「光る君へ」への長い道のり ~『第14回 「星落ちてなお」振り返り』(その1)(ネタバレ)~[2199文字]
大河ドラマ「光る君へ」 第14回『星落ちてなお』 の振り返り、その1です。
※以下より、第14回のストーリーを記述しています。未視聴の方は先に第14回をご視聴ください🙇。
■[第14回『星落ちてなお』 振り返り]その1
永祚2年 (990年)正月5日ー。
土御門殿ー。廊下を下がるまひろは帰宅した道長と会ってしまう。お互いを見つめ合う二人。
道長の従者が、北の方様のところに以前より出入りしておる前蔵人式部丞藤原為時の娘でございますと道長に説明する。
道長「うん」
頭を下げて脇によけるまひろ。その前を通り過ぎてゆく道長。小走りに廊下を下がっていくまひろの背に源倫子〔黒木華〕の声がする。
倫子「お早いお帰りだこと」
まひろのことを思う道長には、倫子や娘の彰子のことも目には、入っていなかったのだった。
為時〔岸谷五朗〕の屋敷。
戻ったまひろから、土御門殿での女房の仕事を断られたと聞いた いとが驚く。
いと「断られたのですか?何故に・・・」
いや、まひろが断ったんやけどな ( º言º)。
まひろ「気に入られなかったのやも・・・」
いと「されど、あちらからのお話でございましたよね」
まひろ「女房としては使いにくいのではないかしら・・・」
いと「だったら何のためのお話だったんでございましょう。失礼な・・・」
まひろ「許しておくれ、いと。いとの願いに応えられず・・・」
はいここで、オープニングムービー、どーん(´-`) 。
東三条殿ー。
道隆〔井浦新〕、道兼〔玉置玲央〕、道長ら息子たちが控えるなか、よろよろと着座する兼家〔段田安則〕。
兼家「今日は気分がよいので、お前たちを呼んだ。出家いたす。望み通り関白になったが、明日それを辞し、髪を下ろす。わしの跡は・・・」
はい、ここでドラムロール (´-`) 。
変な効果音いれんな ( º言º)。
兼家「道隆、お前が継げ」
道隆「はっ・・・。仰せかしこまりましてございます」
道兼「父上は正気を失っておられる!父上の今日あるは、私の働きがあってこそ!何故、兄上に!」
兼家「黙れ。正気を失っておるのはお前の方じゃ。お前のような人殺しに一族の長が務まると思うのか!」
道隆「人殺し・・・」
兼家「大それた望みを抱くなぞ許し難し。下がれ」
道兼「(立ち上がって)父上こそ、帝の父の円融院に毒を盛り、花山院の女御様とそのお子を呪詛し、そのあげく、あやめ奉った張本人ではないか!」
うろたえる道隆は道長の顔を見る。
兼家「道隆は何も知らずともよい。お前はまっさらな道を行け。道兼はこれからも我が家の汚れ仕事を担って、兄を支えてまいれ。それが嫌なら、身分を捨て、どこへでも流れてゆくがよい」
怒りに体を震わせる道兼。
道兼「この老いぼれが・・・。とっとと死ね!(去っていく)」
兼家「以上である」
立ち上がったものの、ふらつく兼家をささえようとする道隆と道長を、兼家は制する。
「よい。道隆、道長。今より、父はいないものと思って生きよ」
家司に支えられて去っていく兼家の小さな背中を見送る道長は、廊下の奥で背中を見せて立ち尽くす道兼に気付く。
ナレーション:「これ以来、道兼は参内しなくなった」
為時の屋敷では、いとが暇を乞う。
その理由が少しでも家計を助けたいためと知っている為時はいとに言うのだった。
為時「惟規の乳母となってこの家に来たのは、お前が夫と生まれたばかりの子を流行り病で亡くした直後であった。ゆにお前は、惟規を我が子のように慈しんでくれた。この家はお前の家である。ここにおれ」
慰留され泣き声をあげるいと。
東三条殿ー。
見舞いに来た藤原寧子〔財前直見〕は眠っている兼家にささやく。
寧子「道綱、道綱、道綱。聞こえますか?」
道綱〔上地雄輔〕「(小声で)母上、もうおやめください」
寧子「道隆様に道綱のことを、お忘れなくとおっしゃっておいてくださいませね。み・ち・つ・な」
道綱「お加減のお悪い時に、そんなことを申されるのは・・・」
兼家が目をあける。
寧子「あっ、お気づきになられた。殿様」
兼家「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る」
寧子「殿・・・」
道綱「今の歌、何?」
寧子「私の「蜻蛉日記」よ」
兼家「あれは、よかったのう・・・。輝かしき日々であった・・・」
ということで、長くなりましたので、『第14回 「星落ちてなお」の振り返り』その1は、その2へ続かせていただきます(´-`)。
最後までお読み頂き、ありがとうございました🙇。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?