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遂にTOOLもサブスク解禁!「非ストリーミング化」がレアになる時代へ

どうも。

今日、8月2日は音楽界で大きなニュースがありました。それは

「サブスク未解禁の最後の大物」とも呼ばれていたTOOLが遂に過去作品をストリーミング・サーヴィスに解禁しました!

こんな感じですね。左下隅のものは除いて、EP1枚、アルバム4枚が今回、ストリーミングの対象となりました。

僕も、このニュースは今回、非常に興奮しまして、解禁はじまって、すぐに全作ダウンロードしましたよ。そして朝、起きてから聞いてます。今、ちょうど頭から3枚目、最高傑作の誉れ高い「アニマ」を聞いています。

TOOLというと、「プログレ・メタル」みたいなイメージあるかと思いますが、リアルタイムで初期からずっと聞いてる僕からすれば、印象、ちょっと違います。

僕がTOOLを知ったのは1994年の初め頃ですね。この時、僕はアメリカに旅行に行ったんですけど、その時にロラパルーザのツアーTシャツ着てた人をLAの街で見かけたんですよ。そこには、出演したいろんなバンド(当時は2ステージの1日フェスで全米ツアー形式)のロゴがあったんですが、その中にTOOLのものもあったんですね。その時に「誰だろう」と気になったのが最初でしたね。

で、そのすぐ後に

KISSのトリビュート・アルバムにこの曲が入ってたんですが、この「シャンディーズ・アディクション」というバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロとブラッド・ウィルク、フェイス・ノー・モアのビリー・グールド、そしてヴォーカルにTOOLのメイナード・キーナンだったんですね。

これで俄然、気になって

この「Undertow」という、93年に出たデビュー・アルバム、正確には、この一つ前にデビューEPがあるんですが、とりあえずこれを買いました。当時の印象としては、僕は「グランジの一種」と言う印象でしたね。この当時にライブを見てたらだいぶ印象変わってたとも思うんですけど、「アリス・イン・チェインズみたいな思いリフの、曲のいいバンド」というのが第一印象でしたね。その当時の僕としては、それだけでも十分満足で、このアルバム、よく聞いたものでした。

その印象がガラッと変わったのが1996年に出た、このセカンド・アルバムの「アニマ」だったわけです。これ、全米チャートで初登場でいきなり2位になったので驚かれたんですよね。特に日本だとノー・マークに近い状態だったんで。で、このアルバムから、もっとより沈鬱で、かつ、テクニカルな手法が目立ってくるようになってきたことで、プログレ・ファンみたいなタイプの人が増えるようになりましたね。

そして2001年、サード・アルバムの「ラテラルス」が出た時に、TOOLはフジロックにやってきました。すごかったんですよ、この時。彼らの前の出番がシステム・オブ・ア・ダウンで、彼らの後がエミネムですよ!あの当時でさえも、3つともヘッドライナー格でしたからね!あれは、あの当時のSOADとTOOLの知名度の低さを生かした、最高に贅沢なラインナップでしたね。僕の覚えている限り、あの年のフジロックがベスト(初日がトラヴィス、マニックス、オアシス、2日目が表ニール・ヤングに裏ニュー・オーダー、で3日目がコレ)でしたね。

ライブだと、メイナードがその時々によっていろんな格好するのでも有名なんですが、この時が白塗りの素っ裸で、「山海塾かブルーマンか」って感じで異様で、その後ろで一糸乱れぬ完璧な演奏が流れていたのがとにかく強烈でしたね。

ただ、2006年にアルバム「10 000 Days」が出た後、TOOLは長い沈黙に入ります。もう13年新作が出てない状態なんですが、その間に、TOOLはとりわけラウド・ロック・ファンの間で伝説化してました。よく、欧米圏での音楽サイトでは「TOOLのニュー・アルバムはいつ出るのか?」がジョークのネタにさえなっていたほどですからね。

それと並行して「TOOLはいつになったら、過去作品のストリーミングを始めるのか?」も、かなりネタになってたんですね。特に、そういう非ストリーミング派のアーティストがレアになり始めたここ数年は特にそれが顕著だったように思います。

ただ、今年に入り、TOOLの精神的師匠で一緒にツアーもやった仲のキング・クリムゾンが全作品、ついに解禁したでしょ?それに遅れること数か月、遂にTOOLも今日、サブスク解禁となったわけです。

その背景には、今月の末に、とうとう13年振りとなるニュー・アルバムが出るからなんですけどね。このアルバムとツアー、これに対しての注目度が世界的に高くなることは、もう今から目に見えてます。アルバム・タイトルは「Fear Inoculum」というんですが、

この日、大変ですよ。だって、ラナ・デル・レイとボニーヴェアが同じ日に出るんですよ!3つとも大好きなんで、何から聴こうか迷っちゃうんですけど、・・・やっぱ、ラナ様かな(笑)。

まあ、それはさておき、いよいよTOOLまでが解禁したことで

「サブスクを全く認めていないアーティスト」なんてものが、英語圏ではほとんど絶滅に近くなってしまった!!

これはもう、非常に大きなことですよ。もう、サブスクがないのって、「サンプリングをやりすぎたせいで元ネタの許諾撮るのが不可能」との理由でファーストとセカンド・アルバムが出せないデ・ラ・ソウルとか、アリーヤみたいな「許諾取ろうにも本人がもうこの世にいない」パターンとか、そういうものに限られるようになってきました。

その昔、CDの時代には「未CD化」の作品が強いレア価値を持っていたものですが、これからは「未ストリーミング化」がレアになる時代に突入したと思います。

だからですよ!

日本人アーティストでまだ解禁に踏み切られていない方々

もう、そろそろ解禁しましょう!!

「ストリーミングを認めない」こと、そのものがもはや国際的にナンセンスな時代です。日本が音楽流通の方法論に関して、国際的に完全に時代に取り残される前に、打つべき手を打つべきです。そのための最後の後押しとして、今回のTOOLの解禁が、日本だけじゃなく、いろんな国見てもダメ押しになるんじゃないかな。











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