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ゴールデン・グローブ2021 ノミネートでの特色

どうも。

では、昨晩からの続きで

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ゴールデン・グローブのノミネート結果について話すことにしましょう。

例年、ナショナル・ボード・オブ・レヴューとか、ニューヨーク映画批評家協会賞のタイミングでアワード・シーズンは注目して記事にしはじめているのに、今年はこのコロナ禍ゆえにやってません。なので、どうしても感覚がつかみにくいんですけど、なんとか頑張ります。

まず、今年の作品賞のノミネート傾向からいきますか。

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映画の作品賞はこの3つの三つ巴ですね。左から「Promising Young Woman」「Mank」「Nomadland」のこの3つですね。ほかの映画アワードも何見てもこの3つは確実に入ってますからね。実際、この3つの中からオスカーの作品賞も出るでしょうね。

ただ、今年は黒人映画の豊作年なのに「Ma Rainey's Black Bottom」「Da 5 Blood」「One Night In Miami」「Soul」の4作がノミネート外れたのはかなり意外でもありましたけどね。

あと、北米映画ではありますが、韓国系アメリカ人の家族を描いた、これもすごく下馬評の高い「MINARI」が外国語映画賞のみのノミネートとなっているのもさみしいものです。

ミュージカル・コメディは、そんなに今年は大きいの、ないですね。

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そしてテレビ部門はこの3つだと思います。ドラマの「ザ・クラウン」、コメディの「Schitt's Creek」、そしてリミテッド・シリーズの「クイーンズ・ガンビット」。この3つは、僕は固いような気がするんですけどねえ。

テレビはですねえ、ちょっと例年より公開される本数が少なかったこともあって、不作ですね。やはり

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決して批評的な評価が良いとは言えない「Emily In Paris」や「Ratched」がノミネートされたことを批判する声をよく聞きます。とりわけ前者は楽しめるものではあるんですけど、アワードにノミネートされるような作品でないことは、製作者ですら思ってるのではないのかなあ。

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その一方で、黒人クリエイターがクリエイティヴィティを発揮した「ブリジャートン家」「I May Destroy You」がノミネートなし。「Lovecraft Country」が作品賞にノミネートされたからまだ良かったようなものの、映画に続いて黒人メインの作品が、ちょっと納得いかない結果になりましたね。

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あと、映画部門の監督賞で、史上初の女性監督3人のノミネートが起こりました。「Nomadland」のクロエ・ジャオ、「One Night In Miami」のレジーナ・キング、「Young Promising Woman」のエメラルド・フェネリ。これは朗報だと思います。顔ぶれや作品賞争いで判断しても全く不思議のない自然の展開。すごくいいことだと思います。

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そして役者部門ではふたりがダブル・ノミネートですよ。アーニャ・テイラー・ジョイが「クイーンズ・ガンビット」「エマ」の2つでテレビドラマの主演女優と映画コメディの主演女優、そしてなんとサッシャ・バロン・コーエンが「ボラット2」で映画コメディの主演男優、「シカゴ7裁判」で映画ドラマの助演男優賞ノミネート。どちらも、これまでそういうアワードでの脚光を浴びたことのないタイプなので、これもフレッシュです。

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あと、意外な主演ノミネートも話題です。「ボラット2」のマリア・バカローヴァ「ザ・クラウン」でダイアナ妃を演じたエマ・コリン。どっちも主役だと思って見てた人は多くないとは思うんですけどね。ただ、エマ・コリンの場合は、エリザベス女王よりたしかに出番多かったような気もするので、なしではないかなとは思います。ボラット娘はすごくいい演技で、助演女優だったら受賞チャンスあるような気はしてます。

授賞式は2月28日。もちろん生ブログしますよ!

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