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教室15部屋に3千人の被災者、モザンビークのサイクロン被災地

モザンビーク、ジンバブエ、マラウィをサイクロン・イダイが襲ってから10日が過ぎたが、被災地域の住民が苛烈な状況で避難生活を送っている。

モザンビーク第二の都市ベイラ周辺では、サイクロンで水没した地域の住民が学校に避難しているが、学校の教室15部屋に3千人が押し込められているという。国連の公式ニュースサイトUN Newsが3月25日付で伝えている。

モザンビークのベイラ周辺地域で400人以上の死者が確認され、ジンバブエ、マラウィでも約300人の死者が確認されている。モザンビーク政府は、死者数は1000人を超えるとの見方を示している。

世界食糧計画(WFP)の報道官はモザンビークだけでサイクロンの進路に170万人がいたと推計しており、最終的にはさらに被害は拡大する可能性もある。

さらに、感染症の拡大への懸念も高まっている。トイレも不足しており、3千人が避難している学校にも6基のみトイレがあるだけだという。屋外で排泄する人が増えれば、その分、感染症のリスクは増大する。

国際連合人道問題調整事務所(UNOCHA)の公式ツイッターは、被災地域で水が引いてきた様子を伝えている。救助活動の本格化が待たれる状況が続く。

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