マジカルミライ2019の感想

 どーも博識です。今年のマジカルミライは東京の一日目に参加したのでそこのセトリ準拠での感想になります。とりあえず個人的にこの日のセトリで観れたのは大勝利でした。

 一曲目いきなりテオから来られてイントロで咄嗟に曲名も思い出せないながらも体が勝手に反応するのが最高だったのと、二曲目ピノキオピーの好きなことだけでいいですのイントロアウトロ部分でばちばちにピノさんの声が入ってるのがマジカルミライまじでやべぇなって勝手に感動してました。とにもかくにもルカさん十周年をこの場で祝えたのも、マジミラでまた劣等上等とグリーンライツ・セレナーデを聴けたのも、マジミラ2019アルバムに収録されている曲たちの演出もはちゃめちゃに良かったです。今回はそこ以外の話をさせてください。




 マジカルミライ2019、実質二年遅れのRe:Start発売記念ライブだな!?!

 なんで今年のマジカルミライを振り返るために2017年のアルバムを聴いてるんだろう……いや、確かにマジカルミライ2018でアンノウン・マザーグースとリバースユニバース聴いたときにマジカルミライでRe:Start収録曲全部聴きたいなとか思った自分がいたのは本当にそうなんだけど、いざそれをこういう形でぶつけられるととてもつらいものがあったよ。とりあえずそういう話です。

 まずは『Re:Start』というボーカロイド初音ミクの特異点的アルバムについておさらいすると、『Re:Start』とは2017年の初音ミク十周年を記念して出されたアルバムで一枚まるごとぜんぶ初音ミクに縁深いボカロPによる十周年記念書下ろし曲しか収録されていないというやばいブツなのです。このアルバムを語らずに初音ミクの歴史を語ることなど出来ようか?いや、出来まいレベルの所謂、公式の特異点ですね。

 マジカルミライ2019ではOrangestarの初音ミク曲『快晴』から始まり、アルバムと同じ様に絶妙なタイミングでぱっと雰囲気を崩してくれるMitchie Mさんの『大江戸ジュリアナイト』、絶対に乙女解剖が来ると思ってたのに来てしまったDECO*27の『ヒバナ』が確定でセトリに入り、日替わりで来たwowakaさんの『アンノウン・マザーグース』って振り返ってるだけで涙が出てくるくらいに贅沢で強くて特別な"あの"2017年そのもので死ぬほど嬉しいのに、その筈なのに、ここがマジカルミライ2019という事実が恐ろしすぎてもう……

 今回のライブでは収録曲の中からwowakaさんの『アンノウン・マザーグース』とDECO*27さんの『ヒバナ』、Orangestarさんの『快晴』とMitchie Mさんの『大江戸ジュリアナイト』の四曲が披露されたわけですが、アンノウン・マザーグースは2018年にやったので実質新曲として三曲『Re:Start』収録曲が採用されたことになります。UMG含め四曲ってもう『Re:Start』の三分の一ですからね?これは実質『Re:Start』発売記念ライブといっても過言ではないでしょう??

 なんでそんなにおめでたい曲たちがマジカルミライ2019で流れたのにこんなつらい気持ちになってしまっているのかというと、ここがどうあがいても2019年だからです。あれだけ特別だ、特別な年なんだと叫ばれてた2017年を、特異点だと信じ切っていた初音ミク十周年を自分たちは本当に祝い尽くすことが出来ていなかったのではないか、あれでもまだ全然足りていなかったのではないかということに気付かされてしまったから。
 クリプトンさん本当は二年前にマジカルミライ規模で初音ミク十周年を祝いきるイベントをめちゃくちゃしたかったんじゃないのかなーって今年のマジカルミライを観て思ったし、なにがなんでもやるべきだったんですよあの時に。初音ミク十周年を祝えるのは前にも後にもあの年だけだったんだから。結果として特異点が呪いのようにマジカルミライを侵食してるじゃん……マジカルミライ2019で初音ミク十周年記念として出された2017年の曲を新曲として歌う初音ミクという構造がえぐすぎて、ただただ申し訳なくて申し訳なくて……
 なんでマジカルミライ規模でマジカルミライではない初音ミク十周年生誕記念ライブが行われていないという現実で今まで満足できていたんだろう……初音ミク十周年だったのに、『Re:Start』という最高のアルバムが出ていて、その発売を記念するライブという形で初音ミク十周年生誕記念ライブをやることも不可能ではなかったはずなのに
  マジカルミライがあるから”それ”をやる必要がない/需要がないからやらなくていいと判断されてしまっていたのだとしたら、それはひとえにわざわざコンセプトが被るイベントをやらなくてもいいか、やっても客席が埋まらないんじゃないかと公式に思わせてしまったかもしれない自分らの不甲斐なさのせいであり、だからこそもっと特別でよかった、もっと特別であるべきだったと今更ながら既に手遅れなのに思うのです。

 まぁそれはそれとして、いつかマジミラで『君が生きてなくてよかった』を聴くまではここに通い続けるんだろうし、どうせなら『ブレス・ユア・ブレス』とセットで聴きたいと思ってしまったのでアンケートには去年同様『君が生きてなくてよかった』をやってほしいと記入しました。そこまではやってくれないだろうけどそれくらいのことは平気でしてくると思うので。

 それともうひとつ、ざっとほかの人の感想をみてて「快晴」がorangestarさんの初音ミクによる曲だと認識されていないのがとても悔しくって、悔しくないですか?”マジカルミライに参加するくらいボーカロイドが好きな人”への”初音ミク十周年アルバムという存在・文脈の浸透度”が低いの。誰が悪いっていうのはないですけど

 そもそも、その初音ミク十周年アルバムという文脈を今履修しようとしてもどこのCDショップにも置いていなくて、アマゾンにも通常版でさえ定価の二倍の値段でしか出品されていない現状がありえないと思うのですよね。ほかの有名なアーティストだったらありえないでしょそんなの。”初音ミク”の十周年記念アルバムだよ?欠品なく常にどこのCDショップにも置いてあるべきだろうが・・・せめてアマゾンにはあってくれ・・・どこだよこのアルバムを出しているレーベルは・・・

 とりあえず下記URLから一応定価で新品が手に入るので持ってない人は履修しましょう。残り少なそうなのでお早めにどうぞ

https://search.rakuten.co.jp/search/mall/hatsune+miku+10th+anniversary/

 


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