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大島恭平が選ぶ!RIZIN2021年ベストバウト10選(後編)

こんばんは。
昨日に引き続き、2021年に行われたRIZINのベストバウトを紹介していきます!

今回は5試合目〜10試合目を紹介します!

1試合目〜4試合目+番外編は前編をご覧ください!

それでは早速どうぞ!

⑤RIZIN.31
伊藤盛一郎vs.橋本薫太

キャッチコピーが『極めプリンス』であり元ZSTフライ級チャンピオンの伊藤と、現役大学生ファイターで現Fighting NEXUSフライ級チャンピオン橋本のイケメン対決。
伊藤は直近のRIZINでは2敗となかなか大舞台で結果が残せず、逆に橋本は若くて勢いもありリーチ差もかなりあるので、これは橋本が勝ちそうだなと思いながら見ていた試合です。

試合は1Rからリーチの差でパンチと膝蹴りで橋本が伊藤をKO寸前まで追い込むも、ギリギリの所で凌がれて2Rへ。2Rも橋本が優勢の中、伊藤が覚悟を決め前に出始めパンチを振り、それを嫌った橋本がタックルに逃げる。そこを空かさず伊藤がバックに回って得意のチョークで逆転の一本勝ち。

まさに伊藤の勝利への執念で勝ち取った試合だと思います。
大会順は2試合目とかなり序盤に位置づけられたが、この試合の盛り上がりのおかげで、これ以降もKO、一本が量産され神興行となった。
そんな大会の火付け役になった素晴らしい試合です。あと、橋本のセコンドが輩みたいな指示出しなのも面白いです(笑)

⑥RIZIN.31
金原正徳vs芦田崇宏

金原は戦国SRC時代のフェザー級チャンピオンでUFCでも勝利しているベテラン選手。RIZINにはバンタム級で参戦するもビクター・ヘンリーにTKO負けし一度は引退を宣言。そこから満を持して適正階級フェザーでの現役復帰戦。芦田はDEEPの元チャンピオンということで国内TOPレベルであることは間違いない。RIZINで人気選手となった萩原京平にも一本勝ちするも、そこから一年間呼ばれずフラストレーションが溜まっている中でのこの一戦。予想では金原有利かなとは思ったが、年齢のこともあり一発もらったら怖いなと思いながらヒヤヒヤしてたのを覚えてます。

試合は、芦田が距離を近くしてパンチを振ってきて何発か被弾したときに、もしかして危ないかもと思ったが、中盤で組んでからテイクダウン。そして終盤で膝蹴りを効かせての肩固め。ここでは決まらなかったがかなり優勢に2Rへ。2Rも金原が膝蹴りをフェイントにしてパンチをあて、最後は右ストレートでダウンさせて追撃でしっかり仕留めてTKOの勝ち。

金原の全てが詰まった試合だったと思います。
年齢を感じさせる反応の悪さや危なっかしい場面を見せつつも、技術や引き出しの多さで最終的には圧倒しての勝利。
金原が絡むことでフェザー級がかなり面白くなりそうな予感がしてきますよね!
そんな試合でした。

⑦RIZIN.32
砂辺光久vs前田吉朗

RIZIN初の沖縄での開催となった大会で、沖縄出身や沖縄に縁のあるファイターが多く出場する中で、セミメインで総大将を務めた砂辺光久。砂辺はストローから階級を上げての参戦で、元々は村元友太郎と戦う予定だったが、怪我により代わりの選手を探すことに。そこで砂辺が前田吉朗を指名。前田と砂辺は2003年に砂辺と戦っており、そこでは前田が勝利。そこから前田はPANCRASEチャンピオン、DEEPチャンピオン、DREAM出場とスター街道を突き進んだ。砂辺もその前田を意識しながらPANCRASEで現役を続けてきて中々巡り会えず、今回このタイミグでRIZINという場で18年越しの再戦。このストーリーがあってこその試合です。

試合は1.2Rと組みとグラウンドでの攻防が目まぐるしく動いていき、基本的には前田が試合を優位に進める。3Rも組み付いて前田が優勢に進めるも、試合終了間際にスタンドの展開となり砂辺の合図と共に二人のド付き合い。お互い一歩も譲らず試合終了となり、結果は3-0で前田吉朗の判定勝ちとなった。

ベテラン二人だからこそ作れる試合で、結果は砂辺が負けてしまったが最後まで沖縄大会を盛り上げようとした姿はまさに総大将の試合という感じでした。
試合後に二人のマイクがあるんですが、それもまた良いですので最後まで見てください!

⑧RIZIN TRIGGER1st
獅庵vs魚井フルスイング

RIZINの新シリーズ「RIZIN TRIGGER 1st」は『再生・回帰、発掘・育成、地域活性』をテーマに通常のナンバーシリーズとは異なり、その地域の選手を発掘することや、ナンバーシリーズやRIZIN LANDMARKで思うようなパフォーマンスが出せなかった選手にも再びチャンスを与える大会となる。その一回大会が神戸で開催された。

魚井フルスイングはそんな神戸が地元で、名前の通りのフルスイングを武器に連勝を重ね、RIZIN初出場ではカナハヤットをKOしたが、そこからまさかの5連敗。獅庵は初参戦のRIZINでベテラン祖根寿麻を衝撃の1RKOしバンタム級トーナメントの切符を手にいれる。しかしトーナメント初戦で大塚隆史に漬けられ敗戦。両者ともここで絶対に落としたくない一戦。

試合は、1R獅庵が魚井の打撃を警戒して関節蹴りで距離を取る。一歩踏み込んだら殴り合いになるヒリヒリとした展開が続き終盤に獅庵が踏み込んだところに魚井のオーバーハンドがヒット。続けて獅庵のパンチに左フックを合わせてダウンを取り、サッカーボールキックでレフェリーストップ。魚井フルスイングのフルスイングが炸裂しての1RTKO勝ち!

ヒリヒリした展開からのフルスイングはめちゃくちゃテンション上がった!炸裂した瞬間、会場もどよめいてましたね。
獅庵は担架で運ばれるという…恐るべき殺傷力。
魚井選手は今回の試合に臨むにあたって、地元の道場に通って原点回帰をしたそうです。今回の勝ちは本人にとってもかなり嬉しかったようで、それが試合後のマイクで聞けます!

⑨RIZIN.33
斎藤裕vs朝倉未来 2

RIZINフェザー級タイトルマッチとしてRIZIN25で戦った二人の再戦。
朝倉はRIZIN7連勝と乗りに乗っており、当時の修斗フェザー級王者として乗り込んできた斎藤裕を迎え撃った。結果はテイクダウンを混ぜ、前に出て朝倉に打撃を当てた斎藤が判定3-0で勝利しベルトを取った。しかし斎藤はRIZIN31のタイトルマッチで牛久絢太郎の膝蹴りをもらいTKO負けでベルトを失ってしまった。一方朝倉は斎藤に敗戦後、ドミネーターにTKO勝ち、クレベルに一本負け、萩原に判定勝ちという内容で、斎藤との再戦にたどり着く。
ベルトを取り戻すためにここで絶対に負けられない斎藤と、同じ相手に二度の負けは許されない朝倉といった、どちらも負けて欲しくない試合でした。

試合は、1R序盤はフェイントの掛け合いで見合う展開が多く、2Rから朝倉が斎藤のボディへ膝を入れる。中盤にお互いの右が相打ちとなり、未来が追撃の左フックを放ち斎藤がグラつく。斎藤もなんとかリカバリーして時間に救われ3R。3R朝倉がニータップのテイクダウンをやり返したり、終盤は斎藤がタックルに行くも切られて逆に上を取られ朝倉のパンチと膝を被弾したところで時間となり判定へ。結果は、朝倉未来の3R判定勝ちでリベンジ達成!

斎藤裕選手もめっちゃ好きなんですが、やっぱりどこかで朝倉未来を応援してる自分がいました。
なので、2Rダウン取ったときめちゃくちゃテンション上がってしまった!
そして試合後に朝倉がホッとした表情が凄く印象的でした。

⑩RIZIN.33
扇久保博正vs井上直樹

バンタム級トーナメント準決勝。
扇久保は日本人に対しては堀口恭司と朝倉海にしか負けおらず確実に日本バンタム級でトップに入る。しかし井上は元谷や石渡に1R勝利しておりキンタロウにも打撃で圧倒するなど底を見せておらず優勝候補筆頭だった。
そんな井上に対して扇久保は自分が夢破れたUFCへの切符を同タイミングで掴んだ井上との試合をずっと望んでいたとのことで、その辺のドラマも踏まえるとかなり楽しみな一戦。
反対ブロックでは朝倉海vs瀧澤謙太が行なわれ朝倉海が判定勝ち。
世間や格闘家の予想では、ほとんどの人が井上が勝ち上がって決勝は朝倉海vs井上直樹になるだろうと思っていた。

そして試合になると、
1Rは打撃とグラウンドテクニックで井上が支配し、フィニッシュするのも時間の問題かなという感じで2Rへ。2Rも井上がテイクダウンでマウントからバックを取る。しかし扇久保がそれを返してトップを取り返す。そこで試合の流れが完全に変わった。スクランブルから扇久保がバックを取り、井上を削りチョークを狙うも時間が足らず3Rへ。3Rも四つ組の展開の中、テイクダウン。起き上がってもしつこく組付き再度扇久保がテイクダウンし、バックを取り続け、チョークを狙って試合終了。結果は、3-0で扇久保博正が大方の予想を覆しての逆転勝利で決勝進出!

試合も人生も諦めが悪い。打・投・極・根性!
まさに扇久保博正という人間がもろに出た試合でした!
そして扇久保はこの勢いそのままに決勝で朝倉海をテイクダウンで圧倒してバンタム級トーナメントを優勝!!
さらにはリングで公開プロポーズを成功させるという!
大晦日は完全に扇久保博正の日になりました。
それも、この試合で諦めずに勝ちを掴み取ったからです!
おかげで、本当に良い気分で年末を過ごすことができました。
おぎちゃん、改めて、優勝おめでとうございます!!

終わりに。

いかがでしたでしょうか?
他にも入れたい試合もあったのですが、一つの大会に偏りすぎるのもあれだったので、極力バラけさせました。
見返しと、結構面白い試合がたくさんありましたね!

今年はナンバーシリーズにくわえて、LANDMARKとTRIGGERが加わり、昨年よりも大会数が増えることが予想されます。

直近は2月にLANDMARKとTRIGGERで、ナンバーシリーズが4月。

どんな名試合が生まれるか楽しみですね!

それでは今回はこの辺で!

お疲れ様でしたー!

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