記憶に優しいUIデザイン

ユーザーが楽に持ち歩けるデバイスほど、結果的に画面は小さくなってしまう。
特にスマートフォンのような小さい画面では、与えられた時間内にユーザーの目に入る選択肢が限られる。

結果、ユーザーはオンライン情報を理解するために、短期記憶に頼らなければならない。

そこで、できるだけ記憶に負担がかからないようにデザインするにはどうすれば良いか、考えてみた。

人はかたまりで覚える

電話番号 050-0290-XXXX
郵便番号 〒500-4XXX
また、数字を覚える能力はその人の数字の親和性次第で変わる。
例えば500があなたの自宅の郵便番号だったら覚えやすい。

グループに意味をもたせると記憶しやすい

HEC ATR UNU PTH ETR EET
18文字のランダムな文字は覚えるのにすごく大変だけど
一番最後のTを最初にもってくるだけで
"The cat run up the tree"
すごく覚えやすくなる

Recall vs Recognition

思い出すことは難しいが認識するのはとても簡単だ
たとえばswipeができることを発見し、また思い出すのは大変。
でもあなたの目の前や近くで見えることができるボタンやメニューは、思い出す必要がなく簡単に理解できる。

長期記憶はコンテクストと繰り返しにかなり影響される

たとえばパイロットは、自ずと自分が飛行機のどの部分にいるのか、意識せずとも覚えている。
それは毎日繰り返し居るコックピットやコントロールルームという環境が気づかせてくれるからだ。

記憶可能なメモリについて

人は全て細かいことを覚えることができない
認識したことを再構築するが記憶はほとんど正確に再現できない。
なぜなら脳は効率的に覚えようとする、詳細さや正確性はあまりないからだ。
例えば、自宅にいるとする。
覚えているのはいつもと違ったり、特別なことだけだ。
なぜなら家具や生活用品はいつもと変わらないため、違いを覚えるほうが効率がよいから。

画像出典元:Interaction design foundation

私たちは効率的に覚えたわずかな断片から成り立つストーリーをよく作り出す。
それは間違っている可能性もある、
そのため過去の出来事・事情・現在の状況についての誤った記憶に基づく発言や行動も生まれてしまう。

ユーザーインターフェースと記憶の関係

実際にUIと記憶がどう関与しているのか、簡単にチェックしてみた。
よく使うアプリを1つとりあげてみる。
たとえば、モバイルSuica。

・ステップbyステップで1つまたは2つのタスクを行なってみる。
・それぞれのタスクで必要な記憶は何か。短期記憶?長期記憶?
・短期記憶に負荷がかかったところはあるかどうか、ステップを邪魔する問題はなにかあったかどうか?をチェックしてみた。

タスク:入金する
ステップ1:トップページから「入金」ボタンをタップ。

ステップ2:入金する値段を確認後、クレジットカードを選択
支払い方法が表示されていて何のクレジットカードが登録されているか
すぐに認識できるため、思い出す努力が軽減☺️

ステップ3、入金完了!
入金するタスクに関しては覚えることにたいしてとくに、負担がかかることなく達成できました。
日々入金するタスクを頻繁に使っているので、一通りの流れを覚えているからスムーズなのかも。

では次のタスク
モバイルsuicaの利用履歴を確認する

ステップ1、下タブの「SF履歴」をタップ。
ただ、一番初めに履歴を見ようとしたとき「SF履歴って何?」となり、
慣れない用語に混乱してしまった。今ではよく使う機能なので、SF履歴が利用履歴を見れる項目なのは覚えているけど。
記憶とは別に多くのユーザーがより理解しやすい用語に統一したほうが良いのかな。

ステップ2、直近の利用履歴を確認

ステップ3、スクロールするとさらに前の利用履歴が確認可能
ただ、ここで履歴を理解するには覚えておかないといけないことがある。
それは、「月日」「種別」「利用場所」「残額、差額」。
それぞれのセルが何を意味しているか項目名がスクロールすると消えてしまうからだ。
人間が短期記憶で記憶できる個数は3〜5個といわれているので、項目名は表示しなくても十分かもしれないけど。

ネルソン・コーワンは、2001年の「マジカルナンバー4」という論文で、短期記憶の容量限界は「3〜5個のチャンク」であるとした。
Nelson Cowan (2001), The magical number 4 in short-term memory: A reconsideration of mental storage capacity

そんな感じでUIをデザインする上で記憶に負担がかかっていないか考慮することは大事なポイントなのかなと思いました。

下記、上野さんのデザイン原則でも「大事なのはすでに知っているデザインにすること」

おまけ

短期記憶と長期記憶の比較
※短期と長期記憶の間の中期記憶(mezzanine)についての研究はまだ少ないようです。

短期記憶の容量に関しては、頭の中で繰り返した場合のみ7+/-2のかたまりを30秒以内で覚えることができるそうです。

今後ともnoteではデザインに関して得た知識や実践のアウトプットをしていけたら良いかなと。
拙い文章ですいません(´-`).。oO

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