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You should work on it now!

すでに,下の記事(↓)に書いたことですが,もう1度繰り返しておきます.

ゼロから覚醒 はじめよう英作文』は他の英作文用の参考書とは違います.あなたが大学入試の英語の勉強を始めるならば,今買って取り掛かるべき本です.

通常ならば,入試用の英文法のために『XX総合英語』とよばれる文法書(*1)をやったり,見開きの左ページに問題があって右ページに解答と解説が書いてある頻出問題集(*2)をやるようですとか英文解釈とか長文読解の問題集をやってからという人も多いですが,そうではないです.これらの勉強と並行して,あるいはそれより前に『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』に取り掛かってください.

基礎的な知識が相当重症でどうしてもこなせないというならば,『マンガでおさらい中学英語』(KADOKAWA)や『マンガでわかる中学英語 中1~3』(Gakken)をやってもいいでしょう.ぼくが関わった本でいいなら,『「意味順」で学ぶ英会話』(JMAM)をざっと読んだ上で,すぐとりかかってください.できるはずですが,不安ならば,横に中学生用の文法書(*3)を置いて引っかかった時だけ参照するとよいでしょう.あるいは,並行して『ゼロから覚醒 はじめよう英文法』(*4)など大学入試用のやさしめな文法の本を読むとよいかもしれません.

とにかく早く始めたほうがよいです.他の英作文参考書とは違って,『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』は簡単な英語を書けるようにするインプットは例文や練習問題を使ってある程度配慮しています.また,この簡単な英語を書けるようになるのは,英作文/ライティングの力だけではなく,この作業を通じて,もう少し難しい英語を読むためにしなければいけない勉強をする上で前提となる基礎体力をつけられると考えているからです.

だから,英文法や英文読解の勉強と並行して,あるいはそれらより前にやるぐらいのつもりで1度取り掛かってください.少なくともStage 1やStage 4はそういう作りをしています.また,Stage 5とStage 6は文法や単語以外の長文を読むのに必要な論理・構成面のスキルに対応しています.

とにかく,『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』は,文法・単語をやってからはじめる参考書ではなく,それらを身につけながらライティング力を高めるようにできている本です.ひと通りやり終えると,読解や文法の勉強の仕方も逆に見えてくるはずです.

それから,この本より上のレヴェルを対象とした絶版中の『英文を編む技術』(DHC)ですが,もうAmazonその他で古本を買ったりしないでください.かわりにこの本を買ってください.

*1 ぼくは必ずしも必要ないと思いますが,欲しいからば『ジーニアス総合英語』をお勧めします.古くてよければこれでもいいです.

*2 かつては『基礎英文法問題精講』という「基礎」と書いているのにかなり難しい,受験英語用の知識を詰め込んだような本が良かった時代があったようです.この本は改訂されていまも書店にありますが,あまりお勧めしません.もっとも,ぼくはこの類の本の必要性を疑っていますが,パラパラと見た感じではいちばんマトモなのはこの本です.いずれにせよ.もしやるのならば,正解したかどうかはどうてもよく,左ページに書いてある英文または,右ページに書いている文法事項をすべて頭に入れるつもりでやることです.実際は覚えられませんが,そんなことはどうでもいいです.実のことをいうとこういう本をしっかりやれば,達成感と同時に,この本に項目として設定されているよりもやや易しい語彙や文構造・表現が確実に身についてくるので,そのメリットが大きいです.

*3 これがいちばんオーソドックスで良いとは思いますが,実際使われる英語から考えるとちょっとひっかかる記述もあります.気になるならば,こっちを.この本ならば,基本的にフツーの英会話に必要な知識はすべて入っています.大学受験をしないならば総合英語の本なんかいらないんです,本当は.

*4 シリーズとしてなにか統一感を持たせたいのか,『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』と例文の文構造を示す際の記号の使い方が似ていることからお勧めします.業界の人は最近でたこの本が好きなようです.例文と採用項目はなかなか良いと思いますが,個人的にはちょっと説明の仕方にクセがあるように感じることと(お前が云うな,と云われそうですが…),および,練習問題がちょっと難しいかな,と感じます.でも,ぼくは業界の人じゃないので….

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