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仕事の報酬2

先週に続いて今週も
「仕事を通して得たいもの」について
一緒に考えてみましょう。
まずは前回の復習です。
「生活のため」という答えは
質問者を含むすべての人間に共通のテーマであり、
文脈によっては
相応しい答えにはなり得ないのでは?
というお話でした。
何より「それ以外の理由」が
どれだけあるかが大切で、
もっと言えば
「仕事を通じてどんな自分になりたいか」が
この問題の本質だと私は考えています。

このような核心に迫るような問いを語においては、
自分のこと以外に語ることはできません。
どこかで読んだような、
思ってもいないことを書くのは
読む方に対して失礼にもあたると思います。

以上の思いから、
私が仕事を通じて得たいもの、
もっと言えば
「仕事を通じてどんな自分になりたいか」
について書いてみます。

私が仕事を通じて1番に得たいものは
魂の浄化です。
心の純化と言い換えてもいいでしょうが、
魂のほうがしっくり来ます。
今生では肉体をまとった人間として
命を与えられたので、
生物として生きるために必要な煩悩や利己心が
私にも生まれつき備わっています。
お腹が減れば食べたいと思うし、
疲れたら休みたいとも思います。

仏語では煩悩具足といって、
人間は煩悩100%でできた
雪だるまみたいなものだそうです。
雪が解ければ雪だるまは
無くなってしまい存在できません。
同様に、人間も利己心がなくなれば存在できず、
煩悩をすべて取り除けば
後には何も残らないという考え方です。

昨年出版した本にも、
またこの社長通信にも書きましたが、
私は20代の頃にあることが原因で
「もう死ぬ」という経験をし、
遺書を書いたことがあります。
その過程で、人として生まれ、生き、
そして死んでいくこの幻のような短い人生の中で、
最後の最後に残るものは何だろう
と真剣に考えました。
答えは魂でした。
出生時にご先祖様方からお預かりした魂を、
現世の荒波を生きる中で、
一生懸命に磨き清めること。
そして、この世を旅立つ日が来る時までに、
少しでも綺麗な状態にしてお返しすること。

「今回の人生ではお預かりした魂を
ここまで磨いて参りました。
どうぞ御覧ください。」

と胸を張って報告することが、
私が生きる理由です。
だからこそ、働くという誰かのための行為は、
煩悩や利己心で汚れがちな
「お預かりした魂」を磨くという
私の人生課題に対しては、
必要かつ不可欠な行為です。
皆さんの働く理由はなんですか?

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せであり続けますように。