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21年1月〜3月でさらに10枚のアルバム

どうも。

では、昨日の3ヶ月の1度のアルバム10選、今日は続きいきましょう。

さらに10枚選んでいます。こんな感じです。


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はい。こんな感じですけどね。今日は1枚1枚の細かい説明はしません。

まずは、これが実質11位でした。その上の写真の一番でかいやつですね。ヴァイアグラ・ボーイズ。スウェーデンという国は伝統的に荒削りでかっこいいガレージ、パンクのバンドを生む国として知られていましたけど、このバンドはそこから久々に出た大物ですね。ドス黒いブルーズ・パンクがかっこいいです。90sのジョン・スペンサーとかモーフィンとか、地味渋なオルタナ・ギターバンドいましたけど、あのレトロ感と鋭角さを久々に持ったバンドですね。本国だけでなくイギリスでもチャートインして話題になってます。

そして、この3ヶ月はイギリスの女性ロック・あーてぃすとにとって大豊作でした。2000sにアヴリル・ラヴィーンを手がけたプロデューサー・チーム、ザ・メイトリックスへの強いオマージュを感じさせたペイル・ウェイヴスにQOTSAとノー・ダウトが出会ったようなブラック・ハニー。この2つが全英トップ10に入りました。

さらにサウス・ロンドン・シーンをアンダーグラウンドな時代から支えてきたカリスマ・ガールズ・バンドのゴート・ガールもきょくに良い意味でのわかりやすさと展開の妙が加わって大きく成長。また、昨日も言及した遅咲き系の女性ロッカーからはジ・アンコレスことキャサリン・アン・デイヴィスが、彼女の師匠であるマンサンのポール・ドレイパー譲りの陰影がありながらも力強いロックを展開しています。このあたりも30位台でチャート入ったわけですからね。昨日紹介したジェーン・ウィーヴァーもそうだし、本当に層が厚くなってきてると思いますね。

イギリスからもうひとつ選ぶとモグワイですね。彼らが20年を超えるキャリアにして初の全英1位アルバムを出したことも今年の大きな話題のひとつでしたよね。初期に話題になったときのような、心の中の闇を外に激しく叩きつけたような狂気の轟音ギターはかなり抑えめになり、エレクトロの要素を強調したかなり洗練された路線にはなりましたが、そこのところに彼らなりの表現の円熟を見た気がして近い世代としては嬉しくなりましたね。初期の迸りはそれはそれで歴史には残るものですけど、それをずっとやり続けても閉塞的なままなのでね。理想的な成長になったのではないかと思います。

そしてR&B/ヒップホップからも2組。ひよりはUKラッパーのゲッツ。もうひとりはオーストリアで育ったガーナ移民のジェネシス・オウゥスです。

 ゲッツは30代半ばかな。以前から知られている人で、これがメジャーで3枚目のはずでしたが、このアルバム、オーケストラを背後に配した、ゴージャスなサウンドをバックにシリアスなラップを展開したアルバム「Conflict Of Interest」で急上昇。一躍硬派ラッパーとして注目されました。

またジェネシス・オウゥスはまんま初期のプリンスを思い出させますね。アッパーなエレクトロ・ファンクで小気味好くグイグイ押して、凝ったコード進行の曲でいろんなパターンでどんどん攻めていく感じというか。もう少し曲調に幅が出ればいうことなかったんですが、期待株の登場であることに間違いないと思います。


そしてKポップからは彼らもよかったですね。SHINee。彼らに関してはカムバックの際に記事も組みました。今現在の、ヴォーカル、ラップ、ダンスに高度にテクニカル化したKポップの先駆者でありながらその元を取るだけの成功を収められていないこと、メイン・ヴォーカルだったジョンヒョンの死や兵役で思い通りの活動ができなかったことなどについては語りましたが、そこからの復活作が、彼ら本来のヴォーカル力を発揮した本格R&B作で嬉しかったですね。しかも商業的にもちゃんと成功してね。今後、息の長い貫禄の活躍が期待できると思います。

そして日本からも1枚。NOT WONKのこのアルバム、前にも語りましたけど、すごくジェフ・バックリィーを彷彿させる、出せるハイノートの限界にまで挑戦することで、日本のロックの表現の幅を広げようとしてますね。やっぱり、その努力にはすごく惹かれますね。

・・といったところでしょうか。

昨日の10枚、今日の10枚以外にも、世間一般的には高評価で、僕自身も根本的にはすごく好きなアーティストであるジュリアン・ベイカーや、昨年に続くソロをまさかの2年連続リリースで出してきたヘイリー・ウイリアムズなどもあるんですよね。ジュリアンは能力高いのは非常によくわかるんですけど、アルバムだと曲がなんか似ちゃう傾向があって、そこが気になりだすと今回くらい充実作多い時期だと損しちゃったかもしれませんね。ヘイリーの場合は、今回のアルバムはちょっとプライヴェート色がちょっと濃厚すぎるかな。










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