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光と影で魅せる!眼の特性を活かしたモノクロ写真の撮り方

▷ゴールと前提

モノクロ写真にて作品制作をしていきたい人向け

モノクロ写真の本質や特性から撮影とレタッチの簡単なコツがわかる


▷前提知識


 最初に、「作品は眼で観る、故に眼を知る」が鍵となります。

眼の特性について

眼の視細胞は2種類
・錐体細胞:主に色を認識する
・桿体細胞:主に明暗を認識する

人間の眼は、光を感じる細胞である「錐体細胞」と、暗い場所でも視覚を維持する「桿体細胞」の2種類で構成されています。
錐体細胞は、赤、緑、青の3種類の光を感知し、色覚を司ります。
一方、桿体細胞は色を感知せず、明暗のみを感知します。

・桿体細胞の特徴

桿体細胞は、ヒトの網膜に存在する光受容細胞で、暗所視覚を司る重要な役割を担っています。以下、桿体細胞の特徴をポイントごとに解説。

  • 感度が高く、暗い場所でも光を感知できる。

  • 錐体細胞よりも約1000倍感度が高い。

  • 暗所では色覚を感じる錐体細胞が働かず、桿体細胞のみが働くため、モノクロに見える。

  • 視野が広い。

  • 光刺激に対する反応が遅く、動きのあるものを捉えるのが苦手。

  • 暗い場所での動きは認識しにくいが、静止画は鮮明に見える。

  • 約1億2000万個(錐体細胞は約600万個:20倍の差)

  • 網膜に存在する視細胞の約95%を占める。


モノクロ写真は、色彩情報を取り除くことで、
桿体細胞が感知する明暗情報のみを表現します。

▷モノクロで意識すべき点

写真でも示したとおり、モノクロは光の陰影がわかりやすくなります。
シンプルに白いところが明るくて、黒いところが暗いです。
なので光が読めない人は、モノクロの写真を練習の為に撮るべきです。

色彩情報がなくなると強調されることとは何だと思いますか?
 

カラー情報がなくなった瞬間、陰影、動き&表情、質感、構図が

答えは以下になります。

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