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Webディレクターになって3ヶ月の振り返り

新しい会社でWebディレクターとして働き3ヶ月が経ちました。これからWebディレクターへの転職・異動を検討されている方や、既に働いている方に役立ちそうな情報をまとめました。私の経験が役に立てば幸いです。

私について

Webデザイナーとして現場で2年半、フリーランスで1年活動してきました。今は大阪の小さなデザイン会社でWebディレクター兼コーダーとして働いています。デザイン経験浅めで、コーディング好きといった感じです。

Webディレクターになった経緯
元々はコーダーとして働く予定でしたが、会社の状況的にディレクターの手が足りず、私がコーダーをしながら担うことになりました。前職では、社内案件でディレクションの様なことも担っていたのですが、ほぼ未経験となるため、ディレクションできるかの不安が大きかったです。

デザイン会社の状況
・Web制作以外では、DTP、イベント企画、楽曲制作などをやっている。
・スタッフは4人。外部パートナーと共に仕事をこなしている。
・社長が元々Webディレクターの動きをしていた。現在は、社長にサポートしてもらいながら、私が主軸となって案件を進めるている。

Webディレクターの仕事って?

お客様の目的を聞き出し、各クリエイターと共に目的に沿ったWebサイト制作などを進める責任者です。ディレクションの質によって、納期も成果物も大きく変わってきます。

Webサイトを作る事だけが仕事じゃない
お客様の目的はWebサイトを作ることではありません。
多くは「何らかの目的」のためにWebサイトを必要とされます。
・売上を上げたい
・集客したい
・ブランディングしたい
といった本質を聞き出し、目的を明確化します。その上でWebサイトを目的達成のためのツールとして提案するのです。目的によっては、別のSNS活用などを提案することもあります。

簡単な仕事の流れ
1.営業の方が仕事を取ってきたら、一緒に打ち合わせへいく。
→制作内容についてヒアリングする。
2.見積書を提案する。
3.内容を整理して構成案(ワイヤーフレーム)を作る。
4.構成案が通れば、デザイナーとコーダーに制作を依頼する。
5.スケジュール管理、デザイン提案等を通してクライアントと制作を繋ぐ。
6.納品したら請求書を出す。
だいぶ簡略化しましたが、こんな工程を3週間〜2ヶ月のスパンで行います。場合によっては4サイト、5サイト以上を同時進行で進めます。

パッケージ制作や、保守対応など
制作の合間で、Webサイトパッケージ商品の企画、保守契約をされているお客様のサイト修正対応などもします。細かな修正程度なら、自分でやってしまうことが多いです。

あると役立つスキルは?

基本的には聞く能力です。ヒアリングして、お客様のウォンツを引き出すこと。それを形にして、目的に沿ったコンテンツの提案をすることです。
また、Webデザインの知識があれば提案の際に大きく役立ちます。お客様との打ち合わせで、より明確な提案が出来ると、制作がスムーズに進みます。構成案づくりやデザイナーへのチェックバックもスムーズです。
他にあると良いスキルは、
・プレゼンテーション
・スケジューリング
・コーディング、CMSなどサイト構築に関すること
・価格交渉、制作料金の感覚
・SEO、アクセス解析の知識
と書き出すとキリがないのですが、Webデザイナーとして制作フローをワンストップで経験されている方なら、ディレクターとしてもやっていけると思います。

Webディレクター兼コーダーってどうなの?

正直に言ってキツイです。何件かコーディングも行ってきましたが、同時進行サイトのディレクションが止まります。効率も悪いです。
・連絡の取り次ぎを合間で行うため、集中してコーディング出来ない。
・集中すると他案件がおろそかになりがち。
・毎日コーディングする訳でないので、合間が空くと手が慣れるのに時間がかかる
という感じで、現在はコーディングを外注しています。
出来るだけディレクターは実務作業をしない方が臨機応変に動けます。

小さいデザイン会社だからこその助け合い

3月は年度末で紙媒体の案件が繁忙期になります。紙媒体のディレクターが手一杯になっていたため、私が応援で紙媒体の案件の一部を担当することになりました。
ヒアリングすることはWebもグラフィックも共通点は多いです。目的を聞いたり、デザイン要望を聞いたり、構成案を作ったりと、ディレクションに不慣れな私は学ぶことが多かったです。
逆にWeb側が助けてもらうこともあります。バナー作ってもらったり、イラストを描いてもらったり。
少人数で仕事を回しているなら、誰かに仕事が集中しないよう臨機応変に助け合う精神が大事だと感じました。

3ヶ月前と、今との違いは?

最初は、上司と密にコミュニケーションを取りながら進めました。ディレクションや、仕事の進め方について多くの事を教えて頂きました。
でも、基本的には案件を任せて頂いたので、スケジュールを立て、どう進めるかは自分で考えて仕事をしていました。

今となっても、打ち合わせは上司と伺いますが、MTGのファシリテーションを任せて頂いたり、アドバイスを頂くぐらいで、私主体で進めさせて頂いています。お客様とのエンゲージメントが崩れそうな時や、お金に関わる際などは必ず相談するようにしています。
弊社で安心してディレクションできる点は、上司がいつも「何か問題が起きても上司の責任。」と、責任は取るから思うようにがんばってと常々言ってもらえることが励みとなっています。

苦労したこと

制作を外部パートナーに依頼してホッとしていたら、納期間近でスケジュール通り進められないと連絡があり、代わりに大急ぎで私が制作を担当するしかない状況になりました。
→うちは基本制作を外部パートナーにお願いしているので、一人の人に一存せず、複数の外部パートナーを持つ必要がありました。制作しながらのディレクションはかなりハードです。余裕のあるスケジュールを立てることも大事です。

学んだこと

それは「丁寧な応対をすること。」です。
クライアントにはもちろんですが、内部のクリエイターや、外部パートナーに依頼するときもです。ただ、丁寧な言葉使いに限りません。
フィードバックする際に心掛けているのが、修正点だけでなく「褒めること」です。例えばWebデザインで、「全体的な余白は見やすくいい感じです。でも、登録ボタンはもう少し目立たせて下さい。」と、一言でも褒める箇所を見つけて、修正希望の箇所を伝えます。
もちろん上からではなく、良いところを素直に良いと伝えることです。
パートナーとの間に上下関係はなく、フラットな良い関係を築くことが案件を順調に進め、成果物の質にも繋がっていきます。
他にもたくさん学びはありますが、追々書いていければと思います。

この仕事の楽しさ

それは、色んな業界の方と関われる事です。
その道で生きてきた人の、自分では経験できないお話をたくさん聞くことができます。具体的にお伝えし辛いですが、仕事を通して得た知見は自分の人生の糧になると思います。

これからについて

ディレクターとしてまだまだです。たくさんの方と関わりながら、お客様とも、外部パートナーの方ともWin-Winの関係を築いていけるようにがんばります。
今後も、ディレクターの方々に役立つ情報発信を自分の勉強も兼ねて行なっていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました!

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