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n=100の最大公約数ではなく、n=1の本質を捉える企画

スープストックトーキョー、ジラフ などを展開する
株式会社スマイルズのクリエイティブ本部の野崎亙さんの著書
「自分が欲しいものだけ創る!」を読みましたが、
企画に携わる人には読んで頂きたい!と思う書籍でした。

スマイルズ社の企画は、多くをロジカルに分析をして生まれる企画ではなく、
具体的な誰か、例えば自分や身近な人を基点にして、アイデアを生む。
そのアイデアが生まれた理由を自分で言語化しながら、企画を進めていく。

N数を多くとるアンケートではなく、
具体的な誰かを深く探求することを大事にしているそうです。

自分のことをズバリ突いてくるプロダクトに出会ったら、
嬉しいですし、好きになりますよね。

はじめから多くの人に分かってもらうプロダクトではなく、
はじめは使う人が一人でも良いので、
その一人を理想の姿に連れて行ってあげて、
その姿を見た周りが、その姿に憧れてプロダクトを
使い始める。この流れが私の理想です。

会社のリソースを使ってプロダクトを作る場合、
社内の方を納得させる必要があって、分かりやすいバックデータとなる
N数を多くとったアンケートを求めてしまうことがありますが、そうではなく、
自分の思い付き・アイデアを信じて言語化し、伝える。
決して企画を曲げてはいけないと思います。

会社のリソースを獲得するため、企画者の産みの苦しみを味わう期間が、
企画者にはあるかと思いますが、具体的な誰かを探求して得たアイデアは、
やってみる価値はあると思います。
自分だけは、自分の企画を信じてあげてほしい。

世に出れば世の中を良くしたはずの企画が、埋もれることの無いよう、
企画経験者として、企画者を応援するとともに、
自身も実行しつづけていこうと思います。


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