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熱射病死者に当日ドタキャン!テイラー、灼熱のリオ公演で大混乱!

どうも。

いやあ~、ブラジル、いま、この話題でどこも持ちきりです。

テイラー・スウィフトの「Eras Tour」のブラジル・ツアー初日のリオ公演が17日の夜にあったんですが、その際、熱射病で死者が出てしまったんです!

それが

このアナ・クララさんという23歳の女性でした。彼女は幼い時からのテイラーの大ファンで、南マットグロッソ州という、農業地帯で有名な田舎ですよ、そこからリオまで飛行機乗ってはるばる見に来てたわけです。彼女は2曲目の「Cruel Summer」の演奏中に倒れ、病院に運ばれましたが心停止で亡くなったそうです。

この日リオは最高気温42度の記録的真夏日でした。この日、サンパウロもうだるような暑さで僕も家の外、出れないくらいひどく暑かったんですよね。

これ、伏線があってですね、まず、飲み物の持ち込みが出来なかったんですね。これ自体はこの公演に限らずブラジル国内、全部アウトです。たぶん、ライブハウス興行の基準に合わせて、「飲食は会場内で」という方針もあったろうし、ペットボトルの問題もあったと思うんですよね。それで規制してたんだと思うんですけど、とは言え中で、混雑してる会場で人が殺到する飲み物の売場並ぶのにも大変なわけでしょ?これは判断誤ったなと僕も思いますね。

加えてですね

このエンジェニヨンっていうスタジアムがですね、写真見ても分かると思うんですが、四方を鉄で囲んでて風を通さない仕組みになってて、それで体感温度が60度にまで上がってたといいます。

しかも、このスタジアム、あんまりライブとかやりなれた会場じゃなかったんですよね。リオにはマラカナンといって、国内最大人気のフラメンゴってチームのスタジアムがあって、そこはライブもすごいやりなれてるからそこでやれば良かったんですけど、そこをこのエンジェニヨンでやってしまった。ここは入退場に時間がかかるのですごく悪名が高かったんです。僕もやる前から「なんでマラカナンでやらないのかな」と疑問だったんですけどねえ。

で、昨日の夜からそれで大問題になりまして

まず法務大臣が、「これからは水は絶対に客に飲ませるように」との命令を出したんですね。くわえて、プロモーターのT4F、ここ、ブラジル一の興行の大手なんですけど、そこに対して24時間以内に、今回の死亡事故の報告を行うよう、命令も下されました。

と、これだけでも騒動だったんですが、混乱はさらに翌18日にも続いたんです!

この日も2日目の公演があったんですけど、これがなんと開演の3時間前、ライブが20時30分だから17時30分に、スタジアムにもう人が入ってる状態で急に「月曜日に延期します!」のアナウンスがつげられてしまうんですね。これの音声聞くとブーイングがすごい!そりゃそうでしょう。暑い思いして並んで入って会場でこの発表ですからね。

テイラー自身もこうやって手書きの謝罪もやってます。これがショックで、17日のうちに18日の公演の延期を申し出てたんですが、主催者側が「ギリギリまで判断を待ちたい」と人がスタジアム入った状態で決めてしまったそうです。

これに客は怒りまして

このインタビューに答えた女性が本当に怒ってて、「遠くから暑い中、時間かけてきたのに。延期で月曜にやるって、明日の便で帰るのにどうやってこいっ言うの。自分は涼しい冷房のホテルに泊まってるんでしょうけど」。これは結構拡散されています。

そして、泣き面に蜂とはこのことでして、あえなく延期になって帰ってる人たちに窃盗集団が最寄り駅で集まって客を襲い大騒動。客は叫んで逃げ惑い、警察がライフルもって犯人追い回す壮絶な光景も見られました。

また、延期を聞いた人たちがショックも重なり倒れ混んで大量に医務室に運ばれたりしています。一人は痙攣起こしていたというニュースも聞いています。

いやはや、これは本当に大騒動。こんなの聞いたことありません。

結局、リオでは19,20日にもう2公演やって、24~26の3日間がサンパウロ公演です。チケット買うのにも倍率500倍とか言われてたライブです。それでただでさえ話題になってたんですよ。それがこんな形で騒動になるのはつらいですね。

あと、僕的には主催のT4F、プリマヴェーラ・サウンドの主催でもあるわけなので、ここにビジネス傾かれると困るのでなんとかテイラー公演の残り、頑張ってほしいんですけどね。

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