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3. 聴覚障害者の当事者研究って何かある?

このマガジンの更新も停滞してしまっていることに気づく.

なんか申し訳ないです.

ということで,聴覚障害者の当事者研究における情報保障の3つ目です.

1. そもそも聴覚障害ってどういう障害?
2. 私が所属しているゼミでは?
3. 聴覚障害者の当事者研究って何かある?
4. 国内学会発表
5. 国際学会(国際会議)発表
6. 日本における学術手話通訳の課題

まず,当事者研究というのは,下記のHPでも触れている通り,

このHPについては,精神障害に関する分野だが,ここから当事者研究というようになってきた.

もちろん,HCI(ヒューマンコンピュータインタラクション)分野では,この記事と同様にやり方とかで進めているかと言われると,そうでもない.

ただ,本質的には同じだと思う.何かに困っているのかを言語化し,その何かを解決する.

簡単に言えば,工学面で言語化するかの違いである.


現在では,教育や言語を初めとし,あらゆるところで少しずつ聴覚障害の当事者研究が進められるようになってきた.

そんな中,HCI分野で,聴覚障害の当事者研究に取り組んでいるのが,この方である.

補足:私よりも,HCI分野でのトップカンファレンスCHIやアクセシビリティ分野のトップカンファレンスASSETSにフルペーパーを何本も通している強者.

この方は,私のろう者からの目線とまた違った,難聴者からの目線で当事者研究に取り組んでいる.

初めて面識を持ったのが,丁度2018年3月のCSUN Assistive Technology Conferenceというアクセシビリティ分野の国際会議である.

その際,私は初めての国際会議での口頭発表,彼は恐らく聴講しに来ただろう.そこで質疑応答を交えた.

あれから2年程度経て,最近私が博士課程に進学し,HCI分野やアクセシビリティ分野を改めてサーベイし直したら,偶然にも同じ名前を見かけた.

不意に気になり,調べてみると,あの時に質疑応答を交えた彼だと思い出し,連絡を取り始めた.

彼もどうやら私の研究に興味を持ち,本質的にも意見交換しながら議論すべきだとフォローをくれた.


なんだかといって,当事者研究ってなんだろうってこの時から改めて思うようになり,未だに正解を出せない.

ただ,これだけは言える.

”これから迎える,多様性が溢れる世界に向けての訴えだと.”

そうでもしない限り,聴覚障害と診断されたら,人工内耳と選択されてしまうし,もしかしたら,IPS細胞などで遺伝子医療されてしまい,自分が生まれたままで生きたいって思えなくなってしまうわけで.

そんな,スタンダードばかりが溢れる世界はなんか余計つまらなくなってしまうって思ってしまう.

だからこそ,あらゆる障害を持っている人の皆,SNSやメディアとかで声を上げるだけじゃなく,当事者研究でも世の中に訴えることも可能だと言ってみる.

そして,特にHCI分野での当事者研究をやってみるとお互いにとって面白い世界観を発見できるし,その発見を意見交換することで,自分の世界観を拡張できるので,意外と楽しいよ.

なんだかと長いポエムのような感じになってしまったが,これで締めろう.


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