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【第5日】松山城下★五色うどんは五色そうめんだったの巻(四国旅 avec Anne)

2023年11月25日(土)

前夜は(部屋が布団でいっぱいで、何もできないので)早く寝るしかなかった。そのせいで、とても朝早く目が覚めた。
Anneと私は朝食前に、中島の姫ヶ浜海岸を散歩した。

朝日が昇る瞬間は見れなかったけど、この時間を共有できたことに幸せが満ち溢れてきて、二人で手を取り、ありがとうと言い合った。

中島・姫ヶ浜の朝

【走行距離】7Km   三津浜港―松山城

8:35 大浦港発のフェリーに乗ると9:57に三津浜港に着いたので、松山城へ向かう。コインパーキングが満車で、やっと探したのが停めにくい場所で冷や汗をかいた。

ロープウェイで上まで行く。
松山城は勝山山頂に立つ連郭式平山城で、見晴らしがいい。天守は現存12天守のうちのひとつ。

残念なことに私はあまり城には興味がなく、見方が分からないので、違いが分からない。
石垣フェチの友達なら飛び上がって喜ぶのだろうけど、ぐるっと回って退散した。


お昼はAnne が前日から、「明日はゴシキで五色うどんを食べる」と張り切っていた。

彼女の情報源によると、『郷土料理 五志喜』という店だったので、場所を確認。車はパーキングに停めたまま、徒歩でお店へ向かった。

が、店のメニューを見てびっくり。
「五色うどん」というのは無い。
「五色そうめん」ならあるけど。

それなら地元の三輪素麺にも五色や色付きの素麺がある。

Anne が意気消沈しているのが手に取るように分かる。
五色のうどんってどんなんだろう?
と期待していただけに、私もちょっとがっかり。

その場でネット検索して、うどんと素麺の違いを説明する。
だから、うどんと素麺って兄弟みたいなものなのよ。

うどん・そうめん・ひやむぎ・きしめんは、水・小麦粉を主原料とした同じ製法で作られた麺。それぞれの違いは、麺の太さです。

そうめん:直系1.3mm未満
ひやむぎ:直系1.3mm以上1.7mm未満
うどん:直系1.7mm以上
きしめん:幅4.5mm以上、厚さ2mm未満

津村製麺所HPより


すでに2時前だったので、他の店を探す気力もなく、素麺メニューからチョイスすることにした。素麺はうっすらとピンクや緑の色をしていた。 


そもそも、Anneの持っている情報がガセネタだったわけだ。
「Goshiki Udon」って書いてあるのだから。

Anne はある情報源を元にして全旅程を立てていた。
それはフランス人の旅行ライターが書いた記事のようで、彼女はそれを信じきっていた。
確かに日本に精通している人らしく、びっくりするほど詳しいのだが、やはり間違った表現や誇張がある。

そして、私はそれにこの後も翻弄されることになるのだった。



気を取り直して、次の目的地、内子町へ向う。

【走行距離】41.3Km     松山城―内子町 

内子町では、農家民宿に泊まりたいと言うので、「月の家」を私が予約した。

電話で予約時に、三人では狭いかもと言われたので、ここは部屋を二つ取った。
雑魚寝しなくてすむ。ラッキーだ。

宿には囲炉裏があり、おばあちゃんちへ帰って来たみたいなほっこりした気分になる。この日は私たちだけの宿泊で、貸し切り状態だった。

なんだか懐かしい囲炉裏


夕食は自家の畑で取れた野菜を使った心づくしのお料理。
野菜中心と言え、次から次へとご馳走が出てきて、食べきれないくらい。

Anne が和食でも食べられると言うので、頼んだけど、実際はかなりの好き嫌いがあった。好き嫌いというより、自分独自のポリシーというか、厳格な制限だ。

旅行中、これに悩まされた。

塩分・糖分なし、オーガニック、野菜たっぷりで、油はNG
米は太る。醤油・味噌を目の敵のように言う。生魚は食べない。

Anne は元インターナショナルナースでフリーで仕事をしていた。
健康論と食については確固たる信念を持っている。

で何を食べるかと言えば、ヨーグルト、生野菜サラダ、果物。
パンも少し。

結局、お店で食べることができないので、コンビニでそれぞれ買ったものをホテルの部屋で食べるのが慣わしになった。

なんでこんな遠くまで来て、コンビニご飯を食べないとあかんのかと腹が立った。決してお金がないわけではないので、余計に納得いかない。

そして、彼らは夕食はたくさん食べない。
だから、民宿が出してくれる夕食のおかずの量にびっくりして、もういいと言い出した。

私は「これを作るのにどんなに手間が掛かっているか考えたら残すわけにはいかない。私は太っても食べる。」と言って半ば切れながら、全部平らげてやった。

旅行中くらい、少しイレギュラーな食事をしてもいいと思う。
それが旅の醍醐味じゃないか!
食に対する意識の違いは乗り越えるには難しい課題だった。

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