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崩スタ考察妄想【刃 雲上の五騎士 飲月の乱】

みなさん、やってますか?崩スタ。
前回の考察が思ったよりも多くの開拓者の方々の目に触れていたので、
いるんだ!考察のオタク…!となってました。
ver1.2がきてから情報が増えて、案の定ミスリードだらけだったじゃん~となったわけですが…合ってても外しても考察するのが面白いので良し。
フロムからそう学びました。今回もネタバレを含んでいるので、ver1.2の
メインストーリーを見てない人は見てからの方が良いです。
相変わらずかなり妄想多めなので、そこはご了承ください。
1万6千字超あるので、時間に余裕ある時のがいいかもしれません。
ではさっそく書いていきます。
※8/1 追記 鏡流と刃のことについて一部書き足しました。
追記部分には追記と表記しました。




刃という男

【キャラクター詳細】
己が身を顧みず、刃に晒す剣客。本来の名前は不明。
「運命の奴隷」に忠誠を誓い、恐ろしいほどの自己治癒力を持つ。
彼は古びた剣を使って戦う。ひびが入った刀身は、その体と心のようだ。

過客シリーズにて言及されており、ざっくり言うと何者かにボロボロにされた後、失われていた記憶を取り戻しカフカと大鎧の男に拾われ星核ハンターの仲間となった。
以前Twitterで、刃についての雑な考察をあげたことがある。
ありがたいことに思ったより多くの方に反応頂けて、みんなの刃ちゃんloveを感じて嬉しかったがミスリードだらけだったというオチ。
改めて語っていくが、自分でゲーム内の書庫開いて遺物のフレーバー全文を読んだことある人は、過去のとこは読み飛ばしてもOK。

過客から見る「刃」の過去

過客シリーズの特に必要だと感じた部分だけ、一部か全文抜粋していく。
全文が気になった場合、是非ゲーム内から刃ちゃんのことを確認しよう。

【過客の迎春かんざし】
黒い髪は湧き水のように伸び、皮膚の下の筋肉は川の鯉のように引きつり、不思議な力が体の形を絶えず変え、筋骨の断裂と復元の痛みだけがずっと伝わって来る。数えきれないほどの痛みの繰り返しに伴い、支離滅裂だった過去がまとまっていく…水面に映る自分の姿を覗き込むと、惨劇の始末を少しずつ思い出す。
水面に映る顔に慣れてきた時、無名の者は枯れ枝に花芽が付くのを見た。
彼は突然我に返った。不老不死の呪いは根強く、過去の恩讐はまだ死んでいない。彼こそが、この枯れ枝に咲いた新生の花だ。

不老不死の呪いは根強くとある通り、刃も豊穣の呪いが宿っている。
"身体が決められた形に戻ろうとする"というのは豊穣の呪いの特徴。
彼の軌跡には"無尽形寿"があるがこれは豊穣の奇跡で、”倏忽”は
豊穣の使令として名前が出ているが、一旦忘れても良い。

【過客の游龍腕甲】
水のようなサンゴ金と未知の獣の革で作った腕甲。龍脈一族の巨匠のみがこのような非凡な工芸を作りだせる。
対をなす物は互いに感応するという。無名の者は片方の腕甲しか持っていないが、その指先はもう片方の温度を感じ取れる。

彼は眼を閉じ、もう片方の腕甲との微かな繋がりを捉えようとした。その位置、その持ち主を。

すらりとした力強い手はかつてもう片方の腕甲をつけ、長槍を持ち自分と武を競いあった。槍先の光は流星のように天から落ちる。腕甲の持ち主はかつて自分と無言で酒を飲み交わし、月を眺めた。そして一意孤行の末、愛する者を化け物にし、すべての人を果てしない後悔の深淵に突き落としたのも、自分と彼だ。

無名の者とは刃を差し、長槍を持ち自分を競い合ったのは丹楓(丹恒)
である。
お揃いの腕甲をつけている。業物だからなのか、この腕甲はもう片方の腕甲の位置を掴めるらしい。星穹列車に乗る前の丹恒を追いかけることが出来ていたのは、恐らくコレのおかげ。
後半部分は、刃と丹楓によって飲月の乱が起きたことを示唆している。

以前考察した時のミスリードの原因その1。
刃が非凡な武器職人であることは分かっていたので、龍脈一族の巨匠とは刃ではないか?と考えていた。後述するがそれは誤りだった。
なので、龍脈一族の業物というからには丹楓から片方譲り受けたのだろう。
ペアルック。

【過客の刺繍が解れた外套】
裾がボロボロになった古い外套。刺繍には太刀筋が残っている。傷はすぐに治るが、外套は直らない。まるで人の苦痛のようだ。

無名の者は生ける屍のように、長い流浪の旅をしていた。屍の行く手を阻むのは、サングラスの女と大きな鎧だった。2人の誘いが届く前に、拒絶の刃は既に繰り出された。戦いの後、女は笑顔で彼が断りきれない取引を持ちかけてきた。

時系列的にはこうだ。
1.身体がボロボロ、記憶のない状態で目覚める。
2.身体の復元と共に、過去の記憶を少し思い出し始める。
3.腕甲を元に丹恒を探し始める。
4.カフカと"大鎧"が刃に接触する。
5.戦うが敗北し、カフカの"聞いて"される。
6.取引を飲み、星核ハンターに加入する。
引用してないが、このタイミングで身だしなみを整えてもらったらしい。
丹恒を襲っている絵(星4光円錐:逃げ場なし)は今の服装と同じなので、あの絵が正しいのであれば星核ハンター加入後に襲い始めたことになる。
つまり、時を同じくして羅浮から丹恒は追放されている。

【過客の冥途遊歴】
丈夫な靴。様々な世界を渡り、生死の危機を繰り返した。
無名の者は奴隷の命令に従いながら、知り合ったばかりの仲間とはるか遠くまで旅した。その足は戸惑いと憎しみを引きずり、無数の世界を歩み、生死の間を繰り返し彷徨った。

彼はとっくに物を作る喜びを忘れ、一つの戦場からもう一つの戦場へと足を運ぶだけ。

かつて、彼はその身で無数の極致に至った剣光を味わい、幾度となく繰り返される敗北の中で引き裂かれた。相手はいつも心臓を貫く正確無比な一撃で彼の結末を描く。そして今、様々な傷によって身に刻まれた剣技は彼の道標となり、生死の交錯によって鍛え上げられる。彼は剣を振るい、仲間のために障害を切り裂き、幾度地に伏せても再び立ち上がった。息をも殺す専心な剣舞の中、彼は一度憎しみを忘れた。

奴隷は、彼と彼が憎んだすべてに永遠の終わり、永眠の葬儀を与えると約束した。無名の者は頷き、剣を鞘に納め、次の世界に向かった。

星核ハンターとしての活躍が書かれている。
後述するが、かつて……の部分は飲月の乱の出来事に言及している。
最後は取引の内容だろう。刃は死が救済だと考えているのだろうか?
飲月の乱のことかなり悔いていることが、キャラクターボイスから読み取れる。

ミスリードの原因その2。
物をつくる喜びを忘れ……の一文を龍脈一族の巨匠の裏付けと読んでいた。

ここまでが、飲月の乱以降から現在までの刃の情報。
メタ的に言うとver1.1迄の情報だった。
以降はver1.2で得た情報を踏まえて踏み込んでいく。

"刃"は持明族?仙舟人?


【羅浮古代紋様の拓本に対する考察】
雲上の五騎士
豊穣の民が凄まじい大軍を結成して玉殿に侵攻した時、異なる仙舟から5人の英雄が集結した。中には百発百中の狐族の飛行士もいれば、仙舟で留学する短命種もいた。
5人は幾多の危機を潜り抜け、戦場で勝利を収め、豊穣の民が呼び覚ました生体星宿を打ち砕き、玉殿を滅亡の危機から救った。

今までの認識と異なることが書いていて、謎が深まった部分がある。
とりあえず異なる仙舟から5人きたというのは、出身地全員違うって話??となったので出身地について考えてみることにする。

・丹楓:波月古海は羅浮にあるから羅浮。
・刃:羅浮の出身とは言われてないので可能性としてはありえる。
・鏡流:蒼城から来たと本人談(現在は失われた。彦卿も知らない程度には古い仙舟)
・景元:羅浮の将軍なので羅浮だと思われる。
・狐族の子:特に設定がない為、別だと考えても良い。
なので、羅浮だけの人間ではないよ、くらいで解釈しておく。

次に、雲上の五騎士について判明していることを整理する。
・飲月君 丹楓
・景元
・刃
・鏡流
・狐族の女性
だと思われる。

狐族の女性……もういないんだろうな。悲しい。
本題だが、仙舟で留学する短命種って誰だよ!!って話。
実は、ver1.2で追加された鱗淵境に答えがある。
過去の幻影が残っており話かけることができるものの1つに、丹楓と
「応星」と呼ばれる人物の会話しているものが存在している。
少しメタにはなるが、応星と呼ばれる人物の声は、三木眞一郎ボイスなので、刃だろうという予測ができる。
話の内容は後で少し触れることにする。
メタ以外にもう一つ。
「仙舟で留学する短命種もいた。」の部分に相当するっぽい、
中国語「也有抵达仙舟求艺的短生种。」をdeeplで和訳してみる。
「また、技を求めて不死の船に到着した短命の種族もいた。」
となった。
これを踏まえて、刃のストーリー4を見てみる。

彼は何も見えなくなった。
数十年前、彼は商船と共に仙舟に来て、この地の神工鬼斧に感服したことを思い出した。
少年は飲食の時間も惜しんで、自身の霊感を思う存分に発揮し、百もの奇物を鍛造した。その中の4つは非常に有名である。
「支離」という名の剣は瑕一つなく、血が光るような色であり、仙舟の最強の剣士だけがこの剣の神髄を引き出すことができる。
狐族の少女は窮地の時に、3本の弓を同時に射たが、星槎を運転しながら人々と談笑することを忘れなかった。
黒髪に龍の角を持つ男子が、水を操る術で仲間の傷病を癒した次の瞬間、水を槍に纏わせ、敵を刺し貫いた。
彼とよく口喧嘩をしていた少年は、この陣刀を見た時、すぐに奪い取り、二度と手放そうとしなかった。
今や██は死んだ。最初で唯一の死である。
しかし、彼は未だにここにいる。その少年のような頭で考える。永遠に考えている。
彼はもう器用に動かなくなった両手について考えた。この両手はもうどんな武器も造り出せない。
——だがそれは、彼とは無関係だ。
これからは、この身体が唯一の「刃」になるのだから。

刃 ストーリー・4

情報量が多いのが、まずは短命種が誰か?ということから触れていく。
文中の彼とは、文脈的に刃のことだと思われる。つまり、商船に乗って仙舟にきた刃は神工鬼斧に感動したらしい。

神工鬼斧
人間の技とは思えない、精巧でち密な工芸品や美術品のこと。
鬼神が斧をふるって、作品を作り上げたようだという意味。 神わざ。 名人芸。

goo辞書 四字熟語

つまり、仙舟の技術に感動したわけだ。
この部分だけで、刃は短命種であることの裏付けとなる。
なぜならば現在登場している長命種は、少なくとも豊穣の民以外では仙舟に属しているからだ。
先程、過客シリーズのフレーバーテキストを根拠として
「刃は持明族で相当な腕を持つ鍛冶職人」と考察したと触れたが、
見事にミスリードだった…というのがこれで分かる。
実態は、短命種。つまり通常「豊穣の呪い」を宿していないことになるが…。

雲上の五騎士と刃

刃が雲上の五騎士の内の短命種、ということを確認できたところで他の4人とのことに触れながら整理していく。
まず、先述のストーリー4内の文と既存の情報で、刃は努力を重ね長い歳月をかけて4つの業物を作っていたんだなということが読み取れる。
このうち3つは推測することが可能で、言及のある「支離」、「撃雲」、「景元の剣」である。

支離はキズ一つない剣…仙舟の最強の剣士…と書かれている通り、当時は
鏡流に贈られたものではないかと思われる。
しかし現在の支離とは刃が所持しており、キズだらけである。何故そうなっているのか?何故刃が所持しているのか?
ヒントとなるものがあるが、脱線する為詳細は後述する。

狐族の少女については現在情報がなさすぎるが、明るい性格の弓の名手だったようである。三弓流。
黒髪に龍の角を持つ男子は、言わずもがな丹楓。この槍は現在丹恒が所持している撃雲。
彼とよく口喧嘩をしていた少年…というのは、消去法で考えると景元となる。

なお、「この陣刀」って書いてるから、「支離剣」を刃からパクってない?!って一瞬思ったので英文を確認すると、陣刀のところは
Devastator Glaiveとなっている。支離はshard sowrd。なので否定できる。
景元の武器の名前は、EN版公式放送で符玄が「Star fall Reverie」と呼んでいた。Devastator Glaiveでググると出るので気になる人は調べてみよう。
直訳だと「星降る夢幻」とかになるのか?おされな武器ですね。
というわけでこれが3つめだ。

武器オタクの人は気になってるかもしれないが、通常グレイブって言うと雲騎軍兵の持ってるような槍の穂先が刀になってるようなやつを指す。
薙刀の類。
だから剣(刀)じゃなくね?「Devastator Glaive」と「Star fall Reverie」は別物じゃね?!
と思うかもしれないが、必殺技時の神君と本人モーションを見るに敵を「薙いでいる」から同じものということで。(適当)
はっきり分からないが、剣と薙刀で形態変化するのかもしれない。
夢幻とか名前についてるし。

ちょっと脱線したが、少しだけ雲上の五騎士の過去が見えてきた。
次からは不穏な部分に触れていく。
恐らく、このあたりが飲月の乱に関係しているのでは…?と考えている。

今や■は死んだ…この身体が唯一の刃になる…との通り、人間であった
「応星」は死に、「刃」として生き始めたことを示していると思われる。

まず、刃のストーリー1の内容を見ていく。

視界は赤黒く染まり、口の中は血生臭く、四肢には力が入らない。
——自分は死んだのだろう。
「覚えたか?」
彼は呆然としながら口を開いた。その声は野生の獣のようだった。
喉で鳴っていた声が止まり、冷たく固い物が彼を貫いた。
このようなことは、少なくとも千回は繰り返された。
実に奇妙なことであった。肉が断裂された時、彼には筋骨が繋がり融合する微かな音が聞こえた。
実に奇妙なことであった。身体の内にある化け物に養分を与え、彼はそれをより巨大なものへと成長させようとした。
実に奇妙なことであった。彼は生きる信念を失ったが、体は当初の様子に戻った。
実に奇妙なことであった。

剣が再び身体を貫く前に、彼はそれを掴み、ゆっくりと身体を起こした。
「覚えたか?」
彼は女の血のように赤い眼を見たが、頭の中は空白であった。
——彼は再び刺し貫かれた。
「死の感覚を覚えて、奴らにも味わわせるんだ」
視界がまた赤黒く染まる。彼は自身を殺す剣を見つめた。その刃は半分砕けている。
「起きろ、もう一度お前を殺させてくれ」

刃 ストーリー・1

「」の中のセリフは、魔陰の身におちた鏡流のものではないか?と推測している。
根拠としては、まず「女の血のように赤い眼」とあるように刃を殺害したのが女性であること。
2つ目は、過客シリーズのフレーバーテキストにおいて
「かつて、彼はその身で無数の極致に至った剣光を味わい、幾度となく繰り返される敗北の中で引き裂かれた。相手はいつも心臓を貫く正確無比な一撃で彼の結末を描く。」
というものがある。仙舟において「剣首」の称号を与えられ、剣で極みに至っていると呼ぶに相応しいのは鏡流であること。
そして、極めつけに刃キャラクターボイスのこれ。

鏡流について
剣を振るう時、体に幻痛が走る——どこが致命の一撃となり、どこが死に至らず苦痛を与えるだけなのか——すべて、あの女の「おかげ」だ!

"あの女"が少なくとも千回刃をいたぶって殺した結果、幻痛が走るようになり、その際両腕も器用には動かせなくなった可能性が高い。
仙舟人が初めて豊穣の恩恵を受けた時のように、短命種に豊穣の呪いが宿った特殊ケースだからなのか、腕の形が復元しても神経にダメージが残ってしまったのか。
そうだとしたら、、、なるほど「化物」だな。鏡流。

ついでに、刃の武器についても考察してみる。
以下は刃のキャラクター紹介文章の一文。
「彼は古びた剣を使って戦う。ひびが入った刀身は、その体と心のようだ。」

そして、通常攻撃名「支離剣」。
上記ストーリー内の文章の
「彼は自身を殺す剣を見つめた。その刃は半分砕けている。」
これの日本語文の表現がやや微妙だったので、
英文→日本語
中国語→日本語
をそれぞれdeepl翻訳にかけてみる。

英→日
The blade was broken in half and lying on the ground.
→刃は真っ二つに折れ、地面に転がっていた。

中→日
他盯着地上那杀他的剑,剑刃碎了半截。
→彼は地面に落ちている自分を殺した剣を見つめた。


ということで、日本語文と英語文ではほぼ同じと思ってよいと思うが、
中国語ではdeeplを信じるなら刀身の状態には言及されていない。
しかし地面に転がっている=彼女の手から離れていることは日本語文以外からは読み取れる。
なので、これらを都合よく解釈し
支離はこの時に鏡流の手から離れ、刃が使用するようになったのではないか?と。
刃を殺し続ける過程でぼろぼろになったものを使用しているのは、
過去への執着からなのかな、と思ってしまう。
多少なり修復はされているかもしれないが、詳細不明。

さて、ここまで情報が揃うと少し見えてくることがある。
飲月の乱のことだ。


飲月の乱

人は5人、代価は3つって何?

刃の丹恒についてのセリフ。

丹恒について
飲月よ…俺たちの業報はいつ訪れる?俺たちが作った借りは、どう返せばいい!

分かっていることを推測込みで整理する。
・首謀者は丹楓と刃である。
・その結果として仙舟全体を巻き込む事件となった。
・そして「愛するもの」を化物へと変えた。愛するもの、のニュアンスは英文を見る限り言葉の通り「最愛の人」。
・禁忌を犯した為、丹楓は脱輪輪廻の刑とし強制的に丹楓としての生を終えさせられた。
・鏡流はこの時に魔陰の身に落ちており、飲月の乱になんらかの形で巻き込まれている可能性が高い。
・このタイミングで鏡流によって刃は千回以上殺されている
・人は5人代価は3つ(恐らく5騎士の内、飲月の乱に関わった人物の数?丹楓、刃、鏡流。後述。)
・雲騎軍と景元が魔陰の身に堕ちた鏡流と対峙、景元がこれを鎮圧している。 【崩壊:スターレイル】ショートアニメ「飛光」 - YouTube
・鏡流が行方不明となる。

景元について
奴はずっと…俺たちの中で一番「代価」を弁えていた。だが奴は何も言わず、何もしなかった!

刃 ボイス

景元について
「代価」を弁えていたとはなんなのだろうか?
景元が「代価」を弁えていたとは、飲月達の行動が招くリスクを一番理解していた、と読める。
そうなると、なんとなく「知っていたのに止めてくれなかった」という悲鳴に聞こえてしまう。

「人は5人、代価は3つ 景元 その中の1つは貴様じゃない その中の1つが貴様だ」
これがヒントになる気がするので分解して読む。なお、「人は5人」は、
雲上の五騎士として決めつけて考える。

「人は5人---その中の1つは貴様じゃない」→雲上の五騎士ではない
事実ではない。
「人は5人---その中の1つが貴様だ」→雲上の五騎士である
事実である。
「代価は3つ---その中の1つは貴様じゃない」
→飲月の乱の"当事者"の数だと考えた場合、事実である。
(景元の主導で鎮圧しており、起こした側ではない)
「代価は3つ---その中の1つが貴様だ」
→飲月の乱の当事者の数だと考えた場合、事実ではない。

事実を繋いだ場合、「雲上の五騎士の内、3人が犠牲になった」である。
この解釈であれば、一応整合性が取れるが、少し違和感がある。
理由としては、単純にこのような表現を使う場合の言葉の対応は

「人は5人-----その中の1つは貴様じゃない」
「代価は3つ-----景元、その中の1つが貴様だ」

普通こうならないか?と。ただしその場合意味が通じなくなるので、
ミスリード誘ってるのか???とか思っちゃう。
なので、別の解釈を考えると

その中の1つは貴様じゃない→当事者ではない
その中の1つが貴様だ→お前は弁えていたが何もしなかった

この解釈の場合、「雲上の五騎士の内、3人が犠牲になった。お前は当事者ではないが無関係だと言えるのか?」といった感じだろうか。
他にヒントを見つけられないので、一旦このどちらかだということにしておく。

刃について
彼がすべてを忘れてくれたら、私も楽になれたのに…

景元 ボイス

飲月君は何をした?

飲月の乱に関わったと思われるキャラクターについて順番に見ていく。

刃について
先程紹介したストーリー1を見てほしい。
実に奇妙なことであった。の一文から繰り返し書かれていることは、豊穣の呪いの症状である。
刃は短命種である為、本来豊穣の呪いの対象ではなかったはずだがここで発症している。
そして「実に奇妙な感覚」だと感じている以上、今回が豊穣の呪いの力を実感した初めてのタイミングだと思うのが自然である。
つまり、飲月の乱を契機に刃は豊穣の呪いを受けたこととなる。
呪いを受けて以降、どのタイミングでかは具体的には不明だが魔陰の身も発症するようになった様子。
その際は狂暴化するものの、目に見えた身体の変化はない模様。
普段はカフカの言霊で封じ込められている。

カフカについて
魔陰を縛る縄はあの女が持っている。約束の刻が訪れるまで、あの女は決して縄を引くことも、放すこともない

刃 ボイス

鏡流について
飲月の乱で魔陰の身に堕ちたが、自ら魔陰の身になる為薬を服用している「薬王秘伝」の連中はともかく、通常であれば魔陰の身には前兆がある。
(五衰の兆候というらしい。「大毫の日記」という資料で触れられているが、この記事では言及しない。)
主に加齢が進んだことにより発症に至ることがあるようだが、はっきりとした原因は不明。魔陰の身は治療不可である。
極度の鬱を発症し進行し続けた場合に魔陰の身に堕ちる等、加齢や薬王秘伝の薬以外の要因のケースも存在しているようだ。
なので既存のケースを見る限りでは、感情の高ぶり等は関係しているかもしれない。
いずれにせよ、元々怪しまれていた形跡は資料としてない為、なにかの干渉を受けて魔陰の身となったと思われる。
雲上の五騎士、剣首、そんな人物を十王司が見ていないはずはないからだ。
その後のことは刃の話の際に前述した通りだが、正気を失ってはいたものの
魔陰の身に堕ちた時には身体的な変化はなかった様子。

丹楓について
お前一体なにをした????鏡流の何?!?!?!?
刃と何をしたのか?飲月にしかできないことをしたのだとは思うが、考察するヒントは刃が呪われ鏡流も魔陰に堕ちたこと。
共通していることは、豊穣の呪いが2人に絡んでいることである。

・刃を長命種へと変えようとした説
1人だけ短命種の応星君とずっと一緒にいたかった説。
心の中のちいかわが、この場合丹楓の最愛の人って刃ッテコト?!って言っている。
共謀して何かを行ったのは刃の為、刃だけに対して何かをしようとした線は薄め。
※8/1追記
しかしよく考えたら1つ視点を見落としていた。
過客シリーズの「愛する者を化け物にし…」の部分が刃の視点の場合。
刃が鏡流のことを愛していた、となる。
つまり、応星君が鏡流と一緒にいたかった説。
しかし刃は短命種であり、ゲーム内の会話やイベント、資料内で表現されている通り短命種と長命種の恋は悲恋に終わる。寿命が違いすぎるからだ。
仙舟人が1000年は生きるとすると、短命種の寿命は10分の1にすら満たない。
刃が鏡流と一緒にいることを望むなら自分が長命種となる必要がある。
そんなことに協力してくれそうなのは…飲月だったのかもしれない。
この解釈だと、景元が知ってて止めてくれなかった、、という前述した解釈と一致する。景元の胸中を考えると心が重たくなる。

・丹楓の脱鱗時期が近かったが、したくなかった説
みんなと一緒にいたかった丹楓、豊穣の力を取り込んで長命化しようとして大暴走。
しかし当然バレると怒られる。だから短命種の一番怒られなさそうなお友達の刃にお願いして共謀した。
ただ、別に一人でこっそりやれた気がするというのと
飲月の乱で丹楓が大暴れした情報が出てきていない。
仮説を立てるなら、豊穣の力に干渉して気を失った丹楓。
止めに入った鏡流と刃がその力に巻き込まれ……というパターン。

・鏡流にもっと"生きて"欲しかった説
これを話す前に、そもそも鏡流さんって死にかけてたの?って話がでてくるので、時系列を考えつつ動機を探してみる。
仙舟人は寿命では死なない。
攻撃等、なんらかの理由で身体機能が停止するか、魔陰の身に堕ちる時が死。
つまり魔陰の身の封じ込めができれば……。

飲月の乱の発生時期

星歴6300年、蒼城は活性化惑星「呑界羅喉」に吞み込まれた。

星歴7380年、鏡流が魔陰の身に堕ちる。景元との戦闘後に行方不明。

星歴8072年、豊穣連合vs仙舟連合の戦い。最終的に「星神 嵐」の光弓が豊穣を一掃。ただしその時に仙舟方壺の5分の1近くの洞天も一緒に吹き飛ばす。
この時方壺で親友を嵐に殺された丹枢が、嵐に対する怒りを持ち豊穣側につくきっかけとなる。

余談なので忘れても良い。

星歴8096年、軍学校的なところで彦卿が主席を取り景元の護衛となる。

星歴8098年にも記録がある為、現在は8098年以降となる。詳細は見つけられなかった為不明
※8/2追記
資料、「丹鼎司官報の一部」において
現在 星暦8100年三月十五日の日付で、白露がいなくなり大慌て、半夏が連れ出したのでは?という話が描かれている。これは白露の同行クエスト内容と一致する為、現在の西暦はこれ。

飲月の乱発生時期は、7380年であることが分かる。
鏡流が彦卿の同行イベントにて、出身が蒼城であると発言。
これにより、少なくとも鏡流は6300年以前には誕生していたことになる。
仮に6280年に誕生とする。
その場合、飲月の乱発生時の彼女の年齢は1100歳(!)
逆算すると、雲上の五騎士の活躍は星歴6300年~7380年の間のあたりのどこかということになるか。
そして、年齢を考慮すると仙舟人の身体に呪いの影響が出てきてもおかしくない頃合いのように思える。
魔陰の身の兆候があると、十王司が介錯するっぽいウワサがある。

ここまで考えた後に下記の資料を発見。

【飲月大逆判牘】
「飲月の乱」の主犯に対する判決。この判決は仙舟のみたいに大きな影響をもたらした。

罪人丹楓、賊を擁し禁を犯す、
不死を求め、兵禍を招く。
人神同じく嫉む、天地容さず、
理として大辟を当て、これを以って欃槍を定める。
今、
其の旧功を念じ、大辟を免じ、
脱鱗輪廻をもって、旧罪を咎めん。
化外に流徙し、万世還らず、
凡そ治む処、履踏し得ず。

読めないって?俺も正確に読めなかった。
以下は翻訳機を使った意訳なので参考まで。

罪人丹楓、お前は盗みを働き禁を犯した。
不老不死への貪欲さ故、不死を盗み、軍禍を招いた。
神々も人間も激怒し、誰も許しはしない。
秩序と平和を守るため、正義を実行し、罰する。

しかし
過去の功績を考慮し、重罰は免れよう。
脱鱗輪廻によって罪を償うのだ。
彼は仙舟より永久に追放され、戻ってくることはない。
仙舟の治める地に足を踏み入れることは許されない。

大事なのは2行目。不死を求め、とある。

ということで3つ目の説は、
鏡流に長生きして欲しかった丹楓が、刃と協力し持明族の建木の"豊穣"の力を使って不老不死にしようとした---説
※8/1追記
賊を擁し、という表現が日本語文独特なのだが、刃が長命種になりたかったことが発端だとすると賊というのが刃を指している可能性はある。

飲月の乱の真相は?

さて、丹楓が長生きしたかったのか鏡流に長生きしてほしかったのか。
そもそも出来る根拠があったのか?というのは謎のままではあるが、
この2説を補強する為、考察を続けていく。

まず、飲月にしかできないことは鱗淵境の建木の"玄根"への道を開くことである。ver1.2のメインストーリーを最後まで進めたプレイヤーなら見たと思うが、
力の使い方を"思い出した"丹恒が飲月の力を使い建木へみんなを導いている。
更に元より言及されている通り、持明族は鱗淵境に過去に飲月君 雨別の主導の元、建木を封印・管理している。
この事実から、飲月君でなければ"建木の玄根"への接近はできなかったはず。
最も、幻朧は実体を持っていなかったからなのか接近できていたが。
1.2の最後では、星核を利用して建木の成長を促して玄根から豊穣の力を利用し、壊滅の力と豊穣の力の宿った身体を作って立ちはだかった。
この場所なら、豊穣の力を利用することができることが分かる。
壊滅の「絶滅大君」だからという可能性もある。
しかし、星神"不朽"の力を使える飲月君なら干渉できてもおかしくないと思っている。

シナリオクリア後に建木の玄根まで行ってみよう。
週ボス倒しに行くといやでも接近するので気づいた人も多いのでは?
こういう見た目になっている。

完全に"龍"では?
龍とは持明族の先祖と言える星神"不朽"である。
建木が元からこの形でないことは自明なので、鱗深淵に建木が沈められ封印されている過程での変化だと考えられる。
1.1メインストーリー中、
「建木の根は蛟龍のように各所を貫き、外へ向かって蔓延する。」
という表現があった。その段階では、ただの比喩表現だと思っていたのだけど、今読むと匂わせに見えてくる。ちなみに、蛟龍は水棲の龍らしい。

デザインは"青龍"といったところ。
ドラゴニックオーラでてるかと思った。

木が龍の身体となっているように見える。

これ、豊穣が不朽に浸食されてない??
星核がトリガーとなった可能性はあるにせよ、
このことを考察する為には、まず鱗深淵の成り立ちを考える必要が出てくる。
この場所は波月古海の中に存在している。
波月古海とは何か?
長いが全文引用していく。

【羅浮古代紋様の拓本に対する考察】
玄根鎮伏

『仙舟通鑑』の記載によると、龍尊雨別は数百名の龍師を率いて、波月古海をまるごと羅浮洞天の中に移したそうだ。そして雲吟の術を使い、建木玄根を水の中に「封印」することで、未来永劫「寿瘟」が世を乱すことがないようにしたという。
実際に建木玄根を「封印」した方法について、『仙舟通鑑』では「雲吟を以って之を鎮む」としか書いておらず、詳細が分からない。
『滄海実録』に至ってはさらに酷く、関連する記載の中では「秘伝聖法を以って之を鎮む」と書いてあり、苦笑いせずにはいられなかった。結局のところ、長命種は彼らの持つ各種技術を神秘的なものにしたがるに過ぎないのだ。
建木玄根の封印に使用した所謂「秘伝聖法」も、持明族門外不出の科学技術の一種に過ぎない。
玄根を鎮伏した後、雨別を記念するために、顕龍大雩殿と龍尊造像を作った持明族の龍師がいた。その中で最も多くの資金を提供した龍師溯湍は、造像の台座に『龍師溯湍、龍尊像造像記』なる文章を彫った。
私の知る限りでは、龍尊を讃える「六御諸公を撫し、兆載太平を開くけり」の『造像記』を非常に嫌う持明族が多い。それは理解し難いことではない。
何せ持明族は、故郷から持ち出した最も貴重な浄土と、最も誇りに思っている「龍脈」を差し出したからだ――例えるなら、学会が生き長らえる場所と引き換えに、大図書館の中で最も貴重な知識聖典を差し出したと似たようなものだ。
今回の事件の最中、鱗淵境内にも大きく混乱していた。
この機に乗じて、私と私の忠実な調査員の友人と一緒に、この場所について簡単な考察を行った。まず、間違いなく書籍の記録通り、持明族はとある未知の技術で水を「建木」の根系に纏わりつかせている。次に、水に覆われた深部には驚くべき遺跡が隠されている。
当時ベニーニ先生は中から何を持ち去ったのかは分からない。しかし、きっとすぐに明らかになると思う……

ちなみにベニーニ先生は大変なことになったのだが、それはまたの機会。

【とある持明族少年の筆記】
先生曰く、人は自分がどこから来たのかをしっかり覚えておかないと、どこへ向かうべきかも分からなくなるそうだ。
だから学宮が休みになってる間、聖地鱗淵境に来て、僕たち持明一族の過去を振り返ることにした。
教科書では、僕たちはここと似た別の湯海から来たと書かれている。その湯海は、この小さな波月古海よりも遥かに広く、果てのない湯海は星の地表全てを覆ってたらしい。
先祖たちは湯海の中で、無数の生き物と一緒に、何の心配事もなく、楽しい日々を送っていた。
あの頃、僕たちはまだ龍祖から授かった力を使えていた。湯海の中で育つ万物の霊長として、全てが僕らの掌にあった。魚の骨が多ければ、体内の骨を取り除く。海獣が痩せていれば、彼らを太らせてよく育つようにする。水草が苦ければ、甘くなるように変える。
先生曰く、あの時の僕たちは、龍祖の力でどんな生物の外見をも変えられた。それはもう、僕よりも小さい子どもが泥人形を作るぐらい簡単だったらしい。
-中略-
ある日から、僕たちは龍祖の力を制御できなくなって、湯海の生物がみんな危険な敵になっちゃった。魚には猛毒があり、海獣は敵意に満ち、海草でさえも人を捕食するようになった。やがて、湯海の中の目に見えないほどの小さな生物でさえも危険になった。そういった危険なものが日に日に増えていき、いつの日か湯海そのものが、僕たちの生存に適せなくなった。
さらに後になって、僕たちは仙舟同盟の一員になった。仙舟での生活も良いものだけど、湯海にいたあの頃のような自由はもう二度と戻らない。

一部抜粋

つまり、"不朽"の末裔は原初は星の地表を全て覆う「湯海」の存在している場所にいた。
その中では龍祖の力を存分にふるうことができたという。
しかしある日、龍祖の力を制御できなくなり故郷が住める場所ではなくなったと。
その後仙舟同盟にどういう経緯か拾われ、波月古海をまるごと羅浮洞天の中に移した。

これが波月古海。つまり"不朽"の力の海と言っても間違ってはいない気がする。
不朽の力の海に豊穣の建木を沈めていたとして、星神の力が浸食されることはありえるのか?
答えはYes.
スターレイル世界では、「運命の合流」が起こることが語られている。
実例として、"調和"のシペと"秩序"のエナはそれぞれ存在していたが、調和が秩序を内包した為に吸収され、エナはある日突然消えてしまったらしい。
豊穣と不朽の概念についてとか、"不朽"ってなんで消えたんだ?とか考え始めると、面白いが話が脱線するので一旦無視する。

長々と語ったが、以上が建木に対して干渉できた可能性が高いとみている根拠だ。

というわけで鏡流を生かそうとした説は、

丹楓は豊穣の力(不朽の力が混ざっている?)を使って鏡流を生かそうとした。
実行するにあたり、仙舟人である景元や狐族の子、鏡流には何も伝えなかった。
友人であり短命種だった応星(刃)は、丹楓に応える形で計画を実行に移した。
その結果、鏡流は身を魔陰に堕とし、応星は短命種ながら豊穣の呪いを後天的に受けることとなった。
仙舟に被害が出始めたことを受けたが先か持明族からの通報が先か、景元は丹楓と鏡流を逆賊として雲騎軍を動かす。
そして自らの師である鏡流と対峙しこれを鎮圧する。
これは後に飲月の乱と呼ばれた。

…という筋書きでどうだろうか?

結果は共通なので、読み替えが出来る。
丹楓が長生きしたかったパターンだと、
冒頭の一文が丹楓は豊穣の力を使って不老不死になろうとした。となる。
なのかの、「一番長生きできる人間って、何歳まで生きられるの?」
という問いに対し、丹恒は
「…無限にだ。だが、そんな存在は…もはや人間とは呼べない。」
と言っているのだけど、、自分への皮肉なのかそれとも。

※8/1追記
刃が長生きしたかったパターンだと、
刃は豊穣の力を使って不老不死になろうとした。
友人だった丹楓は禁を破る形で刃に協力、計画を実行に移した。

ゲーム内資料として以下もある。
全文引用する。

【持明時調『六御、飲月を審く』残編に関する探究】
編集者の前書:飲月の乱が平定されて以降、依然として一部の持明族が隠れて丹楓を記念していた。そして、飲月の乱の一部始終を擁護者の視点から語る文学作品をたくさん創作した。
羅浮六御はこの類の文学作品の大半を黙認している。しかし、当時、『六御審飲月』はあまりにも大きな影響力を持つため、一部の持明族がを後押しして、同盟に対抗する組織まで創立した。
そのため、やむを得ず神策府はこの演目自体、及びリブレットの印刷出版を禁じた。
今になっては、飲月の乱とその余波は既に過去のものとなった。『六御審飲月』はある種の時代の烙印として、再読される価値があると編集者は考えている。
そのため、当時このリブレットを批判する著作の中から、残存する文章を抜粋し、読者に提供することに至った。
……
将軍の目は怒りに満ちて眉まで震え、半分叱り半分嘆きのような言葉をかけた。
「羅浮は苦し紛れに三度の災難を凌ぎ、隔離した舟の中で寿瘟も流行った、
「せっかく諸般の困難を乗り越えたというのに、どうして飲月が反乱すると予想できよう?
「速やかに心を改めよ、でなければ大辟の判決で皆が嘆くことになるぞ!」
飲月は頭を上げ、生き生きと光る眼差しを向けた。
「命乞いを勧めても無駄だ、我が長命ならば貴様は短命なり、
「一度でもこの大殿から出れるものなら、神策府で槍を舞ってやろう。
「この盛世で代々反乱が起きるよう苦難を増やし、この清流の層全てが乱れるよう禍端を引き起こそう。
「諸公が羅浮を数百年統治してきたが、一晩で貴様らの長命の夢を断ち、生まれ変わらせよう!」
将軍は心の中で驚愕した。「一体どうすれば太平を約束してくれよう?」
飲月は天を仰ぎ、孤鯨のような寒い声を発した。
「弓を張って晨星を射よ、我が目を焼き魂を滅せよ、
「歴史を暗黒に陥れて、真実を唱える忠義武勇を無くせよ、
「この世の鳥雀を全て黙らせよ、さすれば太平になろう!」

将軍:景元 飲月:丹楓 であるが、創作とされてるとはいえ、結構な脚色を感じる。丹楓はそんなこと言わない。
しかし「一部の持明族が隠れて丹楓を記念していた。」とある通り、飲月の乱自体は持明族から100%悪と思われているわけではないようだ。
何故か? 先程の引用に答えがある。

「私の知る限りでは、龍尊を讃える「六御諸公を撫し、兆載太平を開くけり」の『造像記』を非常に嫌う持明族が多い。それは理解し難いことではない。」

建木を波月古海に封印したことに対し、「故郷から持ち出した最も貴重な浄土と、最も誇りに思っている「龍脈」を差し出した」と感じている持明族が存在しているからだ。

龍尊雨月が、拾ってくれた仙舟への恩返しにと封印を買って出たようだが、みんながそう思ってたわけではないって話。
その人達からすれば、仙舟に反旗を翻した(ように見えた)飲月君 丹楓は
英雄に見えたことは想像に難くない。
そう考えると、このように英雄視する作品が創られたのも納得できる。

おわりに

ここまで読んでくれた人いたらありがとうございました。
かなりだらだらと考察しましたが、どちらにしろ丹楓が鏡流さんLoveだった説が飲月の乱の真相じゃない?!ということです。
刃→鏡流は無いと思ってます。あの女呼ばわりしてるし、身体千回以上も
バラバラにされて好きだったら愛が重すぎてちょっと引くかもしれません。

※8/1追記
このように最初書きましたが、刃が鏡流のことを好きだったと仮定した場合、身体千回刻まれたのは好きだった頃の話ですね。
愛する人を化け物にした結果、愛する人にバラバラにされたと…ワッ…ワッ…
追記した通り、刃→鏡流の可能性はありえた、と訂正したいと思います。


さてお気づきと思いますが、彦卿の同行イベントの鏡流さんは飲月の乱から700年以上は経過してます。
そうなると1800歳(!!)よりも上になってくるわけですが…魔陰の身への抵抗は気合だけでなんとかなるものではないらしいので、やはり何かあるのかな?と思ってます。
刃がやったことに対し責任や後悔を感じているし、飲月の乱の犠牲者達を毎年忍んでいるような描写があるので。
彦卿の同行で、鏡流が彦卿に対して「刃はお前じゃ無理、死ぬ」的なことを言ったりしているので実力を知っている感じでしたよね。
刃の視点だと、ver1.2のメインストーリーで立ちはだかった彦卿の技を見て鏡流から教わったと即座に見抜いたり対比がありました。
後は軌跡の名前的に豊穣の使令が介入があった可能性も考えられるのかな~とかはあったりなかったり。
ただその場合、全く刃のヘイトが豊穣へ向いてなかったりだとか、そもそも情報無さ過ぎて考察不可能だったりします。

刃が剣ぶん投げてささったのがきっかけで丹恒が飲月として覚醒したり、
飲月丹恒が景元に撃雲ぶっさして、幻朧とのつながりを作って干渉したり、
お前の作った武器どうなってんの??とか気になるところはあるのですが、今回はこのあたりで終わろうと思います。

あと……俺の停雲さんを返してください……
首が横に傾いちゃったせいでペテルギウスって言われてて泣いてます。
でも分かる。悔しい。

スマホのSSなので低解像度

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