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第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)の結果について〜プラスチック汚染を終わらせる〜

2022年3月3日 環境省 報道発表

2022年2月28日〜3月2日、ケニア・ナイロビにおいて第5回国連環境総会再開セッション(通称、UNEA5.2)が開催された。

今次会合は「持続可能な開発目標の達成に向けた自然のための行動強化」をテーマとして開催され、日本とペルー及びルワンダの提案に基づく、海洋プラスチック汚染を始めとするプラスチック汚染対策に関する決議を含む計14本の決議及び会合テーマに沿った閣僚宣言が採択された。

日本から正田地球環境審議官が出席し、海洋プラスチック汚染に関する議論への貢献や「ポスト2020生物多様性枠組」の合意に向けた日本の考えを述べたほか、循環経済・資源効率性に関する我が国主催サイドイベントに山口環境大臣がオンラインで参加した。

決議された14項目
https://www.env.go.jp/press/files/jp/117592.pdf

決議「プラスチック汚染を終わらせる:法的拘束力のある国際約束に向けて」

プラスチックの有用性を認識しつつ、海洋を含む環境におけるプラスチック汚染が地球 規模の 喫緊の課題であること、世界規模で効果的で進歩的な行動を促進が喫緊に必要であること、プラスチック汚染は越境性を有しており海洋環境及びその他環境での対策が必要なこと、またプラスチックのライフサイクル全体を踏まえた対策を講じる必要があるとの認識が共有された。国際約束の作成に向けて、2022年の後半に政府間交渉委員会(Intergovernmental Negotiating Committee、以下「INC」という。)を開始し、2024年末までの作業完了を野心を持って目指すことが決定された。INCでは、国際約束の目的の特定やプラスチックの持続可能な生産と消費の促進(製品設計、環境上適正な廃棄物管理等を含む)、海洋環境におけるプラスチック汚染の削減のための国内外の協調的取組の促進、国別行動計画の策定・実施・更新等について検討することとなった。このほか、各国に対し既存の自主的な行動の継続・強化を呼びかけるとともに、第1回INC会合に際しては、あらゆるステークホルダーに対し開かれた情報・活動の交換を行うためのフォーラムを開催することが決定された。

資料

決議「プラスチック汚染を終わらせる:法的拘束力のある国際約束に向けて」(日本語概要)
https://www.env.go.jp/press/files/jp/117593.pdf
決議「プラスチック汚染を終わらせる:法的拘束力のある国際約束に向けて」(英語本文) 
https://www.env.go.jp/press/files/jp/117594.pdf

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