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SPECIAL:45年ぶりの結婚式


2017年4月23日(日)
遠野市土淵地区の米通(こめどおり)集落という
人口21人、平均年齢71歳の小さな集落で
45年ぶりの結婚式が行われた。

結婚したのは、それぞれ東京、新潟から移住し
遠野で起業家支援や町づくりをする二人。

外から遠野に来た二人にとって
地域に残る伝統や文化、先人の知恵は
どれも興味深く感じたという。

昨春、プロジェクトの一環で米通集落を訪れてからも
集落の人々から色んなことを教わった。
山の神の話、闇米を運んでいた歴史。
畑作業をはじめるタイミングは
空の動きを見ながら決める。

今回、米通の人々からの提案もあり
そんな集落(に残る財産)を
次の世代や遠野外の人々に知ってもらいたいとして
米通で結婚式をすることに決めたという。

米通の人々にとっては
血がつながっているわけでも、
集落に住むわけでもない二人。

しかし、集落総出で全面的に協力することにした。
何より、米通の21人は、このことが嬉しかったから。





米通の80歳を越えるおばあさんから受け継いだ
62年前の花嫁衣装に身を包み、
花嫁行列は長持ち唄に揺られて進む。

唄に、踊りに、宴はつづき
いつまでも笑い声が里山に響いた。

Photo:白水雄治、羽田ナナ(chaco


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