ダンス微経験者によるコピユニダンスの話

こんにちは。ざきんぐです。
穂樽さん企画の「ラブライブシリーズのコピユニアドベントカレンダー2022」の記事の一つとして書いています。穂樽さん、素敵な企画ありがとう!
ラブライブ!シリーズのコピユニに関する話なら何でもOK、ということなので、私はダンスに焦点を当てて書いていきたいと思います。(と言いつつダンス浅いのでダンス経験者の方々は温かい目で見てください……。)
さらに、この記事はダンスはそこまでモチベがない……という人こそぜひ見て欲しいです。私はダンス好きですが、めちゃくちゃ上手くなってやる!というモチベは正直そこまでないです。
これを見た人がもっとダンスを楽しめるようになってくれたらいいなと思っています。

私について

まず、お前誰?って感じの人もいるかと思うので自己紹介します。

  • ざきんぐです。

  • Techours(東工大Aqoursコピユニ)の初期メンバーで、1st~3rd(2018~2019)で梨子ちゃん役を担当してました。

  • 現在は今年から始めたAshulla!(Liella!コピユニ)でちぃちゃんパートやってます。

  • 一人で嵐、Sexy Zoneもちょこちょこ踊ってます。他の人ともたまに踊ってみたしてます。

また、タイトルでダンス「微」経験者と言っている通り、Techoursを始める前にも一応ダンスをやっていました(高校のダンス同好会と、半年だけ大学のダンスサークルに所属)。ストリートダンスのようないわゆる「ダンス」が向いてないな~と感じ、高校でちょこっとやって楽しかった記憶のあるコピーダンスがやりたい!と思いコピユニを始めました。

そんな私からコピユニにおけるダンスについて話したいと思います。
自分はなにを目指して踊っているのか、コピユニにおけるダンスは何が楽しいのか?ということを改めて考えるきっかけになれば良いかなと思います。

以下、「ダンス」は主にダンスサークルのようなものと考えてください(LockとかHip Hopとかジャンルがあってかっこいいやつ)。

ダンスとコピユニの違い

先ほど「ダンスが向いていないからコピーダンスがやりたい」、と言いましたが、その違いが何か書いておきます。
(事実と自分の考えが入り混じってますが、厳格な文書じゃないしゆるして。)

違い① 披露の仕方

ダンスは、ショーケースとバトルがあります(他にあるのかは浅いので知りません)。
ショーケースはイメージしやすいと思います。決められた振付を練習し、ステージで披露するものです。
バトルは、1対1やチーム対戦で、DJがかけた曲に対して交互に即興で踊るものです。身についている動きの幅広さや音に合わせた表現力の高さが問われます(私はこれがニガテすぎてダンスサークル辞めました!!!)。

個人的には、皆で一つのものを作り上げるショーケースの方が好きでした。ダンスサークルでは、ショーケースの練習にそこまで時間をかけない印象です(コピユニと比べて)。普段から、所属するジャンルの基礎的な動きを練習しているため、自分のダンススキルがそのまま反映できます。
一方でコピユニは、全てショーケースになるため、基礎の動きよりも、「その曲の振付」を練習する時間がかなり長いと思います。
ひたすら練習を重ねたものをステージにぶつける、というのがコピユニの面白さだと思います。

違い② 目指すもの

ダンスをやっている人が目指すものは、人それぞれだと思いますが、自分のダンスを上達させることになるのかなと思います。ダンスやっててダンスを練習しない人はいないですよね(それはそう)。
私はこれが明確でなく際限がないと感じていました。どこまでいけば達成できるのか?というのがわかりにくいため、人によってはモチベーションを保つのが難しいかもしれないです(だから私はダンスサークルを辞めました!!!(2回目))。

コピユニも、目指すものは人それぞれですしダンスと被る部分もあると思います。しかしやはり「コピーユニット」なので、キャラやキャストに近づけるということは意識している方が多い思います。この観点だと目指すものが明確です。これが特徴的な違いだと思います。
この明確な目指すものがあることで私の場合はモチベを保って頑張りやすいのかなと思います。(もちろん、寄せるために大変なこともたくさんあるけどね)

違い③ 表現の仕方

ダンスは何で表現するか?それはダンスです(進次郎?)
ダンスの技術が上がることで表現の幅が広がります。もちろん表情や衣装も大事ですが、一番はダンスのスキルです。
一方のコピユニ、もちろんダンスはしてますが、その他にも表現で使えるものがたくさんあります。
ダンスのスキルも一つの武器になるし、表情、細かい仕草、衣装、髪型etc……。それから口パク(リップシンクと言うらしい)もコピユニの醍醐味だと思います。結局、コピユニのパフォーマンスは見る人がどう感じるかです。コピユニのお客さんが全員ガチプロダンサーではないので、ダンスが上手ければ上手いほど良いという話でもないわけです。ダンスの技術がプロダンサーレベルでなくとも、お客さんを惹き付けるようなパフォーマンスをする人っていますよね。そういう人は、ダンス以外の表現に力を入れているんじゃないかなと思います。
コピユニでダンスはそこまで頑張れない……という人は、ぜひ他の表現の仕方に目を向けて欲しいと思います。

ダンスとコピユニに共通して重要なこと

さて、私が思いつくダンスとコピユニの違いを述べてきました。今度は、逆に共通して大事なことも書いていきたいと思います。

共通点① 基礎練は大事!!

皆さん基礎練やってますか?ここでいう基礎練は「リズムトレーニング(リズトレ)」、「アイソレーション(アイソレ)」を指しています。ダンスはガチでやらなくとも、この2つはやった方が良いと思います。
なぜかというと、ダンス歴が短い人に出てしまう初心者感は、基礎練をやることで解消できるからです(多分)。
まずリズトレでは、リズムを取る練習をします。直接的にはステップ系の振付が良い感じになります。また、チーム全員がリズムを取れるようになれば、動きが揃うようにもなるはずです(ダンスに真剣なTechoursも動きの揃い方がよく褒められていますね)。
そしてアイソレ。体を部分的に動かす練習です。ラブライブ!のダンスにおいてめちゃくちゃ使うわけではないですが、一番活用できるのはウェーブ、スネイクとかのクネクネ系ですね。これらはアイソレの連続です。
アイソレをやると、ちょっとした動きやポーズが良い感じになります。上手く言葉にできないので諦めます。とにかく大事です!()

共通点② ダンスを見ること

ひたすら体を動かすのも良いですが、本家映像を見ることが超重要です。
イメージしたものを動きにするわけですから、イメージができてないそもそも動けません。なんとなくこういう振付、ではなく、細かくイメージができるようになると良いです。
具体的には、主に形(シルエット)を見ると思いますが、他にも動きの軌道、速度、加速度、角度、よくわからんけどニュアンスとか、様々な要素に注目して見てみましょう。
また、見る力が上がると、自分の動きを改善するのも上手くなってきます。
この見る力、ダンス上達モチベがない私でもちょっと自信があるので、経験がものを言う気がします。ひたすら見よう!
ちなみに見る力を育てるととても良いことがあります。ラブライブ!のキャストや好きなアーティストのダンスを見て、今まで「キレがある」「なんかかっこいい/かわいい」くらいの感想だったのが、「この動きのこの部分が良い」「このニュアンスサイコ-」と、ダンスの解像度が上がります。個人的に、これがダンスをやる一番のメリットなんじゃないかと思ってます。(まあ結局語彙力がないと「好き!」「それ!」くらいしか言えませんが(適当))

コピユニをするダンス初心者の方へ

さてここまでダンスとコピユニを比べて話してきました。共通点もありましたが、異なる点もありました。つまり、ダンスをやっている人ならコピユニは簡単にできる、というわけではないです。むしろ、コピユニはダンス未経験、初心者の方が向いていると思っています。

自分流の動きがないからコピーがしやすい

これです。ダンスやってる人にラブライブ!の振付を教えたら、多分すぐできます。でも、おそらくキャストの動きとは違うものになります。ダンスやってる人は自分の動き、癖がついてます。あとコピーの概念がないです(私は最初なかったです。好きなように踊ってました)。
ダンスをやっていない人は、まだ自分の動きがないです。むしろ担当のキャストばっか見てたら、それが自分の動きになりやすいと思います(Techoursの某みんちゃんが良い例です)。

初心者がやりがちなことと改善方法

(急につながりが悪くなったけど気にしません。時間がありません)
ダンスを見ていて勿体ない!と思うことを書きたいので書きます。初心者でなくても見直してみると良いかもしれません。

  • シルエットが詰められてない
    あ、初心者だな
    とわかってしまう一番勿体ないポイントです。
    私は写真やサムネの静止画の時点で、初心者かどうか分かります(えっへん)(多分)。
    シルエット、つまりダンスの形ですが、コピユニであればポーズが良く出てくると思います。ここは練習するとわりと簡単に良くなる部分だと思います。ぜひ鏡や動画を使って本家と比べて見てください。一瞬でその形にすることは難しい場合もあるので、体に覚えさせるのも重要です。

  • 動きが小さすぎる
    女性にありがちなものです。
    これの改善方法ですが、一回、周りの目がないところで形を気にせずバカデカく踊ってみましょう。大きく踊る動きを体に覚えさせるといいです。本番のステージで緊張して動きが小さくなってしまうこともあります。動きが小さい自覚のある人は、自分が思っているよりでかめの意識で踊ろう。

  • 力が入りすぎている
    次は男性にありがちなパターンです。力が入りすぎていると綺麗にストップができません。動かす意識より止める意識をしてみよう。

  • 余計な動きがある
    これもちゃんとストップができていない可能性があります。楽器の演奏でもミュートが大事だよね(たしか)。それか予備動作が早すぎる。リズムを感じて。

  • 「キレがある」=「素早く動く」ではない。
    たまに勘違いしている人がいそうです。
    ダンスを見る解像度を上げていきましょう。

ダンスをやっていくうちに直面する壁3つ

さて、ここまで読んでいただきどうでしょうか。コピユニダンスのモチベ上がりましたかね?
しかあし、ダンスは楽しいですが、練習していくうちに直面する壁もあります。

壁① アップのリズムで歩けない

これは本当に初心者向けです。あるあるだと思うので挙げてみました。
練習すれば絶対にできます。頑張ろう。誰かに見てもらうのが一番早いと思います。膝と胸を近づける意識が大事です。

壁② 何かが違うけどどう改善したら良いかわからない

これも、しばらくダンスを続けた人なら共感できるんじゃないかなと思います。特にコピユニのように、プロのコーチがいないとこの状態に陥りやすいのではないでしょうか。
ダンスは振付を曲に合わせて踊れるようになるまでが一番楽しいです。その先に待っているのがこの壁です。
ちなみに私は高校卒業時点でこの状態でした。自分のダンス何かが違うな……と思ってダンスはもうやらなくていいや、と思っていました(結局やりましたが)。
これを改善する方法、つまり自分が思い描いている通り踊る方法、それはダンスをよく見るということです。上の方でも書きましたね。
おすすめは本家映像と自分の映像を並べて見ることです。今の時代、スマホで動画編集ができます。無料版でもロゴが入っちゃいますが練習用としては十分です。これ、Ashulla!の練習でやってるんですが、Techoursの時からやっておけば良かったなーと後悔してます。
見て、動画撮って、比べて見て、動画撮って……を繰り返すと、だんだんと思い描いていた動きに近づくと思います。私もやっっっと改善ができるようになってきたと思います。

壁③ もっと上手くできた気がする……

振付を曲に合わせて踊る、というのを難なくクリアできるようになり、もっとクオリティを高めるぞ!という段階でぶちあたる壁。これはもう際限がないですよね。向上心があって素晴らしいと思います。
「目指すもの」のところで言ったように、ダンスを上達させることが目的となり、ダンス寄りの考えをしているのかなと思います。
この気持ちがあるからこそ、次こそはと頑張れる人もいるかもしれないし、ハードルを上げすぎている人もいるかもしれないです。
自分が何を目指しているのか、何が楽しくてやっているのか、一度考えてみるのも良いかもしれません。

壁は乗り越えなくても良い(特に③)

ここは完全に個人的意見です。私自身、上達するために頑張るということがとても苦手です。上達や成長を強いられると逃げたくなる社不です。でも、壁は乗り越えるだけでなく、壁から逸れるという手段も取れます。ダンスが上手くならないなら、他の表現を頑張れば良いです。
いやいや、ダンス上手くなりたいよ、っていう人は、ダンス向いているのでスクール等に通ってみるのも手です。
私は楽しくやってたらなんか上手くなってたわ!というのが理想なので、自分が楽しく踊れる方法を考えるようにしています。

楽しく踊ろう!

かなり長くなってしまいました、まとめます。
ダンスは色々な楽しみ方があります。
上達しなければならない、という気持ちに縛られているのであれば、それは勿体ないです。ぜひ自分なりの楽しみ方で楽しんでほしいです。
私は今Ashulla!でLiella!のコピユニをやっていますが、ゆるく楽しくやってます。Ashulla!は1~2回練習したら撮影するくらいでやってます。こだわろうと思えばいくらでもこだわれてしまうのがダンスですので、時間をかけすぎても良くないと思ってます。楽しさを重視したいので、その段階まではいかなくてもいいのかなと個人的には思っています。(まあ元々踊れる人が集まっているのがかなり大きいですけどね!)
個人的に踊っているセクゾとかも、結構短い期間で練習して出してます。常に完璧に踊らないといけないわけではないです。そのくらいが自分にとってちょうど良い楽しみ方だなと思います。ぜひ皆さんもぜひ自分が楽しく頑張れる範囲を見つけて、軽い気持ちでダンスしてみて欲しいです。

おまけ

長くなってしまったと言いつつ、ラブライブ!要素が少ないな……と思ったので申し訳程度のラブライブ!の話です。

逢田梨香子さんのダンスはいいぞ

逢田梨香子さんって、パフォーマンスを思い出してみると、圧倒的顔面でありダンスについて言及されることがあまりないです(よね?)。実際、ダンスは卒なくこなして、特段下手でもなければ、あいきゃんや朱夏さんみたいにインパクトもなく……って感じです。そんな逢田さんの特徴を語っておきます。
・圧倒的顔面
 とか言いつつやっぱり顔が良い。ドヤ顔も良いです。
 困り顔も梨子ちゃんっぽくて好き。私がやったらガン飛ばしてるみたいになった。
・首(頭)の動きのキレが良い
 実は首の動きはピカイチです。わりと意識してました。
・前かがみになりがち
 主にGuilty Eyes Fever

岬なこさんのダンスはいいぞ

これはおそらく全人類がそう感じています
岬なこさんはLiella!のちぃちゃん(嵐千砂都)のキャストさんです。
彼女は、正統派ダンス上手い人って感じです(一番コピーが難しいんじゃ……)。私は「始まりは君の空」の映像が出たときに一人ずつに注目して5回見ましたが、うわ!絶対ダンス経験者じゃん!良!という感想でした。もちろんLiella!は全体的にダンスレベルが高いんですけど、それでも上手さが際立ちます。
・圧倒的安定感
 これに集約されると思っています。ダイナミックな動きの中でも全くブレない。体感鍛えます。
・メリハリ
 ノンフィクション!!を見れば分かります。

ちなみに、アニメのちぃちゃんもダンスで優勝経験がある実力者です。あの子、アニメでいつも一人で練習しています。多分ちぃちゃんがやっているジャンルはブレイクダンスです。実際アニメ1期ラップ回でウインドミルというくるくる回る技を披露しています。「常夏☆サンシャイン」の最初の方のちぃダンスソロもブレイクっぽいです(ツイスト→アップロック)。また、始まりは君の空Full MVでジョーダンという片手逆立ちの状態で一瞬止まる技もやってます。完全にBreakerです。ブレイクダンスの大会といえば主にバトルです。ダンスバトルでバチバチにかまして優勝したのでしょうか。
しかし「未来予報ハレルヤ」ではLockというジャンルの技も2つ披露しています。マジレスするとストリートダンス全般をやっているんでしょう。

おわりに

なかなか終わらなくてすみませんでした。
エモ文章やおもしろ文章を書くのが苦手な代わりに実用的なのが書けた……かな?
ぜひ他の色々な人の話も聞きたいですね。
拙い文章だったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?