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悩める男の言い訳

よく、僕のことを「東京嫌い代表」とか「アンチ東京」という前提で、話を振られることがあるけど、もちろん、全然、そんなことない。東京の、ど真ん中で、ガンガンやってる人を尊敬してるし、交流もあります。当たり前の話ですけども。

なんで、東京嫌いだと思ってるのか疑問に思って聞いてみたところ、新聞とかテレビの取材で「東京で流行ってるからってのは、偉い理由にはならない」とか「地方都市も負けてない」みたいなことを、話の流れですることが多くて。それを拡大解釈しているようだ。

だからって、アンチ東京ってことじゃないでしょ。とは思うけど、その場で、わざわざ言ったりはしない。「いやー、そうかなあ。そんなことないよ」みたいに曖昧に笑うだけ。

実際、ほぼ全ての最高水準は「東京に集まってる」と思う。ただ、さっきの話に戻るけど、東京で凄いものが、そのまま、僕たちの価値基準の中での最高峰ではないでしょ。ってことを言いたいのだが、そこが全然、通じない。

同時に、これも声を大にして言いたいのだけども「地場産だから良い」っていう妄信は、めちゃくちゃダサい。地元だから「地元の商品、地元の食材が最高でしょ。だから買おう」ってのは、無茶な理屈。「地場産のもの」「オーガニックなもの」ってのは、一つの選択肢としてあるわけで。全員に正しい選択ではない。

だからこそ、僕たちの存在意義は「地元のものを扱っているから」じゃなくて「私たちの街でも、カッコいいものがある」というか。全国に誇れる、自慢したい。そういう存在を目指しましょうよ。選ぶのは、それぞれの自由。

という話を取材があったときはするんですけど、そこはカットされます。

そういう意味で、今、携わっている「オリジナルのニット商品」の開発事業にしても「全国に誇れる」とか「新潟だから作ることが出来た」って商品でなければ、意味がないと思う。それがチョー難しい。10年経っても、挑戦し続けております。

まとめ:
東京に最高水準のものが多く、それに負けまいとしてる。もしくは、別の土俵を探して、そこで勝負しようとしてる。この勝負を挑む姿勢ってのが「東京嫌い」と思われる原因かもしれません。

僕は「地方都市の可能性」と「立ちはだかるハードル」に悪戦苦闘する悩める男です。

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