ウツシヨワンマンショー「現世主義」(ウツシヨの映す夜 第一夜)
2023年9月23日。
大阪で活動中、自らを“時代遅れの激情ロックバンド”と称する「ウツシヨ」の初ワンマンライブ「現世主義」が開催されました。
配信視聴ではありますが、熱い、熱いものを感じて、一週間以上経った今でも余韻を残していますので、ここに書き記しておきたいと思います。
はじめに…
本記事は、いわゆる“ライブレポート”ではないことをおことわりしておきます。
“ライブを観たよ感想日記”程度のソレにすぎないものです。
歌唱の様子や舞台演出なんかを事細かにまとめたり評したりしているものではありませんので悪しからず。
それではどうぞ。
◆オープニング
会場でも流れただろうオープニング映像がカッコよかったです。
FirstLadyのAメロ?の、何とも言えない妖しい雰囲気に乗せた始まり。
かーらーのー、
Bメロでドーン!と音が暴れ出しながら映像が加速してメンバー紹介。いよいよ始まる!とテンションが高まります。
「昭和を纏った平成生まれが令和の夜に織りなす」
このキャッチコピー(?)考えた人天才じゃない?
痺れた。凄い語呂良くてすき。しかも的確。
たしかにほんのり昭和の匂いがすんねんなぁ。歌も演奏もバキバキにカッコいいのに、なんだろう。(のにってことはないけどね)
ともあれ、ウツシヨのステージのオープニングを飾るのにこれ以上ない選曲だったと思います。
◆FirstLady〜馬鹿みたい〜秘密のサタデイ
再度のFirstLadyで遂にライブの幕開け!
メンバー紹介も交えながらの演奏、歌唱に、まだ始まったばかりにもかかわらず熱が高まります。
ウツシヨ名物?ハヤトさんの顔ギターも炸裂しました。
◆時雨!時雨!
各パートのソロプレイ(超カッコいい)に続いて始まったのは、僕がウツシヨに初めて心惹かれた『時雨』でした。
思わずツイキャス配信のコメントに「時雨ーーー!!」と書き込んでしまったよ。
ごめんなさいね、あれ、俺です。
別のバンド目当てに観ていた配信ライブで、トリを飾っていたウツシヨちゃん。ギターの入りから、一気に心掴まれた感じなんですよね、そこに加え唯一無二なリカコさんのパワフルなヴォーカル!
初見でも、流し見でも、目が離せなかったのを覚えています。
スキを自覚してから改めて観るステージは、より感慨深いものでした。
◆ウツシオさん
伝説のコピーバンド、「ウツシオ」さんがゲスト出演してくださいました。
素晴らしいステージで、時間が過ぎるのが一瞬のよう。まるで1曲分しか演っていないみたい(笑)。
こういう面白もやってくんだね。
こういう茶番大好きです。
正直、初見の時は何の変哲もないカバー曲のコーナーとしか感じていなかったんですが、このワンマンライブをひととおり楽しんで、ウツシヨのことがより好きになってから見返すと倍楽しく見えました。
いやこれはウツシヨの話だからウツシオとは関係ないんだけどね(笑)。なんでだろうね。
ウツシオさんの今後の活躍にも期待しております。
◆勝手なさよなら
数回前のライブで初披露されたこの曲。静と動が混ざり合いながら押し寄せる感情の波に心が震えます。
“忘れ方も忘れて”というフレーズに心鷲掴みにされてます。
ギターもベースソロも無茶苦茶カッコいいのよなぁ。
アーカイブ配信なのをいいことに、何度も何度もリピートしてますよ。
早く音源化されろー!
◆新曲『interpreter』
「通訳者」という意味だそう。
多くの曲でパワフルな印象の強いリカコさんのヴォーカルが、この曲はなんだかとても優しい。
その優しさに対して、“言ってやる”というのは、最初少し言葉が強いかなという気もしたけど。でもその強さは“心強さ”でもあるよね。
そんでラスサビの“生きてやる”に掛かってるのに気付いて鳥肌ブワーですわ!
“言ってあげる”だったら同じ音にしようとすると“生きてあげる”だもんね!
これは“言ってやる”じゃなきゃいけない歌詞だった!
――という感想を後日Twitterに上げてたら、リカコさんご本人からリプライいただけたよ♪
ということです。
なるほど、その意思があっての「言ってあげる」だと、むしろ恩着せがましく読めちゃいますね。
(これinterpreterだけで一記事書いたほうが良かったかな)
この曲、リカコさんが歌うことを始める原点の思いを歌にしたもので、そういう思いもあってこのワンマンライブというステージに持ってきたという話が聞けました。
リカコさんの「私と出会ったからには、勝手にハッピーになってください」という言葉がとても印象的でした。
これは僕の勝手な受け取り方です。
歌は自分の人生を、彩ったり助けたりしてくれるけど、責任を取ってくれるわけじゃない。
素敵な歌に酔いしれ、それを心の拠り所にしたとしても、生き方を委ねてはいけない。
だからこの“勝手に”は突き放しではなく、むしろ掛け値なしの愛情のように感じました。
それでいて、「ただ寄り添ってくれる」心強さ。
ウツシヨの歌をそばにおいて、自分や自分のまわりの人のことは、自分自身でハッピーにしていくんだよ、と。そんな思いを受け取った気がしました。
◆ウツシヨ、フェスやるってよ。
ウツシヨ主催のガールズフェス
「現世の歌姫」
2024年1月20日に開催だそうです。
ウツシヨが選ぶ、「妖艶ないい女のフェス」。どんなんでしょうね。
(告知映像の茶番も大好きでした)
◆ハローネガティヴライフ
アンコール2曲目、最後の締めに歌ってくれたのが、
「ハローネガティヴライフ」!!
ああもう、すげぇ好きだよ…。
お祭りが最高潮に楽しくてバカ笑いしちゃう感じと、それがもう終わっちゃう一抹の寂しさみたいなのがギュッと凝縮されてるよ…。
配信越しでもよくわからん涙が出てたよ…。
最後の最後の最後。リカコさんのこの言葉に、なんだか熱く込み上げるものがありました。
どうも、拙者バンドのメンバーが仲良しなの大好き侍です。
あぁ、このメンバーだからこの熱いステージが繰り広げられたんだなあ、という感慨がありました。
あと、スーパーかわいい女子ふたりの写真タイム、スーパーかわいかったです。かわいいポーズが段々分からなくなってきてるあたりが特に。(笑)
◆まとめのようなもの
しかしあれですね。
本当に初のワンマンライブ?
ヴォーカル・リカコさんの仕切りも堂に入っていて、初のワンマンライブというのが俄かには信じられなかったです。メンバーの活かし方、魅せ方も素晴らしかったと思う。
これみてウツシヨ好きにならん奴おるん?おらんやろ。
ライブ前はリカコさん、紗季さん、ハヤトさんしか名前を認識していなかった自分だけど、終わってみればのりちゃん、ひでひろ君もちゃんと覚えたし、好きになったよ。
*
ウツシヨのステージをしっかりじっくりと見届ける・聴き届けるのは、今回が初めてなんだけど。
本当に、音楽への、メンバーへの、ファンへの愛情に満ち満ちたしあわせな時間でした。
あぁ、ライブハウスで生のその空気を感じていたかった!
◆ウツシヨワンマンショー「現世主義」
セットリスト
1.FirstLady
2.馬鹿みたい
3.秘密のサタデイ
4.ウイスキーグラス
5.ハドメ
6.罰
7.時雨
8.秋桜
9.勝手なさよなら
10.メリッサ(byスペシャルゲスト“ウツシオ”)
11.百鬼夜行
12.レスポールより愛をこめて
13.interpreter(新曲)
14.16のくろ
〜Encore〜
15.新世界の女
16.ハローネガティヴライフ
***
このライブ日記に限らず、ウツシヨについてはまだまだ語りたいことが出てきそうな予感がしています。またそのうちにお会いしましょう。
それじゃあオツシヨ!!
(言ってみたかった!)
ココロ、ことシンクでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?