The South|サウス

アフリカ、ラテンアメリカ(中南米)の情報をもっと増やしたいと考えてます。複雑さを増す世…

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アフリカ、ラテンアメリカ(中南米)の情報をもっと増やしたいと考えてます。複雑さを増す世界を理解するうえで欠かせない、両地域に関する落ち着いた分析を発信しています。オリジナルサイトもぜひ。https://thesouth.jp

最近の記事

独自インタビュー 初のアフリカ製スマホ開発のマラ社

初のアフリカ製スマートフォンとされるマラ・フォン。その狙いについてマラ・グループへ問い合わせたところ、回答を得た。 既報のマラ・フォンに関する情報は次のとおりだ。 ・2019年10月、ルワンダと南アフリカの2拠点で操業開始 ・組み立てだけではなく、製造からアフリカで行うスマホは初 ・マラ・グループ創業者はアフリカでの経営歴20年超のインド系38歳 「韓国はサムスン、中国はファーウェイ、アメリカにはアップルがある。アフリカはマラだ」 前回記事『初のアフリカ製スマホ ルワン

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    • 初のアフリカ産スマホ ルワンダ、南アで始動

      初のアフリカ産スマートフォンが誕生する。 2019年10月上旬にマラグループ(Mara Group)がルワンダでの生産工場をオープンし、その10日後には南アフリカでも工場をオープンした。 Made in Africaのスマホ2019年10月7日付けのロイター通信やアフリカ・ビジネスの報道によると、アフリカの複合企業マラ・グループがルワンダに初のスマホ工場をオープンした。アフリカブランドのアフリカ産スマホだ。 ルワンダの首都キガリの特別経済区に完成した工場は200人の従業

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      • SBIがアフリカ進出 事業は現実路線?の中古車輸出とオートローン

        SBIホールディングスは2019年8月21日、アフリカ向けの中古車輸出などの事業を始めると発表した。 日本の中古車をアフリカなどの新興国市場向けに販売するほか、車を購入する際のローン事業も展開するという。 SBIホールディングスは、傘下にネット証券のSBI証券、銀行業の住信SBIネット銀行、仮想通貨の取引所などがある。 今回、中古車の輸出事業のためSBI Africa(SBIアフリカ)を設立した。 SBIホールディングスと、ジェイ・エー・エーが2008年に設立した合弁

        • 羊も買える”アフリカの Amazon”Jumia  ――浮かぶ各国の多様さ

          「アフリカのAmazon」と呼ばれる企業がある。 アフリカ14ヶ国でEコマースを展開しているJumia(ジュミア)だ。2019年4月にニューヨーク証券取引所への上場を果たした。 ジュミアは、ネット通販のマーケットプレイスと配送、決済を備える。 ジュミアのウェブサイトや各種報道によれば、ジュミアは2人のフランス人起業家が2012年に、ナイジェリア、モロッコ、エジプトで事業をはじめた。 フードデリバリーやホテル予約サイトも手掛ける。 ゴールドマンサックスや保険会社アクサ

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        独自インタビュー 初のアフリカ製スマホ開発のマラ社

          総資産1兆円、アフリカ1番のお金持ちアリコさんとは?

          先日のサッカー・アフリカ選手権で、「1ゴールにつき500万円払う!!」 と、準決勝戦を控えたナイジェリアチームを沸かせた男がいる。 フォーブスの「2019年度アフリカ億万長者ランキング」で1位に輝いたナイジェリア人大富豪のアリコ・ダンゴート氏だ。 総資産100億ドル(約1兆円)という彼はいったい何者なのか。 10億円おろしてみた一言で言えば実業家のアリコさんだが、アフリカ・ニュースによるとこんなエピソードがある。 自分の富を確認するため、銀行で1000万ドル(約10億

          総資産1兆円、アフリカ1番のお金持ちアリコさんとは?

          アフリカ開発会議おすすめイベント9選!

          8月末のアフリカ開発会議(TICAD)が迫ってきた。 TICADとは、日本政府が主導する「アフリカの開発をテーマとする国際会議」で今年で7回目となる。 国連に世界銀行、アフリカ連合(AU)も関わる大きな会議で、開催地の横浜へはアフリカ諸国の要人が数多く訪れる。 本会議は2019年8月28日から30日まで。会議内容や来日要人の詳細については情報が出ていないようだ。 その代わり、多くのTICAD関連イベントが企画されており、その一部をご紹介したい。 TICADの位置付けは

          アフリカ開発会議おすすめイベント9選!

          サッカー・アフリカ選手権 決勝は20日早朝、北と西が激突

          アフリカ各国が参加するサッカーのAFCON(アフリカ・ネイションズ・カップ、アフリカ選手権)が開かれている。予選を勝ち抜いた24か国が出場し、優勝を競う。 優勝候補と目されていたエジプトやモロッコ、前回優勝国のカメルーンはベスト16で早々に敗退した。 決勝はアルジェリア vs セネガル決勝は2019年7月19日(日本時間20日午前4時キックオフ)に予定されている、北アフリカのアルジェリアと西アフリカのセネガルの対決だ。 7月17日には3位決定戦があり、チュニジアとナイジェ

          サッカー・アフリカ選手権 決勝は20日早朝、北と西が激突

          難民支援協会20周年 日本で生きるウガンダ人難民の話

          難民支援協会が活動を始めてから20年になる。ときどき、広報関連でお手伝いをしているのだが、ウガンダ人難民にインタビューする機会を頂いた。 ビザの問題で入管に拘束されると、その後は「仮放免」という状態で暮らすことになる。 県外に出かけるのも、事前に入管の許可がいる。仕事もできないので、当然ながら日々の食事に困ることになる。 でも彼は、地域の人たちと関係を築き、小さな畑を耕し、なんとか生きている。その姿は、したたかで強い。 外部リンクで恐縮ですが、ぜひ読んでやってください

          難民支援協会20周年 日本で生きるウガンダ人難民の話

          なぜ炎上? アフリカで燃え続ける欧米メディア ステレオタイプを疑え

          ケニアでニューヨークタイムズ(NYT)が炎上した。 複数のメディアで「また?」と揶揄される今回の炎上は、2019年7月上旬に出たナイロビ支局長ポストの求人が発端だ。 「スーダンの砂漠からソマリアの海賊、コンゴの森深くにタンザニアの海岸まで、飛び込んでいくチャンスがたくさんある仕事です。 テロに資源争奪、中国との戦い、民主化と独裁の終らない対立。 思っても見なかった希望の光や、急成長する社会の変化を読者に届ける喜びを」 (NYT求人案内より抜粋) どこにの炎上ポイントがあ

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          なぜ炎上? アフリカで燃え続ける欧米メディア ステレオ…

          ナイジェリアのウーバーは海と川を走る

          Uber(ウーバー)といえば都内ではUber Eats(ウーバー・イーツ)の配達自転車を見かけるようになりましたが、メインの事業は新しいタクシーの形である配車サービスの会社です。 そのウーバーがいまアフリカで新しいことを仕掛けているというニュースが入ってきました! 船ウーバー登場 2019年6月28日付のブルームバーグによると、ウーバーはナイジェリアの大都市ラゴスで船バージョンのウーバーを始めるようです。現在は当局と調整を進めているそうです。どこの国でも根回しは大事です

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          ロシア海軍のキューバ入港、その思惑は

          ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ級フリゲート艦が2019年6月24日、キューバの首都ハバナに入港した。同日付のAP通信などが伝えた。 ゴルシコフ級は、ロシア海軍の最新鋭艦だ。共産党による一党支配が続くキューバとロシアは旧ソ連時代から関係が深く、ロシア海軍の艦船は2008年以降、さまざまなタイミングでキューバに入港している。 ロシア艦船の入港は常に、明確なメッセージを受け取ることのできるタイミングに行われてきた。今回はどのような意味が込められているのだろうか。 原点は冷

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          国の名は ――アフリカ編まとめ 「めくるめく国名ワールド」

          3回に渡り、アフリカの国名の由来を見てきた。国の名前を糸口に、そこに住む人や自然に歴史、欧州の影響の一端を垣間見ることができたと思う。 データで見る国名の由来川に由来する国名が多い印象があり、国名の由来を分類してみた。 ・民族/風習 20ヶ国 ・海 1ヶ国 ・川 8ヶ国 ・湖 2ヶ国 ・山 2ヶ国 ・その他自然 6ヶ国 ・地名/エリア名 6ヶ国 ・その他 8ヶ国 民族に関わる国名がダントツで多い。当然だが国は人で成り立っている。 自然に関係するものでは、やはり川由来の

          国の名は ――アフリカ編まとめ 「めくるめく国名ワールド」

          コンゴ民主共和国のエボラ、死者1500人超える

          コンゴ民主共和国で拡大するエボラウイルス病(エボラ出血熱)をめぐり、世界保健機関(WHO)は6月23日午後、今回の感染拡大での死亡者が1,510人に達したと発表した。 WHOは、現時点では「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」には該当しないと判断しているが、なお感染の拡大が続いている。ただ、WHOは、以前と比べて感染拡大のペースが減速していると報告している。 2014年に西アフリカで発生し、1万1,308人(米疾病対策センター)が死亡したエボラの大流行でWHOは緊急事

          コンゴ民主共和国のエボラ、死者1500人超える

          国の名は ――サブサハラアフリカ編(2)完

          調べてみると、国の名前はとても豊かでおもしろい。今回はサブサハラアフリカの2回目(後編)。東部アフリカ南部アフリカの国々の名前を紹介する。 東アフリカエリトリア国国名の意味:紅海の国 【由来】古代ギリシャ語の”赤”、ラテン語の”紅海”からイタリア人が命名 【元々の言語】ギリシャ語 【英語名】State of Eritrea ジブチ共和国国名の意味:台地 【由来】アファ語の”台地”から。街は海岸沿いの平地にあり、平地の砂漠に囲まれている 【元々の言語】アファ語 【英語名】

          国の名は ――サブサハラアフリカ編(2)完

          国の名は ――サブサハラアフリカ編(1)

          ふだん、あまり意識しないが、調べてみると、国の名前はとても豊かでおもしろい。今回はサブサハラ アフリカの1回目。 アフリカの国々の名前について、creditcardcompareサイトの「文字通りに訳した国の名前」から見る。 サハラ砂漠より南の、いわゆるアフリカらしいアフリカの国々のうち、西アフリカと中部アフリカを紹介する。 西アフリカカーボベルデ共和国国名の意味:緑の岬対岸の岬の名前が、なぜか島の名前になった。 【由来】1444年にポルトガル人探検家が大陸側の岬を”緑

          国の名は ――サブサハラアフリカ編(1)

          国の名は ――北アフリカ編

          世界には196の国があるが、それぞれの国の名前には意味がある。 行ったことがある国、名前しか知らない国、馴染みのある国、名前すら怪しい国、様々だろう。 先住民の文化と植民地の歴史が大きく影響しているアフリカの国々、53ヶ国についてcreditcardcompareサイトの「文字通りに訳した国の名前」という情報から眺めてみたい。 まずは北アフリカ。地中海に接する北アフリカの国々は、アフリカであるが欧州や中東との関係も深い(執筆者:Risa Shimowada)。 モロッ

          国の名は ――北アフリカ編