はじめは、憧れの仙台のスタジアムから

渡辺広大選手。

2013年2月26日、私がはじめての国際試合を観戦することになったベガルタ仙台対ブリーラム・ユナイテッドでした。目的は仙台スタジアムでの極寒の試合とサポーターが醸し出す雰囲気、そして、当時好きだった武藤雄樹選手でした。そこで目にした渡辺広大選手の高さ、強さ。

東日本大震災のショックを残した東北を背負って戦う仙台の選手たちの戦いに胸を打たれたのを覚えています。

2019年。ザスパサポーターにとっては、J3での2年目。なんとしてもJ2復帰しなくてはならないシーズンのはじめでした。

このシーズンにDFリーダーとして、渡辺広大選手がザスパクサツ群馬へ加入。市立船橋時代を監督と選手という立場でともに戦った布啓一郎監督からお呼ばれしての期限付き移籍加入だと思っています。

私は、この選手が我がクラブに加入し、群馬でプレーを観れることが楽しみでした。

広大選手がいること

ピッチに広大選手がいることは、対人プレーの強さやヘディングの強さ、DFラインの押し上げだけでなく、劣勢のときには後ろからチームを鼓舞し、それは私たちサポーターにも勇気をくれました。

赤城おろしが強く吹く寒い冬の日も、前橋の照りつける太陽が強烈に暑い夏の日も、コンタクトレンズがズレたナイトゲームもタフに戦ってくれました。

なんといっても2019シーズン、念願であったJ2復帰を果たした福島ユナイテッド戦でのダイビングボレーはザスパクサツ群馬の歴史の１ページです。私たちザスパサポーターは、この先もこのゴールを何度も見返すことでしょう。

その明るいキャラクターは、instagramライブや先日のファン感謝祭、練習公開でもチームを照れしてくれました。

ボール、得点だけでなく、笑いも取れるサッカー選手。
それが私たちの渡辺広大選手です。

どんなときも、どこにいても応援する。したい。

２０２２年１０月２６日に公式ホームページから渡辺広大選手の退団がリリースされてしまいました。

【渡辺選手コメント】
群馬に来た最初は赤城おろしの強さと乾燥に驚きました。ボールは前に飛ばないし、走るにも前に進まない。おまけに乾燥で顔がバキバキになる。なかなか厳しいコンディションだなと洗礼を受けたことを覚えています。
2019年はなかなか結果が出ず、ファン、サポーターの方達と揉めたことや意見を交わしたこともありましたね。でもみなさんがこのクラブを良くしたい、強くしたいという気持ちがひしひしと伝わり、どんどんこのクラブが好きになりました。観客を増やすことは出来なかったけど、みなさんと僕たちの関係性は日に日に深まっていったと僕は思っています。あの頃から僕はみんなの笑顔が見たい、みんなと喜び合いたい、みんなのために戦いたい。その思いだけで、ここまで走ってきました。結果J2に昇格出来たし、J2に残留することが出来ました。この結果は我々の結果だけではなく、ザスパを愛する皆さんの愛、熱量のおかげです。みなさんと一緒に戦えたことが僕の財産です。
僕とのザスパクサツ群馬での夢の旅はここで終わりになりますが、ザスパクサツ群馬は止まることはありません。
いつもお願いばかりで申し訳ありませんが、来シーズンもザスパを心の底から愛し、応援し続けてください。チームは人であり、ファミリーです。誰かがそっぽを向くと、いい方向には進みません。チームは良い時ばかりはではないです。迷ったり、悩んだり、うまくいかない時こそ、対話を大切にしてください。冷静になって、目と目を見て、しっかり話し合ってください。そして魅力的なクラブを作ってください。全国に自慢できる、ザスパクサツ群馬を作ってください！いつかJ1で戦っているザスパが見たいな！
本当にザスパに来てよかった。みんなに出会えてよかった。一緒に戦えて幸せだった。4年間、刺激的な日々を、そして素敵な思い出をありがとう。
こんな僕を応援してくれて、好きなってくれて本当にありがとう！
どこかで見かけたら、気軽に声をかけてください！

コメントを読むと広大選手は、これからもサッカーを愛し、サッカーのためにアツい仕事をしてくれることでしょう。

広大選手の「俺はまだ走れます。声出せます。」の文字を見ると、来シーズンもどこかのクラブでピッチで戦っているのではないかと思います。

こんなに応援したい選手はいないって思います。

その姿勢を見て、若い選手たちも大きく強くなっていきます。
それは私たちサポーターも同じです。

広大！広大！広大！広大！

またいつか、正田スタで会いましょう。