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仕事の報酬

みなさんは
「仕事を通じて得たいものは何ですか?」
と聞かれたら何と答えるでしょうか?
「そんなもの決まってるでしょ」
「またはじまった」
と思う人もいるかも知れませんが、
ちょっとだけ一緒に考えてみましょう。

例えば、
今あなたは転職活動中の求職者だとしましょう。
いろいろな会社にエントリーしていて、
時間がない中で
説明会や面接に出向いているとします。
質疑応答のタイミングで、
人事担当者や社長に同じ質問をしてみました。

「ところで、なんのために働いているんですか?」

「本当は嫌なんだけど、
生きるために仕方なく働いています。」

「…。」

これはお客さんの立場から見ても、
きっと同じです。
馴染客であるあなたは、
会話の流れで担当営業に聞いてみました。

「ところで、なんでこの仕事選んだの?」

「いや~特にやりたいこともなかったんですけど
求人票の条件が良くて。
応募したら通っちゃったので
生活のために仕方なくですね」

「…。」

最後は親子で考えてみましょう。
お風呂の中での何気ない会話です。

「ねえねえお父さん。
お父さんはなんで働いてるの?」

「本当は嫌だけど、
お前を食わせていくために仕方なくやってんねん」

「…。」

いかがでしょうか?
答えている人の顔を想像してみると、
少なくとも活き活きと働いている姿は
想像できません。
逆に、まったく同じ質問をしても
「仕方なく」ではない理由が
返ってきそうな人も思い浮かびますよね。

そもそも「生活のために働く」というのは
地球上の全人類共通のテーマです。
上に挙げた人事や営業だってそうですし、
大谷翔平や本田宗一郎のような人でも
きっとそれは同じだったでしょう。
もちろん私だってそうですし、
みなさんもそれは同じはずです。
だから上記の質問の答えとしては
(相手も同じであるという意味において)
当然すぎて相応しくないというのは、
同意していただけるのではないでしょうか?

大切なのは
「生活のため以外の理由がどれだけあるか?」
だと私は考えています。
例えば大谷翔平や本田宗一郎が働く理由に占める
「生活のため」はおそらく1%もなくて、
むしろ「それ以外の理由」が圧倒的すぎて、
もしかしたら本人でさえ
「生活のため」に働いているなんて感覚は
忘れてしまっているかもしれません。

「生きるために働く」は本能レベルの話であり、
それなら動物と変わりません。
一方で、「それ以外の理由」は
自分が自分に与えるものです。
さて、みなさんにとっての「それ以外の理由」は
どんなものですか?

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せであり続けますように。