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カンニング竹山の東京マラソン当選に思う

こういう人がノリでエントリーするから、本当に出たい人が参加できないだよね!

お久しぶりの投稿はこんな記事の所感から。
マラソンなんか走ったこともない、別に走りたいわけでもない人がノリでエントリーして当選したりってのはあるあるなわけだけど、継続的にランニングに励み、何年もエントリーし続けているのに未だに当選しない人からすると、マイルドに言って残念な気持ちになるわけです。

湘南国際マラソン(エントリーは毎年クリック合戦)実行委員長河野太郎氏は「抽選にはしない。本当に参加したい人が参加できなくなるから。」と語っています。

ここでふと思ったのは、東京マラソンのような都市型モンスターマラソン大会にとって、抽選にするメリットはどんなところにあるのだろうか。
気になって考えてみた。
思いついたのは以下のようなこと。

・クリック合戦だとサーバが落ちる、又は費用がかかる。
・マラソン普及のため、マラソンを走るしきいを下げる。
・都心を通行止めにするのに都民の理解が必要。誰でも参加できることで身近に感じてもらう。
・知人が走っていれば応援団が増える。
・関わる人、注目する人が増えると、スポンサーも集めやすくなる。

さて、調査検証。
ググってみるとおもしろいものを見つけました。

東京マラソンに関する基本合意(PDFが開きます)

一部抜粋します。

私ども(※)は、東京マラソンの開催を通してマラソンの競技力向上や
普及振興を図るとともに、世界に向けて観光都市東京をアピールし、
国内外から旅行者を誘致するなど大きな経済波及効果の実現を目
指します。また、地域の人々の参画を促すことにより、地域活性化
の契機にもしていきたいと考えます。

※東京都及び財団法人日本陸上競技連盟

また、wikipediaによると、市民からの大規模マラソン大会の要望を受け、石原慎太郎都知事(当時)が、経済波及効果、スポーツ・観光振興を目的に主導的な役割を果たしたことが書かれています。

エリートレースとしては東京国際マラソンの後継大会として今でも世界大会の代表選考レースであり、日本有数の高速コースとして世界からトップランナーが集います。

2007年に第一回を開催し、2010年には一般財団法人東京マラソン財団を設立、2013年にはワールドマラソンメジャーズに加入。
日本はもちろん、世界的にも有名なマラソンレースとなりました。

東京マラソン財団の設立目的にはこう書かれています。

この法人は、東京マラソンを安定的に運営し、国内外から多くのランナーが集う世界最高水準の大会へと発展させるとともに、ランニングスポーツの普及振興を通じて、都民の健康増進と豊かな都民生活の形成に寄与することを目的とする。

ふむふむ。

伝統のあるボストンマラソン、ロンドンマラソンなどをモデルに、大規模な市民参加型のマラソンを企画し、国内のみならず海外からも参加者を募ることで、経済効果とスポーツ・観光振興を目指したものなんですね。

これは確かに、市民参加型で参加者を広く募り抽選をするのがいいんだろうなぁ。
今や当選確率は10倍超。
市民ランナー憧れの大会となりました。

さらに、冒頭でいったような「本当に出たい人が出れる」ために、チャリティ枠でお高めの寄付をすれば先着でエントリーできたり、各都道府県の提携大会で基準を満たしたランナーを地方の陸上競技協会が順エリート枠として出場推薦するRUN as ONE - Tokyo Marathon制度なども広がっていっています。
2023年からは連続落選者枠なるものも導入されるらしい。

さて、次に考えてみたいのが、マラソンなんか走ったこともない、別に走りたいわけでもない人が東京マラソンにはエントリーするのか?ということ。
考えられるのは以下のようなものでしょうか。

・1度くらいマラソン走ってみるか。
・お祭りみたいだし楽しそう。ゆっくりなら完走くらいできるだろう。
・友達が出てた。あいつにできて自分にできないことはないはず。
・ホリエモンが走れるなら自分にも走れる。
・どうせ当選しないし、エントリーだけならタダ。
・スポンサー枠があって上司に出ろって言われた。
・なにか思い出に残ることやりたい。できたらネタにも自慢にもできる。
・誰かのため(子供、教え子、親…etc)頑張る姿を見せたい。
・ダメな自分を変えたい。

さて、ググってみる。

→いつか走ってみたかった。(チャリティランナー)

→ネタ。

→?(困るならエントリーすな)

よくわからんかった。。
人それぞれ、強さは違えどいろんな思いがあるのでしょう。
せっかく当選したのなら、精一杯準備して、当日は楽しんでほしいですね。

PS.
以下はなかなかおもしろかった。

東京マラソン財団 経営改革プラン
http://www.tokyo42195.org/common/pdf/180611.pdf

ランナーからのエントリー費は協賛金のわずか5%。
6割は協賛金なようです。(平成28年度決算)
とか。

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