英語の基礎というとどうしても文法ということになってしまいがちですが，必ずしもそうは考えていません．まあ，すでにもう何度も書いてきたことなのですが…

英語がかなり苦手な人がいたとして，その人ができるようになるのに，確かに文法を軸にして学びながら語彙・発音その他を拾っていくのもひとつの方法で，それがしっくりくる人はそうやれば良いと思います．

でも，文法のカテゴリー別に組んだある意味システマティックな学習計画が合わない／いまいちピンとこないという人もいると思います．そういう人は思い切って，超基本単語を用法ごと／例ごとに頭に入れるアプローチを取ってみることをお勧めします．これは完全な文法無視ではありません．超基本単語をカヴァーする中でそこで関わってくる文法の約束事はその都度頭に入れていくというアプローチです．

自分が関わった本で恐縮ですが，そういうアプローチを取りたい人にはこの本をやってみるのもひとつの手だと思います．

この本は発行部数が圧倒的に少なく市場に出回っていませんが，Amazonなどのネット書店では購入できますし，たぶんリアル書店でも注文すれば手に入れられるのではないでしょうか．

儲け度外視で出してみた本で，読者にアピールする工夫とかはほとんどなされていない本です．地味ですが，基本単語を復習するには良い本だと思っているので，よければ使ってみてください．本当は，企業研修とか専門学校とかの入門者／初級者向けのクラスで使ってくれるといいのですが…