業

FROM 安永周平

こないだ、ちょっと残念なことがありました。というのも、ある調査結果を見つけたんです。少し前の2017年4月、ソニー生命が日本全国の男子中学生100人に将来なりたい職業を「スポーツ選手、医師、公務員、YouTuber、ITエンジニア、プログラマー、ゲームクリエイター、社長などの会社経営者・起業家、教師・教員、学者・研究者、営業マン」の中から選んでもらったそうです。コレあなたもご存知かもしれませんが、以下のような結果でした。

男子中学生に質問:将来なりたい職業は?


1位 ITエンジニア・プログラマー
2位 ゲームクリエイター
3位 YouTuber
4位 プロスポーツ選手
5位 エンジニア

当時注目を浴びたのは、お察しの通り3位のYoutuberです。ここ数年、子どもたちにとっても身近な存在となったスマホでYoutubeが見れるわけですから、気になる子供も多いでしょう。将来なりたいと思っても不思議ではありません。Youtuber については色んな意見がありますから、子供にYoutuber になってほしくもない親も多いようです。

事実、この結果を受けて日刊SPA!の取材班が、今度は親世代、30歳以上の子供を持つ男女100人に「子供になってほしくない職業」を聞いたところ(先のソニー生命の調査と全く同じ選択肢で)、Youtuberが59%でブッちぎりの1位だったそうです。これにはやっぱりなぁ…と思ったんですが、僕が残念に思ったのはここではありません。続く2位の項目です。

親世代に質問:子供になってほしくない職業は?


1位 YouTuber…59%
2位 営業マン…11%
3位 ゲームクリエイター…8%
4位 スポーツ選手…7%
5位 公務員…7%

すいません、正直もうYoutuberはどうでもいいです(苦笑) 僕が気になって仕方ないのは、2位が営業マンであるという事実。調査の対象は30歳以上の方とのことですが、やはり営業に良いイメージを持っていない方が多いのでしょうか。今だに「営業=売り込み」という間違った認識が世の中の大多数だというこというのが透けて視えるようで、とても残念に思ったんですよね。

あまりこんなことを言うのもどうかと思いますが、なんだか表面的な印象だけで見られているなと。というのも、僕らの身の回りにある便利な商品やサービスは、営業という仕事に携わる人たちの努力によって、僕らの手元に届いているわけです。この当たり前の仕組みだとか、営業の本質とかが分かっていれば「子供になってほしくない」なんていう回答は出てこない気がするんですよね。

営業って”人の役に立つこと”ですよ?


営業って、なんとなく「不要な人にまで売りこむ」「友達に突然電話して勧める」「ノルマ達成のためにお願いする」「断られても食い下がる」みたいなイメージがあるのでしょうか。でも、このメルマガを読んでいるあなたはご存知のとおり、これらは営業でもなんでもありません。ただの迷惑行為です。これを営業だと思っていたら、そりゃ子供にもなってほしくないでしょう。

ただ、営業ってこんなことじゃないですよね。商品を売り込むことが営業ではなく、相手の困りごとを聞いて一緒に解決するのが営業です。その際に、自社の商品が必要であれば提案すればいいわけですが、不要であれば売る必要ないわけです。繰り返しますが、不要な人に売るなんて、ただの迷惑行為でしかありません。

営業とは「相手と一緒に買うこと」である


もちろん、相手があなたの商品・サービスの必要性に”気付いてないだけ”の場合は別です。しかし、その場合も、相手の話も聴かずに「あなたのためを思って言ってるんです!」なんて強引に言えば、迷惑な押し売りと変わりません。価値観の押しつけみたいなもんです。そうではなく、相手の困りごとを聴いて、相手の立場を理解したうえで、どうするのがベストなのかを一緒に考える…と。

ボブの言葉を借りるなら「営業とは相手と一緒に買うこと」です。人に対して一方的にする行動じゃありません。伴走者でありサポート役であり、一緒に問題を解決する同志であるべきでしょう。こうした親身な態度がなければ、仮に相手が必要性を理解したとしても、嫌悪感という感情が優先して「あなたのことが嫌いだから買わない」という結果になってしまいます。これはお互いにとっての機会損失であり、時間の無駄になります。

自分の「在り方」を大切にできる仕事


ただ、こうしたことを理解したうえで営業をしていると、本当に人間的な成長の機会が多く訪れる職業です。トライ&エラーを繰り返す必要はあるでしょうけど、コミュニケーション能力は劇的に磨かれます。もっと言えば、お客様から育ててもらうことだってできるんですよね。ですから、親の立場になってみると、子供が営業の仕事をするってすごく魅力的だと思うんですが……ワースト2位。個人的には凄く残念だなぁと思うんですが、あなたはどう思いますか?

#営業 #セールス #あたえる人があたえられる   #GIVE #GIVER #職業 #仕事  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?