かつてabc21stに1人で乗り込んだ女がいた

2022年3月19日。私が初めて競技クイズをした日だ。ノリでabc21stに1人で乗り込んだのだ。
意味がわからないだろう。私も意味がわからない。自分の行動力が恐ろしい。さすがギャル🫶

こういう場合、直前まで参加するか悩んで前日に応募しました!とか、仲間を見つけていきました!とか、会場に1人でいた子に声をかけました!とかが普通であろう。
私は1ヶ月以上前から参加を決めていたし、当日も終始たった1人だったのだ。
わけがわからない。


前置きはこれぐらいにして、ここからは参加に至った経緯や当日の思い出・感想、後日談などを記して行こうと思います。
初めてのクイズがabcであるメリットとデメリットもちょっとだけ。
クイズをしている人、これから始めたい人に是非読んでほしいです。強要はしませんが。
きっとこの記事は長いですね。お付き合いください。

まずなぜ参加したか。
一言で言うとクイズがしたかったからです。当たり前ですね。面白くない。
クイズしてみたいなと思ったんですよ。そう思ったのは大学一年生の冬。当時私は医学生で医学の勉強しかできなくて、他のことが学びたくて興味を持ったのがクイズでした。
はじめ方が全くもってわからないので色々調べていくうちにabcというバカでかい大会が近いうちにあると知りました。

「え、いくしかなくな〜い?🫶

とか言うノリですぐエントリーしましたね。バカです。
最初だから観戦だけという手もありますが、
「ペーパー解けてあと見るだけならわざわざ大宮まで行くんだし参加した方が得じゃーん✌️
とか思ってました。いいバカです。

クイズをはじめるなんて言ったら普通クイズ研究会に入りますよね。大会はその後に仲間と参加するものなのですよ。
私の大学にはちゃんと活動しているクイズサークルがないので、流石にやるならちゃんとやりたいと思った私は偵察の意味でもEQIDENが同時開催されるabcに1人で向かったわけです。
そこで今のサークルに同じ大学の先輩が入っていると知り、入会するのでこれは英断でしたね。

特に対策とかは何もせず迎えた当日。
なんか会場を1人でうろついてるキモい女がいると思われないようにちゃんと最大限のギャルで行きました。ブーツ履いて。ブーツかわいい。
会場に着いて
「え?女子少な、でかいイベントなのに女子トイレガラガラでウケる」
って思いましたね。これ、本当に助かる。
クイズをする女子が増えたらこの快適さがなくなってしまうので戦々恐々。

司会者の方とかクイズプレイヤーとか正誤判定の方とかの名前が出ると「おー!」みたいな歓声が起こるんですけど、クイズのこと何も知らなかったので何がすごいのかわからなかったですね。
拍手とかも全部周りに合わせてやってました。たまに失敗しました。恥ずかしい限り。
もちろん対策していないので、ペーパーもちょっとしか解けず、「クイズってすげぇや!」って思いました。
わかる問題はそこそこ読まれるものの、そもそもクイズ界に対して無知すぎるためEQIDENもなんのこっちゃわからないまま終わり、abcもなんのこっちゃわからないまま終わりました。
でも帰るときには「本当に楽しかった!!クイズって良い!!これ、やろう!!」とルンルンでした。
docomo、ホール内電波届かない。とか、お昼ご飯いるかどうか・会場から出ていいかどうかがわからなくて何も食べられず飢えて1日を過ごすとか、壇上のぐるぐる回るライトの光が直撃する席に一日中座ってしまったとかいろいろなアクシデントがありましたが。とにかく楽しかった。

その後とあるクイズ研究会とコンタクトをとって、加入し現在に至ります。
今はいろんなクイズ大会に参加するようになったため、当時全く知らなかった人も「あー、あの時の人だー」となることがありますね。
大きな大会の壇上でクイズをしたことがある人々と関われる機会があってありがたい限りです。
すごい人だと知らずに話してて「え!?あの時の!?」ってなることもあります。びっくり。先に言ってくれ。めちゃくちゃふざけちゃったじゃないか。
優勝者の方と話す機会があり、そのときに「21stに1人で行ったんですけど、すごい楽しかったんですよ!」と言ったら「それ、僕のおかげだね」と言われましたね。
その通り過ぎます。楽しいクイズを見させてくださってありがとうございました。楽しくて強いって最強ですよね。大尊敬。
ここで言わずに直接言えよという話ではありますが。

自分が無知であると気づかせてくれたクイズ界にはとても感謝しています。クイズをはじめてよかった!
私はまだまだ世界を何も知らないですが、「無知は罪」と思って生きているのでどんどん新しいことを吸収していきたいですね。

初めてのクイズがabcであることのメリットとデメリットについて少し書くと、
メリット
・ちゃんと短文基本に触れられる
・レベルが高いから見ていて楽しい
・同時開催のEQIDENの名簿でちゃんと活動しているクイ研を探せる
・クイズ界を認識しやすい
デメリット
・競技クイズをやっている学生がみんな目指す大会だから初心者フレンドリーではない
(クイズ大会の日程とかルールとか把握してる前提、初めてクイズをやる人への説明はない)
・なんのこっちゃわからん
・寂しい
・敗者復活のときの「周りの人と見せ合ってください」ができない

こんなところでしょうか。他にも多分あります。今は思いつかない。

これを読んでいる人にこれからクイズを始めたいとか思っている人がいるかもしれません。
「1人で乗り込んだ人がいるんだ!私も大会行ってみようかな?」とか思っているかもしれません。
ただ、先人の記録がないと勇気出ないぐらいならおとなしくクイズ研究会に入ってから参加した方がいいとは思います。
一応言っておきますが、これは主観で実際どうするかは個人の自由ですよ。
結構寂しいし、何にもわかりません。耐えられますか?という話ですね。

abc22ndには、クイ研の仲間たちと一緒に参加できると思うとわくわくです。
クイズ界に知り合いも増えたし、有名クイズプレイヤーはわかるようになったし、今から楽しみです。

abc21stに1人で行ったという話を聞いてやばいと思ったとよく仲間たちに言われましたが、そんなやばい人間を受け入れてくれて感謝しかないですね。
いつもありがとうございます。
一緒にクイズをしてくれる周りの人たちやクイズができる環境に感謝して、活躍はできなくとも私なりに楽しいクイズをやって行けたらいいなと思っています。

長くなってしまったので、この辺で。
また何か思い出したら書きます。

【問題】
自らの無知を自覚し、真摯に自分と向き合うことで真の認識に近づけるというソクラテスの哲学の基本となる考え方をなんという?

〜おまけ〜
最後まで読んでくれた身内に面白い話なんですけど、abcの公式Twitter(Xですね。認めてないけど。)に投稿されている会場全体で「abc dive!」してる写真のどこかに私がいます。探してみてね🫶

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