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主張がない音楽なんて音楽じゃない!PMX day3

ガザに空爆があり、ベツレヘムのデヘイシェキャンプで、そしてナブルスでもイスラエル軍によって市民が銃殺され、チェックポイントはいつも以上に警戒が激しく、エルサレム旧市街の緊張感も増していた。

占領がある現実

3日目のPMX 会場のスタッフももはや顔見知り。

キーフハレーク?
ハンブリラ

どこを歩いてもアーティストだろうと、警備だろうと、スタッフだろうと目が合えば挨拶して元気?と聞き合う。

あの、昨日来ていた人ですよね?デヘイシェに泊まったって言ってた。SNSで見つけました。わたしよりパレスチナ知ってるかも。今日も楽しんで下さいね。

そう言って声かけてくれたのは前日の2日目にアクトしたデヘイシェ出身のラップグループEttijahのメンバーだった。

最終日なだけあって観客の入りも一番多い。いつも来ているシルワンのマハも来ていて、挨拶をする。

See you around

これが合言葉みたいになっていた。

最終日のお目当ては

Bashar Murad

彼は去年4回もライブを見てファンになって知り合いになって。決して友達ではない。わたしはいつもファンと友達の境界線を引いている。先方から友達リクエストがあれば喜んで!
4回もライブに行っているので、顔を見ればすぐに声をかけてくれる。

Basharステージに登場!会場は大音量のBasharコール!彼の人気がうかがえる。
なんと、少し色黒の彼が映える白いスーツと思いきや!!白いベールまで纏っている。一人結婚式、一人花嫁花婿だ!

ジェンダーギャップやLGBTの問題についても歌う彼は衣装でも主張している。しかし背中の羽は何??

Bashar!お疲れ様ー。ちょっと聞いてもいい?
いいよ、どうした?
いつも衣装がすてきなんだけど、コンセプトとかあるの?
パレスチナで誰もまだしてないこととか、そういうのがしたいって思っててね。今日のは、アメリカから取り寄せたのよ!ドラッグクィーンの大会知ってる?あの大会でも衣装をデザインしているデザイナーのよ!

なるほどね。。。。

彼の地元エルサレムという世界でも有数の超コンサバな地区とアメリカのドラァグクィーン文化・・・・真逆とも言える場所から彼は歌う。

パレスチナでも人気のDAM
彼らは政治的な主張もするアラブイスラエリ。イスラエルに住む(国籍を持つ)パレスチナ人。しかも何度も逮捕されているとか。それもで主張し続ける。

主張のないアートは鍍金。


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