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にぼしいわしがTHE Wやユニットライブ『雨に打たれたら口紅』の貴重な裏話を公開

7月17日(金)ににぼしいわしさんの公開インタビュー企画「ポリエステルの小人」を行いました。

配信開始直後、MCに迎えた構成作家・山田ボールペンさんを背景画像に設定したお2人が登場。山田さんも構成に参加しているユニットライブ『雨に打たれたら口紅』に関するトークを始め、視聴者の方から事前に集めた質問にノリノリで答えてくださいました。

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今回はその様子を一部お届けいたします。

訓練されたラジオ聴取者による怒涛の質問攻め

山田:早速質問読んでいきます。「味噌汁の作り方を教えてください」これあれでしょ?お2人のラジオ『にぼしいわしの懇談会』から生まれた…

いわし:どこにも行かれへん服役中の奴らな。

山田:一応答えてあげましょうか。

いわし:味噌汁は、出汁にこだわってて。沸かす前の水に昆布入れて、鍋の端がフツフツ言うまで火にかけんねん。で、昆布取り出して、沸騰してるところに鰹節をふぁさーて。

山田:なかなか家庭的ですね。普通は出汁の素とか…

いわし:にぼし、このトーク潰してくれ!

にぼし:ファー!(潰す動作)

山田:次行きましょう、「空を見ることはありますか?」

いわし:あるよ?スベった日とか空見るよ?

にぼし:スベった日に空見れるん?私は見られへんわ、土しか見てない。

山田:はい次、「どんな夢を見てますか?」

いわし:なんかこんなん多いな。多分だけどこの人らはラジオ聴取者やな。こういう質問するのが唯一の楽しみだからさ。

山田:そこに楽しみ見出してるのか。だとしたら間違ってると思うよ。

にぼし:やっぱラジオしか楽しむものないから、服役中って。

いわし:そうそう。部屋入ったらトイレと布団しかないんやで?こんな文章にもなるよ。

山田:話戻すけど「どんな夢を見てますか」って。

いわし:結構出囃子鳴ってるのに、にぼしが見つからへんって夢は見るなぁ。

にぼし:正夢ちゃう?それいつもやん。

いわし:で、にぼしがキレる。「こんなネタ覚えへん」とか言って。

にぼし:でもたまに、いわしにすごい怒鳴り散らす夢見るわ。

山田:実際はそんなことあるの?

にぼし:ないよな?

いわし:うん、「ウワァァァ!」みたいに喚くことはあるけど。

にぼし:夢の中では「そんなネタ作って!ふざけんなよ!」みたいな感じ。

山田:言いたいこと全部夢で言って怒ってるやん。

にぼし:夢だからよ?私が別に思ってることやないんや。

山田:でも夢で見るってことは、それが本音だからさ。思ってるってことでしょ?

にぼし:そんなこと言われたらもう辞めようか、お笑い。

山田:それはおかしいでしょ、勝手すぎません?

にぼし:なんでそんなこと言われなあかんねん…(不満そうな顔)

いわし:あんた、何で口角下がってるのに前歯出るん?

山田:ほんまや(笑)鼻の下かどこか切ったでしょ。

にぼし:二重の切開手術しようとしたら、間違えてそこ切られたんです。

いわし:…今のはダメでしたね。

にぼし:やっぱお笑い辞めます。

山田:いやそれは良くないですよ。失敗することもあるわけですから、これからどんどん高めてね。

いわし:山田がヤラしいなぁ。

にぼし:単独ライブでお世話になったから、山田さんには心開いてきたなと思ってたんですけど、もう心閉じます。

山田:じゃあこじ開けて行くよ。

にぼし:(こじ開けられたものを閉じる動作)

いわし:でもにぼし、後ろにも山田(zoom背景)居るからな。

山田:逃げられへんよ。

いわし:(大爆笑)山田八方塞がり。山田の壁。

にぼし:最悪や!

いわしが感じる東京と大阪のライブの違い

山田:今後出演したい番組はありますか?

いわし:にぼしがずっと『天才!志村動物園』って言ってたけどな。

にぼし:でもあれ、なくなっちゃいますよね。『どうぶつ奇想天外!』とかも出たかったんですけど。

山田:懐かしい、 動物系に出たいのね。

にぼし:そうですね、動物なら自分を受け入れてくれるかなと思って。

山田:いわしさんはどうですか?

いわし:『冗談騎士』とかネタ番組は出たい。『ネタパレ』はバーチャル大喜利やりたい。ネタ番組でもチャレンジ系企画がいいな。東京ではネタだけじゃない企画ライブがいっぱいあるかもしれないけど、大阪は基本ネタやってアピールタイム、って感じだから。

山田:確かに大阪ってそういうライブないよね。

いわし:ネタを純粋に見たいって人が多い気がする。需要がないわけじゃないと思うからやってほしい。あと、そのおもしろさが分かってないだけの人が多いと思う。

山田:テレビで言うと、地上波で漫才やる機会ができたらやりたいネタはありますか?

いわし:今、前のスタイルとは若干変えようとしてる時期で、 変える前のネタだったら「王将」のネタはやりたかった。本当はTHE Wとかでもやりたかったかな。

山田:M-1とタイミング的にかぶっちゃってできなかったんだよね。

いわし:そう。だから披露したらどうなるんだろうと思って。でもあれがM-1予選でウケたから、祇園花月っていいなって思った。あそこの特有の感じ、この世のライブで1番いいんじゃない?

山田:祇園花月での3回戦だけ、東京のルミネの3回戦とちょっと空気感似てるのよね。お客さんが「変な奴らを探そう」みたいな気概もあって結構前のめりだったりする。大阪の漫才劇場とかだと劇場のファンが多いし。

いわし:そういえば、THE Wの決勝に行った日が祇園花月の3回戦の当日で。もともとかぶってるのは分かってたから、次の日ぐらいの漫才劇場で3回戦出ようと本当は思ってたのよ。 そしたらにぼしの親友の同期に猛反対されて。「お前ら絶対漫才劇場で出るな!絶対祇園花月でいけ!」 って言われた。

山田:でもそれが英断というかね。

いわし:良かった!あれが漫才劇場だったらウケずにM-1落ちてたと思う。

ユニットライブ『雨に打たれたら口紅』はこうして生まれた

山田:次の質問、「『雨に打たれたら口紅』のメンバー選考基準、ライブ開催への経緯を教えてください」

いわし:最初山田さんが「女芸人だけでストイックにネタだけやるライブないよな」っていう話してからよね。一緒に飲みながらメンバーを決めてって。まずオダウエダは絶対。こういうネタライブに呼ばないっていう選択肢がないやんか、あんなおもしろい人たち。
ピンの女性を考えた時、河邑ミクさんはめちゃくちゃ可愛いしネタ凝ってるし、演技力がすごいと思ってて。仲良くなりたいとも思ってたし、共通の知り合いもいたから呼ぼうぜってなった。

山田:芸歴も同じぐらいの芸人でやれたらいいなってね。それでピン・コント・漫才で1組ずついるから、コントではなしょーさんいてくれたらいいなってなって。漫才で根菜キャバレーさんとかどう?みたいな感じ。

いわし:根菜さんは万人受けするしワード自体もおもしろいから、お笑い好きな人も好きだろうなって思った。

山田:パッと出てきた状態で「おもしろそう」って思いやすいのよ。ビジュアルのコントラストもすごいから。

いわし:そう、その辺を勉強したいなって。

山田:それで5組決定。ライブの名前決めたのはにぼしさんだよね?

にぼし:本当は『雨に打たれた口紅』っていう題名で送ったんですけど、山田さんに勝手に「ら」 を入れられてて。 「ら」 を入れたことによって採用されたのがちょっと気に食わないんですけど。

いわし:クレームやん(笑)それと私、女芸人の友達が欲しかってん。女芸人同士でネタの話をすることが今までマジで一切ないから。

山田:いいね、そういうトークブロックも作ってもいいと思う。『コント村』みたいに展開できたらいいなって思ってるし、そのために色々頑張ってみようかなって。

いわし:おーすげー!男1人の感じバリキモいけどな。

にぼし:音響ブースから一歩も出てなかったですもんね。

山田:楽屋に行って喋るのも違うし…

にぼし:山田さんの楽屋への入り方めっちゃキモかったです、小刻みに歩いてて。

いわし:娘の部屋入る父親みたいになってた。

山田:すまん、それは許してくれ。このライブに関してはもっとデカくしていきたいですね。

いわし:デカくしていきましょう、ほんまに。

ネタのこだわり、上京…アツい話題が続く

山田:漫才において「これだけはやりたくない・やらない」というものはありますか?

いわし:漫才において…にぼしなんかある?

にぼし:言いやすいセリフだけでお願いしたいです。

山田:それはやりたくないことではない(笑)

にぼし:詰まらない言葉でネタ書いていただいたら。それさえしていただけたら覚えるんで。

いわし:努力せえよ。

山田:いわしさんは「絶対これはやらない」みたいなのはある?

いわし:一貫性がないネタはしたくないなって思ってる。ストーリーに沿ってないことをおもしろいからって無理矢理詰め込むようなことはしたくない。オチとか先に決めて、そこにテーマに沿って肉付けしてく感じだから。

山田:こんな質問もありますよ。「将来上京は考えてますか?」

いわし:上京のメリット・デメリットってテレビのオーディションがあるかないかだと思ってて。私たちはテレビ出演よりライブで食いたいっていう目標があるから、大阪でも東京でもやってることは同じだと思う。集客も、どちらでもお客さん呼べたら強いだろうし、そういう人って多分全国回っても知名度的に強い。今ちょうど、大阪にいるけど東京呼んでもらって単独ライブできるぐらいになったし、このバランスでどっちのライブも出たいと考えてるから、現時点では上京をそこまで考えてないです。

山田:俺としては、東京を軸でそれをやってほしい。ライブで食いたいって時にテレビで多少知名度を上げるっていうのも必要かなって。東京を軸にして、大阪でのライブのレア度が増したら客数を増やせるのかなと思う。

いわし:これに関してはにぼしが言いたいことがあるみたい。

にぼし:私ね、東京に3日以上いると咳が止まらなくなるんですよ。だから軸おくのはちょっとね…。だから山田さんの意には添えないですわ。

山田:何とかしてくれ(笑)

いわし:あと、芸風が東京向き・大阪向きみたいなことをあんまり考えてないっていうのはみんなに伝えたいです。東京と大阪のネタの向き不向きみたいなのは関係ないと思ってる。

にぼし暴走?2人の10年後のビジョンとは

山田:10年後の夢を教えてください。

いわし:単独ライブをバンバンでっかい会場で打てて、しかもまずまずのチケット料金を取れるようになりたい。それぐらいクオリティの高いものをちゃんと出していけるようにする。

山田:にぼしさんはどうですか?

にぼし:ちょっと違う観点から見るとですね、自分が作ったパッチワークで包まれたいわしの赤ちゃんを抱っこしたいです。赤ちゃんを産むと人として完成された感がある気がしませんか?

いわし:なんで私が赤ちゃん産んだらお前が完成するん?

にぼし:38歳って人として熟成された年じゃないですか?漫才師としても1人の人間としても、そういう状態にあるってことがQOLを上げると言いますか、人生としてうまくいってる指数になるんじゃないかと思いまして。

いわし:私が子供を産んだら?

にぼし:うん。君が赤ちゃん産んでたら、私も成功してるってことだから。

山田:意味が分からへんな、その理論。なんかよくわからなかったですが、にぼしさんの夢はいわしさんが子供産んでて、その服をパッチワークで編んで作ってあげると。

にぼし:そうですね、いわしの子に私のDNAを…

山田:怖いこと言い出した。もうやめましょう。いわしさんは今後、お子さんを出産することがあってもにぼしさんには絶対渡さないほうがいい。

いわし:言わない、接触を避ける。

にぼし:それは探し当てるから。

山田:1時間半公開インタビューやりましたけども、いわしさんどうでしたか?

いわし:私たちはあっという間だったけど、皆さん楽しんでいただけたのかどうか心配。コメントとかくれるとエゴサしますので、ぜひください。

山田:最後ににぼしさん、何か締めの一言をお願いします。

にぼし:ありがとうございました!今年の年賀状はハートいっぱいにした白黒刷りにしますので、またお願いしますー!

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