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[お茶時間ミステリ]『京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎』

抹茶まみれのファミリーマートで買ってきました🙂。
今日のお茶時間はこの『濃い宇治抹茶のフレンチクルーラー(お茶クリーム入り)』とルイボスティーです☕。

中に抹茶クリームが入っているだけあって、432キロカロリーもします!
フレンチクルーラーですが、お腹にズッシリ!

そして、読み終えた本はこちらの、kindle Unlimitedに登録されていた、ライトな気分で読める京都が舞台の連作短編ミステリー集『京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎』。

逆さまに咲くチューリップはありますか――?京都府立植物園の新米職員の神苗健は、ある母娘から質問を受ける。
戸惑う神苗に助け舟を出したのは、その場に居合わせた「植物の探偵」を名乗る女性。
彼女は西陣にある「なごみ植物店」の店員だと言うのだが……。
蛍が集まる草とは何か? 源氏物語に描かれた薔薇の秘密とは? といった植物にまつわる様々な謎と京都の風物詩が絡み合う、優しい連作ミステリー。

アマゾンより引用

本格ミステリーは大きく分けると、
1)『伏線に注意して読んでいけば真相を推理できるもの』
2)『特定の知識がないと真相に到達できないもの』
のふたつに分類することができると思います。
 
『京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎』は後者の、『特定の知識がないと真相に到達できないもの』に属します。

つまり、花(植物)に関する知識がないと真相に到達することはできません。
謎解きを楽しむというよりも、花(植物)に関する蘊蓄に、へぇ~そうなんだあと感心しながら読むといった、いわゆる日常の謎+蘊蓄ミステリとなるでしょうか🙂。

収録されている作品は6作品。
第1話『逆さまのチューリップ』は、逆さまにはえた黄色いチューリップを見たという女の子のために、逆さまのチューリップをみつける話。

第2話『信長公のスイーツ』は、これまた探し物ですが、今回は信長にゆかりのある食材で作ったスイーツをつくるための食材探し。ここでは意外な植物は信長ゆかりの食材として登場します。

第3話『さそり座の星』は、日常の謎ミステリの好編。ある植物の特性が解決のキーとなります。

第4話『紫式部の白いバラ』は、それまでの作品とと少しトーンが異なり、ある犯罪に絡む植物が扱われます。

第5話『蛍の集まる草』は、植物の見立てがメインのお話。京都の名所と植物の謎が、『見立て』をキーに上手く繋がっています。

そして最後の第6話『桜に秘める』は、桜染めにまつわる話。桜染めと言うものがあることを初めて知りました。

・・・と、多種多様な植物に関する謎とその蘊蓄がちりばめられています。

主人公カップルが、やや淡泊(草食系?)な気もしなくもないですが、それも作品のトーンにあっているといえるのかも知れません。
眉間に皺寄せて、社会の問題や人生などを考えながら読む必要がない、爽やかでライトに読める、お茶時間に合う日常の謎+植物の蘊蓄ミステリでした🙂。

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