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東京マラソン2019(2) 〜完走、そして自己ベスト〜

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レース前日、天気予報は曇のち雨も、降り始めは午後からの予報。
しかし予報はハズれ、スタート前にすでに冷たい雨が降り始める。
どうやらやむことはなさそうだ。

スタート会場の運営は、以前に比べてかなり整っていた。
スタートゲートもスタートブロックごとに割り振られ、(荷物チェックは杜撰だったが)混雑もなく入場、トイレも場所によったようだが回転速く、アップするペースもあった。

9時10分スタートで8時45分整列完了。
雨合羽を羽織って整列も、冷たい雨にやはり徐々に体が冷える。
ビニール手袋を家においてきたので手袋が濡れていく。。
雨だったらビニール手袋を用意仕掛けたが結局持ってこず。
帽子もかぶらず。
改めて言う。

天気予報を過信してはいけない。

9時10分、スタート。
最初の5キロは下り。
普段はネガティブスプリット(前半より後半が速い)寄りのイーブンでプランを立てるが、今回は最高目標2時間45分で前半から突っ込む。
しばらく雨合羽着たまま走ると、体が暖まってきた。
5キロの最初の給水所手前で脱ぎ、ゴミ箱に入れる。
ちょっと脱ぐの早かったかな。。

手元の時計で最初の5キロは19分強。
まずまずだ。

神保町あたりから、沿道で応援してくれてる彼女が持ってるはずの金色の風船を探しながら走る。
見つからない。。
だんだん探すのに目が疲れてきて疲労感を感じ、諦める。

「視る」って疲れるんだなー。

向こうは見つけてくれていたよう。
頭上より高いところの風船を探していたが、どうやら雨のために体の近くで持っていたようだ。
次回以降の応援ポイントで声が聞こえて見つけることができた。

前半突っ込んだ後、体感的なペースがなかなか安定しない。
なんとなくGPSの精度も悪い気がする。
15キロくらいでやっと落ち着いただろうか。
このあたりで、赤いTシャツのチームメイトKさんに抜かれる。
彼はポジティブスプリット(前半速い)だから無理して追わず、後半巻き返しをはかる。
しかし速いな。。

そしてやはり疲労は早めに来た。
ハーフのスプリットは1時間22分59秒。
だがこのペースを保つのは難しそうだ。

下町エリアでチームの応援隊に声をかけられ、折返しでチームのリーダーにも声をかけてもらい元気が出る。
応援されると、直後少しだけペース上がるね。
(一番前の白いタンクトップが私。)

走りながら、すごく視界が悪かったことを覚えている。
走りに集中していたのか、周りの景色が全然入ってこなくて、スカイツリーも東京タワーも水天宮も、見た記憶がない。
でも、自分の視界の先、目標はしっかり目に入ってきてたようだ。
銀座のストレート、一度抜かれたKさんの赤いTシャツが遠くに見つける。
品川に向かうに連れ、それが少しずつ大きくなっていく。
ターゲットが近づくと元気が出る。
落ちていくペースを必死で保って追いかける。

残り500メートルくらいでようやくKさんに追いつくも、声をかけた直後にスパートされて置いていかれた。
後ろについて、ゴール直前に抜く手もあったけど、負けず嫌いのKさんに対してそれはあまりに卑怯に思えたから。
自分はあまり人と勝負しようという気もないしね。
ゴール後はお互いに健闘をたたえ握手。
また、一緒に熱いレースを走りたい。

記録は、自己ベストの2時間47分55秒。

この悪条件で2分近く更新することができた。
しっかり準備して臨めたこともよかったし、応援してくれた仲間、刺激し合いながら走れたKさん、食事や応援でサポートしてくれた彼女に感謝。

ただ、不思議だったのは、自己ベストなのに実感や喜びが乏しかったこと。
感覚的なものではあるのだが。
考えられる要因としては、

・これまでの会心のレースは、ネガティブスプリットで後半上げてゴールしていたが今回は逆の結果となり、レースコントロールに達成感を得られなかったこと。

・Kさんに負けたのが何気に悔しかった。(感覚的にはそうでもない)

・感情を司る脳の働きが鈍っていた。交感神経優位にして「走る」ことに体のリソースを割いていた

3つ目、ありえる気がしている。
寒い中で頭から突っ込み、余裕が無い中で体の余分な機能をセーブしたんじゃないか、と。
視界が悪かったことも、これと関係しているかもしれない。

レース後は上野の銭湯に行き、一緒に出場した人や応援してくれた仲間とチームの打ち上げ。

走ってる時間よりもはるかに長く続く飲み会。
RUNもお酒もしっかり楽しみました。

まだ少しロードレース残ってるけど、大一番終わってシーズン終了の感覚。。

次回はデータの振返りをしてみます。

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