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万年筆初心者が PILOT ‘kakuno’ 紹介

みなさん、こんにちわ。

万年筆の初心者なので、PILOT のkakuno を利用している著者です。


今回はその利用しているkakuno をレビューしたいと思います。万年筆を検討している方にオススメします。オススメできる理由などを書いていきます。


kakuno 商品概要

 kakuno のキャッチコピーは「きっと書くのが楽しくなる」。

 ジュニア世代の「マイ・ファースト万年筆」、誕生
 ということで、2013年の10月に発売しました。kakuno. 

 そのコンセプトに沿ってペン先には笑顔が書かれてあり、フレンドリーな万年筆となっています。万年筆のペン先というと、宝飾品かと思うような模様が書かれていたり、各メーカーのポリシーに沿った模様になっていますが、狙っている層に沿ったペン先で、小学生から大人まで使えそうで良いペン先です。

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 大人の男が、小学生に向けてリリースされた笑顔のペン先を使えるかって?

 そんな貴方、これを見た目を気にして万年筆デビューしたい人に言ったら元も子もありませんが、気にしすぎです。

 ペン先は書いている最中に汚れるし、注目を集めるほどの仰々しい模様ではありませんので、ペン先をそんな注目される事はありませんから問題ありませんよ。実際使っていても、何かを言われたこともありません。万年筆なんて珍しいね、くらいでした。


 値段は1,000円(税別)です。
 かなりお安く、ファースト万年筆にしては良いです。お試ししやすいお値段。ちなみにキャップや本体の色のラインナップはいくつかあるのですが、オススメはスケルトン。


購入経路は?

 各オンラインショップ、文房具を売っている東急ハンズさんとかリアル店舗で購入ができます。リアル店舗なら、そのまま利用することができるのでオススメです。

 ほら、閉店前に立ち寄って書いましょう!(゚∀゚)

 一応、Amazon のリンクも掲載しておきます。


インクを選別しましょう

 kakuno を購入すると一応、カードリッジタイプの黒インクが付属されており、それを差し込んで使うことが可能です。しかし、そんな初期装備で満足して欲しくない。ナイナイナイアガラ。

 なぜ? 万年筆の醍醐味を堪能できないからです。

 万年筆の醍醐味といえば、、、
 そ う 、 好 き な イ ン ク を 使 う こ と !

 カートリッジでそこまでバリエーションがあるわけではありません。ていうかカートリッジのインクにバリエーションを求められません。残念。

 ここで登場するのが、コンバーターという部品です。コンバーターとインクを使って、kakuno に好きなインクを充填するのです。

 インクはPILOT のインクが相性が良いようです。同社だしね。その中でもオススメなのは色彩雫シリーズ。深海を使っているのですが、買い替える際には別の色を検討しようと思います。そういう楽しみもアリ!


コンバーターを購入しよう!

 自分の好きなインクを入れてkakuno を持ち運べる最強アイテム、コンバーター。kakuno を買ったレビューサイトにほぼ一緒に購入したと掲載されている最強アイテムです。さあ、買いましょう。

 コンバーターが到着したら、kakuno を分解して差し込んでみましょう。分解と言っても、くるくる回してカートリッジ挿す部分にコンバーターを挿すだけです。簡単!

 インクを吸わせるんですが(これはやってみたらわかりますが、「吸わせる」「飲ませる」という表現が一番しっくりきます)、その前にペン先を洗浄しておいてください。黒のインクが残っていたりすると、せっかくの綺麗な色のインクが台無しになります。

 スケルトンのkakuno を買っていると、吸わせた自分の好きなインクの色が見えるので、それがまたカッコいいんですよ。


インク抜けについて

 万年筆が届き、インクも決めて、あとは書くだけです。書くの。書いて。

 さて、ここで気になるのが紙との相性。

 書いた水性のインクがどれだけ助けるかというレビューをします。
 ちなみにcampus ノートは裏抜けました。水性インクに弱い紙は総じてダメだというのが判明しました。

 使っているシステム手帳に入れているリフィルがどうかを確認しました。

ReimeiFujii の111ページ罫線入りリフィル

 この商品の特徴は再生紙を利用している事で、大量のリフィルを安価で販売できているという事。紙の厚さや静謐を気にしなければ、コスパは良いものと思います。で、肝心の書き心地はというと、書いたものを写真で掲載します。

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 書かれていますが、やっぱり書きだしのペン先を付けた所、漢字特有の角であったりするインクが紙に染み込む時間が長くなるタイミングで、裏に抜けてしまうようです(^p^)グヘヘ...

 これは書きまくる前提で採用して、いざ書いていると裏面に書けなくてもやもやするやつですね。

ReimeiFujii のマンスリースケジュール

 この商品は「トモエリバー」という性質の紙を使い、薄くも上質な紙で有るのがセールスポイントです。確かに前記の111ページの紙と比べると上質っぽいです。で、肝心の書き心地はというと、書いたものを写真で掲載します。

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 こちらはペンの滑り具合も良くて、しかも紙が薄いのに裏移りしていません! 凄い!

 これならガシガシ書いて、裏に書き出しても大丈夫そうです。トモエリバーを見直しました。良い子だったんだな。トモエリバー使ったメモパッド売ってないの? おじさんが買ってあげようか?

 ありました。買いました。


オプションで買ったら便利なもの

 kakuno さん、実はキャップにクリップがついておらず、ノートに挿したりできません。持ち運ぶには筆箱などに入れておく必要があります。システム手帳ならペンホルダーに挿すこともありだと思います。

 そこで紹介するのが、「SMART-CLIP スマートクリップ (パイロット PILOT カクノ 対応モデル) 」

 欠点というと値段。kakuno 並みでちょっと笑ってしまう。


総括

 インクはカートリッジで補充しておく製品なので、インクの瓶を携帯する必要はありません。ボールペンのように気軽に使えるわけです。

 但し、文字を大量に書くような人は替えのカートリッジや、コンバーターで運用している人は瓶の携帯が必要となると思います。

 毎日インクの残量を気にして適宜補充できるようであれば問題ありませんが、ズボラであったり、毎日は見ていない人にとっては、どちらも量が入るわけではないので、多く書くような仕事や用途ですと心許ない量だと思います。会議のメモ程度で1日通して使っても無くなりはしませんでしたが、1週間くらいで確実に無くなる、しかも自デスクでの雑記などで利用すると恐らく3日程度で足りなくなると思いました。

 ボールペンより手間がかかるので、それが億劫な人にとっては煩わしいかもしれませんが、それはそれで手がかかるペットのように思えば問題ないと思います。インクの残量と、インクの入れ替え前にペン先とコンバーターを水の溜まったコップに付けて洗うくらいの手間なので、万年筆よりも手がかかることなんて、もっといっぱいあるわけですし、大したことないです!(と言い聞かせている)

 オシャレだけど、筆記用具としては高くて、手が届きにくかった万年筆が手軽に携帯できるようになりました。これを機に、万年筆デビューしてみてはいかがでしょうか?

 さ、学校帰り、仕事帰りに買って帰りましょう。kakuno. 

 また是非、あの万年筆が良かった、このインクが良かった等の感想も教えてください!

Fin. 


***

PS,
 PILOT のkakuno 紹介ページで「フランスの学校では過去に万年筆しか使わせていなかった」という豆知識が書かれていますが、これを日本の小学校で真似すると、漢字のカクカクした文字を書く際にインクが滲んでノートを突き破ってしまい、文字を書く子供が減りそうなので真似できないなと思います。笑

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