部分最適と全体最適

部分最適と全体最適

栗田涼
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以前の私もそうでしたが、多くの人は部分最適ばかりを求めてしまいます。

■会社組織などでの部分最適

営業会社の経営者、部長、マネージャーは、社員、部下の目先の結果(売上)のみで
その人を評価します。

そういった組織を運営する人には、
明確なビジョンの打ち出しやや従業員の成長を考えることもないですね。

そもそも、目先のメリットのみに偏った思考では、長続きしません。

つまり、その会社(組織)が提供できる価値が何なのか?どういった哲学を持ち、
社会との接点の中でのサービス提供を考えるのかの本質的思考が欠落しているのです。

取引先が求める価値を何も考えずに売上ばかりを求めるのは、バランスが悪すぎです。

この価値フローがしっかりと仕組み化されていないとよいサイクルがは作れません。

これらを自ら学び、可視化する術のない経営者や管理職が多いのが実態ではないでしょうか?

企業組織のヒエラルキー(階層)の中で上の階層に進む度に人はどんどん無能に向かう「ピーターの法則」という社会心理学での考え方がありますね。


■健康関連での部分最適

眠れないから睡眠薬を、頭が痛いから頭痛薬を といった対処療法で済ませてしまう人が多いですね。

身体の不調の原因はいくつかあり、人それぞれです。

代表的なものとしては、
栄養の偏った食生活やストレスです。
これらのバランスを欠くと、ホメオスタシス(生態恒常機能)が働かなくなり、交感神経、副交感神経のスイッチがうまくいかないために睡眠の質が悪くなったり、ひどい場合には不眠症、頭痛持ちになるケースも
あります。

これらの問題を多くの人は、睡眠薬や頭痛薬などの薬物だけで解決しようとします。


ですが、それは根本的な解決ではないわけです。

部分最適とは、簡単にショートカットで物事を考えてしまい、全体を見ていないので
問題は繰り返されるだけです。

全体最適とは、Why思考、メタ思考を用い、問題を構成する要素を洗い出して、「要は何か」を明確化して、それに対する打ち手を講じることです。

ライフ・ドリブンでは、このような考え方を人生そのものに活かす方法論「ライフオプティマイザー(人生最適化)理論をお伝えしております。

現在、山梨県で執筆業をしております。 早稲田大学教育学部教育心理学専修卒業。 東証一部上場、外資、ベンチャー企業を経て、 ブロガー、ライターとして起業。