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ベングリオンからエルサレムへ

緊張のイミグレーションを通過し、ホッとする。まさに関所。ここさえ通り抜ければあとはもう自由自在。日本人のわたしなら。日本人というか、パレスチナ人ではないから。切ない。
ターンテーブルには荷物がどんどん乗っていっている。小さめのサムソナイトのスーツケースを探す。1ヶ月のヨーロッパ経由パレスチナ旅なのにスーツケースの大きさは2泊とか3泊の出張で使うサイズ。夏の旅は気楽でいい。
スーツケースをピックアップすると税関を通り抜け到着のミーティングポイントに。出迎えの人たちで溢れかえっている。再会を喜んでいる姿、ガイドさんがお客さんを探している姿、どの空港も変わらない。
出て右に向かう。ほどなく、右手に出口。列車の乗り場だ。
今まではテルアビブまで行き、テルアビブからエルサレムまでバスで行くのが定番だったのだが、電車もあるよ!と現地在住に言われたので初めて使ってみることにする。
エルサレム動物園行きとその先のJerusalem-Malhaまで行くことにする。はっきりいってどこなのかわからない。6回も来ているのに。わからないから使ってみるのだ、そういうことにしておこう。
駅で切符を購入する。チケットはちょっと大きめ。改札は通常通り、荷物を金属探知機に通してから改札を通る。そして荷物を受け取り、階段を降りてテルアビブ方面行きのホームに向かう。
路線図を確認すると電車だからって乗り換えなしというわけではなく、結局いつも降りているテルアビブのHa’Haganaで乗り換えだった。もしかしたら直行の列車もあるかもしれないが本数はかなり少ないだろう。
ここで嫌な予感がした。エルサレム、そう一大観光地。なのに本数が少ない。なぜ?人々が使わない?それは・・・何かしら理由があるのでは。
たくさんの空港からテルアビブに向かう帰省や観光客とともに電車に乗り込む。イスラエル鉄道の良いところはUSBの差し込み口があり携帯を充電できることとWiFiがあるところ。
そして空港がテルアビブから近い。すぐに乗り換えHa'Hanganaに到着した。そしてJerusalem-Malha行きに乗り換える。初めての光景。バスとは違う景色、岩漠の光景、ゆっくりと走る列車はわたしに新しい経験を見させてくれた。ゆっくり走る。そう急勾配だったり岩だらけだったり良い立地ではないからだ。
朝早かったのでゆっくりしたリズムは良い感じに体を揺らし気がついたら眠っていた。

+++訪れてくれるみなさまへ+++

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