パレスチナではよく野外でバーベキューをする光景を見かけます。公園で普通に炭コンロ持ち込んでケバブ焼いてパンに挟んで・・みたいな。
どういう理由か知らないけど、自宅の庭で火を焚いて調理することも経験済み。アウトドア飯と言っていいのか・・・微妙だけど。

ヘブロンのShuhadda Street に入るチェックポイントのすぐ側にある日用雑貨屋さんでおしゃべりしてた時のこと。そこの大将が突如、

これは多分食べたことないだろう！知ってる？ザラブ

知らない！何々？？知りたい！！どんなの？？

これが一番好きだけど、大変だからなかなかね。

ますます知りたい！

キャンプ飯に強く推薦します！

わたしもまだ作ったことがない！

ザラブ

まずはペール缶を用意します。これがなきゃ始まらない！

そしてこれも重要！
ペール缶がすっぽり収まる大きさの穴を掘ります！

結構な肉体労働を要します。手間がかかるんですよ。エルサレムの某学校の校庭の隅にはザラブ用の穴が設置されておりました！さすが都会！

穴にはまったペール缶にその辺の木を拾って入れて火をつけます。炭でもOK

鶏肉を用意してスパイスでマリネします。ラムもあったらよりパレスチナっぽくなりますね。

スパイスは胡椒、ターメリック、コリアンダー、スイートチリとたっぷりのお塩。これをミックスしてお肉にすり込みます。お肉に満遍なくまぶさったら、オイルをかけてもっとすり込みます。オイルマッサージがごとく。
お野菜は玉ねぎ、じゃがいも、獅子唐、トマトなど、お好みを準備します。

お米も洗って用意しておきます。

これをさてどう調理するのでしょう？

ハイティーのあれあるじゃないですか？２段とか３段でカップケーキやらサンドイッチやら乗ってくる、あの食器。なんて言うんでしょうね。あれみたいなものを用意もしくは作ります。

一番上の段はお肉用です。網にしておきます。下の段はお米用なので少し深めで底は網ではダメです。普通の底にします。

上の段にスパイスマリネしたお肉を並べます。隙間にお野菜も敷き詰めます。下の段には洗ったお米と分量のお水、ニンニクもたっぷり入れてるとより美味しいです。

イメージ図を描いてみました。

これを燃えるペール缶の中に入れます。

ペール缶の蓋を閉めてその上に掘った土をかぶせて密封します。あとは待つだけ。

イメージ図の通り、上の段が網なので密封されたペール缶の中では熱せられじっくりと蒸し焼きされた肉から生じる肉汁が落ち、下の段のお米がしっかりと受け止めます。

どれくらいでしょうね、店主曰く、肉の量にもよるけど１時間くらいって言ってました。

池松さん、このキャンプ飯どうでしょうか？

https://note.mu/ikematsu