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「ストレンジャー・シングス」シーズン4前半〜キッズに変化も芯に一切ブレなし。最終章に向け高まる期待!

どうも。

先週末はこれにハマってました。

はい。「ストレンジャー・シングス」の最終シーズンの前半。ネットフリックスで7話、先週の金曜日に配信されたものです。

今回のシーズン4に関して、僕自身、不安が全くないといえば嘘でした。なにせ、いくら超人気シリーズとはいえ、前シーズンから3年のブランクです。あいだにパンデミックがあったとはいえ、ちょっと間、長かったですよね。

これが普通の大人が主人公のシリーズならそこまで問題はないんですけど、この場合、主役がティーンでしょ?スタート当初、みんなロー・ティーンで、設定だとミドル・ティーンの年齢じゃなきゃいけないところが、もう20歳が目前の年齢にまで実年齢が達してしまった。このあたりの違和感が出ないかな、という心配はありました。

それがどうなったか。

一番上の写真が前シーズン、下の2枚が今シーズンの写真なんですけど、流石に変わってますよね。実は、このポイントが見た時、ちょっと戸惑った要因にもなりましたね。ダスティンは比較的変わってないんですけど、ルーカス、ウィル、マイク、マックスあたりは、顔つきが幼かったのにすごく大人っぽくなって。マックスはなんとかごまかしてるんですけどね。個々に具体的にどうなったかは後で詳しく書きますが

一番衝撃だったのは、ウィルの兄貴のジョナサンが、とうとうヅラになってしまったことですね。もう、実年齢28で、実は前作くらいから額の面積がグングン広がってたんですよね(汗)。「あらら」と思ってたんですけど、何事もないように不自然に隠してしまうことになりました。これが一番時の経過を感じたかな。

あとは


ファッションがダサくなった!

これはしょうがありません。これがエイティーズ後半の真相ですから(笑)。今回の舞台設定である1986年くらいから、なんでか知らないけど、あの頃の女の子、パーマで頭膨らませるのが流行るんです。写真が見つからなかったんですが、一番ひどいのは、シリーズごとに髪型かえるマイクのママです。すごいことになってます。だんだんお水度がアップしているという。

でも、一番、驚いたのはこれですね。


えっ、ルーカス??

これは89年くらいだったと思うんですけど「ハウス・パーティ」という映画で有名になった、妙に高さの高い角刈り。もう、典型的な初期ヒップホップのヘアスタイルなんですけど、ルーカスがいつのまにかこれになってました。まあ、今回は設定上、これになった方がいいものではあったんですが、心臓に悪かったです(笑)。

あと、80年代後半というのは音楽的にあんまり冴えのない頃です。このドラマ、1983年に設定されてたシーズン1の頃は今聴いてもクールなクラッシュとかジョイ・ディヴィジョンとかのニュー・ウェイヴ使ってて、その点でもかっこ良かったんですけど、このポイントが全体的に弱まっています。ただ、これも後述しますが、なんとかしてます。

 最初の2話くらいで、これらの違和感があったので「今回、好きになれるかな?」と若干心配してました。レビューの点数がこれまでより若干下がっていたりしてたのも不安材料ではありました。

が!

話が進めば進むほど、全く問題なくなりました!


その理由は、どんなにキャラクターの容姿が変わろうが、ファッションがダサくなろうが、最も根本的な話の進め方や脚本のユーモアのセンス、これにブレが全くなかったから!

見ていくうちに、「ああ、いつものストレンジャー・シングスじゃないか!」と、3年忘れてた、このドラマに対しての興奮を思い出して行きましたね。

実は、これに加えて今回、これまで50分平均だったエピソード平均が、70分と、Kドラマみたいなサイズに伸びてるんですよね。これも「なんだ、あのサイズが見やすかったのに」と思って一瞬ひるんだんですが、いざ見始めると違和感ありません。分数に関係なく、見やすかったです。そこも不安に思う要素ではありません。

今回のシーズンですが、具体的に言うとですね

話が終始、4分割で進みます。前シリーズで行方不明になっていたところソ連の捕虜になっていたポッター、そのことがわかり彼を救出しに行くジョイス、新しい学校での日常生活になじめず傷害事件をおこしたことにかこつけて研究所に引き戻されるイレヴン、そして残されたキッズたち・・で話が進みます。

 もともと、「大人にも子供にもドラマがある」ことがアピール・ポイントになっていたこのドラマにはすごくしっくりくる進行だったと思います。

でも、やっぱり話の中心になっているのは、キッズ達の通う学校を中心に起こる怪事件と、学園生活で暗示される様々なことです。

 前シリーズからモンスターが強大化し、ホラーとしての見応えが上がっているんですけど、その点に関して言えば、今回のシリーズがベストだと思います。

鍵を握ってるキャラクターは


マックス!

シーズン2から参加の彼女も、前作で兄貴がモンスターに殺されてしまい、その傷が全キャラクター中で一番深いんですけど、それをバネに今回、もっとも目立つ役になってますね。

そんな彼女のテーマソングとして

ケイト・ブッシュの1985年の名曲中の名曲「Running Up That Hill」が使われてるんですけど、これがなんと、37年前の曲であるにもかかわらず、スポティファイのグローバル・チャートで13位に上がるヒットに現在なってるんですよ!こういうとこの影響力、やっぱこのドラマは絶大ですね。今回、音楽のキレがそんなにない中、この曲で面目躍如したと思います。

あと、今回のドラマ、いいと思った点はまず、2022年の現在につながる風刺ですね。

このバスケ部、とくにリーダーのジェイソンってキャラがですね、とにかくこのドラマの主役のナードたちを世間の邪魔者扱いして、彼らがあたかもホーキンス(舞台の街)での怪事件の犯人であるかのようなフェイクニュースまで流すんですよね。

「自分達が学園のヒーローで一方的に正義だと信じて、マイノリティを迫害するようなフェイクニュースを流す」。どこかで聞いたようなことだと思いません?こういう人たちが、30年後にトランプに票を入れるわけですよ。あと、写真がないんですけど、イレヴンいじめるブロンドの超むかつくお嬢様がいるんですよ。設定上、僕と同世代なんですけど、この頃のアメリカのスクール・カーストが極右育てる温床になってるところは、エイティーズの本当のリアルタイムでの学園ドラマ見ても思うことです。あとルーカスがあの髪型になったのは、すべてこの部に入ってしまったがためです。彼、学園内の捕虜みたくなってます。

 あと、今回もなんですけど、新キャラの入り方が凄く自然なんですよね。

このエディっていうメタル少年ですね。どうやら、このドラマ内ではバンドやるようなやつも変人扱いで、ダスティン達と意気投合するんですけど、いきなり合流で大活躍します。なお、1986年当時のメタリカのカーク・ハメットにそっくりです(笑)。

あと、イレヴンが連れ戻される研究所にいる謎の美青年。かなりのインパクトで今後の話の鍵も握ってるんですけど、これを演じたジェイムス・キャンベル・バウワーって俳優、ここからブレイクしそうなので注目しておいた方がいいと思います。

 

あと、研究所戻ってまた坊主になっちゃったイレヴンなんですけど、さすがに売れっ子になっちゃったミリー・ボビー・ブラウンに他の仕事もあるのにもう一回坊主になれとは言い難かったのか、今回ヅラです。ただ、技術的に頑張ってるんですけど、うなじあたりがどうしてもヅラってばれちゃうので、そこが残念だったかな。今回、彼女は、かつて起こした研究所での事件の暗い過去と、それを克己しようとする苦闘が描かれ、ここも大きな見ものです。

あとは、ダスティンも、スティーヴも、ナンシーも、前シーズンから参加のとにかく華のあるマヤ・ホークが演じるロビンも活躍するんですけど、気になったのは

マイクの影が凄く薄かったのが気になります。イレヴンの彼氏なんですけど、なんか出番少なかったというか。顔、なんかロッカー風になってすごくかっこよくなってるのにね。もったいない。フィン・ウルフハードとして音楽活動の方に力入れて俳優やめちゃう可能性もあるだけに、それが影響してるからなのか。気になるところです。あと、冒頭でヅラになったと指摘したジョナサンも前シーズンあたりからすでに影が薄いです。

そうしたことがいろいろあるんですが、総合的に見ればやっぱり見応えはしっかりあって、最後まで集中して観れました。

この続きは7月1日にさっそく配信されます。もう今からが楽しみです。






































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