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みちのく一人旅をやってみた…?

イキオイで、みちのく一人旅をする事にした。

目的地は、青森。
目的は、ケーブルテレビの視聴。

何その目的?!
と思われた方、正しい反応です。

推し活の一環、と言えばお分かりいただけるだろうか。

推しが地上波テレビに出ると言えば視聴し、ラジオに出ると言えば聴取し、ケーブルテレビに出ると言えば見に行く。そういう推し活をわたしもやりたい。何のこっちゃ。

浅岡雄也さんがケーブルテレビ番組に出演する、ということで。


放送するケーブルテレビ局は15局。

地元のケーブルテレビ局では見られない。
今回は諦めるか…と思っていたところケーブルテレビが見られるホテルを予約した、というファンの方の発言があった。
その手があったか!天才的発想!

で、この中で行くなら?
うん、青森だな。

浅岡さんが2023年11月26日のカバーライブで山本譲二さんの「みちのく一人旅」を披露してくれたし。

弘前にいる友人にも連絡し、久々に会う事にした。

みちのく一人旅決定!


しかしここで一つ問題が発生。

予定した日は番組が放送されない事が判明。
良く調べて計画しないから…。
でも、せっかくだから行く!

浅岡さんも、イキオイ大事!て言ってたし。


行きは日本海側、帰りは太平洋側のルートで切符を購入。

冬の日本海側を通ると「みちのく一人旅感」がより高まる気がするし。

すると、往復が同じ経路ではなくなる。弘前で1泊し翌日新青森駅に移動、新幹線で太平洋側を通り出発駅に戻るため、乗車券の出発駅と到着駅の記載が同じ駅名になる、という面白いことになった。
例えば、東京→弘前じゃなくて、東京→東京て具合。

経由する路線を見れば納得だが、知らずに見ると、何コレ?!な珍しい切符だ。


さて、行きは順調に日本海側を北上。

旅のお供は、兄弟ピアノデュオ、レ・フレールのアルバム「PIANO SPATIAL」(ピアノ スパシアル)


電車の旅にぴったり。
電車に乗る時はいつも聞いていて、これから始まる!という旅のわくわく感のイメージがアルバム全体に染み込んでいる。

浅岡さんじゃないのか?!て突っ込みがありそうだが、レ・フレールも推しなので!



順調と思われた旅は、新潟県と山形県境のあたりで雲行きが怪しくなる。

比喩ではなく、本当に天気が荒れてきた。
風が強くなり、黒雲がなだれ込み、横殴りの雨も降りながら日本海の波は荒れ狂う。

新潟駅から特急いなほ号で出発し1時間以上経つがまだ新潟県内。山形県の酒田駅で秋田方面に乗り換えだけど大丈夫?

強風で進めず途中の駅で停車。安全が確認されたら徐行で進み、また停まり、を繰り返してようやく酒田駅まで到着。
この時点で約108分遅れ。

秋田方面の乗り換えどこ?!と焦っていると、駅員さんが乗り換えはこちら!と叫んでいた。

でも秋田とは聞こえない。
え、まさか秋田まで行けない?

駅員さんに最終目的地が弘前だと伝えると、強風で電車が止まっているため、今日中に弘前までは行けない、との答え。

酒田で足止め…。
わあ、なんか、みちのく一人旅っぽい展開!


弘前の友人にはお詫びの連絡をした。本当に申し訳ない事になってしまった。この埋め合わせは春頃必ずやします故、ご容赦下さいませ。


酒田駅前で宿を探そう、と思ったが、実は前から泊まってみたいホテルがあった。

月のホテル。

酒田駅から徒歩1分という好立地。

強風の中、慣れない夜道を移動するのは消耗する。迷っている場合ではない、月のホテルに泊まれという事だ。

幸いにして部屋は空いていた。
建物の中にいるのに風の音が大きい。相当な強風だな。

お部屋は非常に快適だった。

ミライニという施設内で観光案内所、酒田市立中央図書館との併設施設のため、宿泊客も図書館の蔵書を部屋で読むことができる。

泊まれて良かった。
次はゆっくり滞在しに来ます。


翌日は、昨日の強風と荒天は何だったんだ、
と思う晴天。

日本海側の天気の変化よ恐るべし…。


今日は酒田市内を観光!

いくつか神社にお参りし、
日和山公園で灯台を見学。


お隣のヒヨリベーカリー&カフェで一休み。



日和亭も素敵だから、次に来たい。



電車の旅では車窓の風景も楽しみの一つ。
帰りは日が落ちて風景を楽しめない時間になると踏んで文庫本を持参した。

筒井康隆著『旅のラゴス』(新潮文庫、1994年)


これも浅岡さんが記事を紹介していて気になったのだ。タイトルが旅にぴったり。

約250頁なので酒田駅から新潟駅までの特急内で読破できるか、と思ったがそうはいかなかった。184頁の「顎」まで読了。あと少しだった。
続きはお家で。


さて、「みちのく一人旅」の歌詞に出てくる地名は「松島」と「白河」。
二つとも東北だけど宮城と福島。

日本海側じゃない!
太平洋側!
しかも冬とも言ってない!

「みちのく」と言えば冬の荒波の日本海のイメージだけど、まさかの太平洋側!

ハプニングで友人にはご迷惑とご心配をかけたけど、充実したみちのく一人旅でした。
イキオイ、大事!(もう少し計画的に、ね)