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マクロで見るかミクロで見るか、これ経済の話じゃありません。

今日6月20日は世界難民の日なんです。

知っていました?

来週、福岡の中学校で難民についての授業をすることになり、どう進めるか考えていたんです。生徒のみんなは事前授業でUNHCRの方から難民問題についてレクチャーを受けているから当たり前の概要を話したってつまらないし、それ知ってるし!と言われるだろうし。そんな時に思い出したこと

ある国際機関で働く人から言われた言葉

わたしは難民キャンプのことはよく知っているわ。でも各家庭の事情とか本当の意味での暮らしは知らないかもしれない。

国際機関はマクロ的に難民を見ている。幅広くケアしていくためにはもちろん重要なこと。じゃあ、わたしは?

わたしは友達が難民になったし、わたしが移動中に乗っていたバスがわたし以外難民希望者だったこともあった。歩いてシリアからヨーロッパを目指した友人もいる。パレスチナでは友人が難民3世で難民キャンプに住んでいてそこに滞在させてもらっている。近所の噂話や幼稚園でこどもたちと遊んだり個人的な話や経験がある。マルタでお手伝いしていたイタリアンレストランの厨房で一緒に働いた彼はソマリアから逃れて来た人。あどけない笑顔と手首足首の生々しい傷跡とのギャップは忘れられない。

難民の話は数字じゃない。

世界には6850万人以上の難民がいる。(UNHCR2017年調べ)同じ数だけ物語があり、6850万人の故郷に残った家族や友人の物語もある。数字だけじゃ語れないものがある。

わたしの友達がこんな境遇に遭ってね、だから逃げないといけなくなってそれで今難民になったとよ。

そういう話ができたら漠然とした数値として捉えるだけでなく、身近な人、同じ世界にいる人、何も違わない人の話としてより身近に思えるかもしれない。何より、わたしはそんな話しかできない。

素直に見たこと感じたことを話そう。どうせそれしかできないんだから。


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