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クリスマス・ソングにまつわるエトセトラ

どうも。

もう、日本だと25日の昼ですよね。こちらはちょうどイブからクリスマスに切り替わった夜中。サンタがプレゼントを届けているタイミングです。

この話、忙しくて出来てなかったんですけど、クリスマス・ソングの話でもしましょう。

今年、個人的に重要なクリスマス・ソングはやはりこれですね。


はい。プリンスが1984年に発表したクリスマス・ソング「Another Lonely Christmas」。ちょうど「Purple Rain」の大ブームの最中に出た曲ですけど、「あっ、感じ変わった!」と思って当時すごく引き込まれた曲だったものです。

 なぜ今年、この曲が大事なのかというと、この曲が「愛する君が逝って7回目のクリスマス」の曲だから。

 いみじくもプリンス自身が206年の4月に亡くなってますから、今回がその7回目のクリスマスになります。そう思うと本当に悲しいのですが、逆にいうとこれでプリンスを強く思い出すきっかけにもなります。僕にとっては本当に愛すべきクリスマス・ソングです。

 あと1984年のクリスマス・ソングと言えば

ワム!の大定番クリスマス・ソング「Last Christmas 」。ジョージ・マイケルもプリンスと同じ2016年の、まさにクリスマスのタイミングに亡くなりまして。あの頃、「本当にラスト・クリスマスになった」という言い方をする人がいましたが、それは正しくありません。だって、この曲の意味は「去年のクリスマス」。「最後の」という意味にするには「The Last Christmas 」でなくてはいけません。

それはさておき、この「Last Christmas 」がですね、今年、38年かかって全英1位になったんですよね。

これ、当時を知ってる人には有名でもあったんですが、最高位2位で有名だったんですよ。そのときに1位を阻んでいたのもクリスマス・ソングで

バンドエイドの「Do They Know It's Christmas 」だったんですよね。ジョージはどっちの曲でもヴォーカルなので実質独占だったんですけどね。

ただ、38年たった今ではワム!の方が人気です。バンドエイドもクリスマスのたびに一応はヒットするんですけど、それはイギリスのみで、そこでも、15位がやっと。ワム!は全米チャートでもトップ10に入るので随分な差です。

理由はバンドエイド側にありますね。あの当時は「この曲はパンク出身のボブ・ゲルドフが魂込めて作ったんだ。U2やスティング、ポール・ウエラーだって参加してる。金持ち連中のWe Are The Worldとは訳が違うんだ」みたいな感じで、マイケルやライオネル・リッチーがマウント取られるような言い方までされたものでした。

ところが今、この曲があまり人気ないのは「アフリカの人だってクリスマスくらい知ってるよ。ヨーロッパ白人、傲慢じゃね」という解釈になっているからです。

あと、なにかと機会があるたびにリメイクして売名行為を疑われることが多いこと、あと、ゲルドフの娘が超パーティー・ガールになってグレてドラッグで命落としたりしましたからね。本当に時の経過と共に価値観の逆転、あるものです。

もうひとネタ、行きましょう。

今日、子供たちと「ホーム・アローン」を見てたらですね

ケヴィンが取り残された家でフェイク・パーティーをするシーンで

ここ数年、クリスマスのたびに世界的に再ヒットするブレンダ・リーの「Rocking Atound The Christmas Tree」が流れたんですよね。これを見て

ああ、だからヒットしてたのか!

と、はじめて理解出来ました。ここに欧米人の習慣を見たわけです。

そうか。やっぱり映画と結び付いてたらつよいんですよね。

毎年1位になるマライアのこれだって、再ヒットのもとをたどると

2003年の映画「ラブ・アクチュアリー」のこのシーンがきっかけですからね。別にフジテレビのドラマ効果ではありません(笑)。

あと

これも再ヒットの常連ですね。ボビー・ヘルムズの「Jingle Bell Rock」。これもリバイバルのはじまりは

2004年の映画「ミーン・ガールズ」のこのシーンですね。リンジー・ローハン、レイチェル・マクアダマス、アマンダ・サイフリッド。今、考えると豪華ですけどね。

クリスマスの再ヒットにも理由があるわけです。

Spotifyの時代になって、毎年12月はクリスマス・ソングが流行るようになってますけど、流行る曲は変わって欲しいですね。徐々に注目されてきている近年の名曲で締めましょう。メリー・クリスマス! 


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