アラックを初めて体験した時、わたしはちょうど地中海沿岸暮らしが１年を経過していた。

わたしの舌は日本というベースの上に地中海があった。パレスチナって聞くと中東アラブ、もちろんそうなんだけど、地中海沿岸なんです。

マルタに住んでいた時、イタリア人の友達と海の近くを散歩した時、あっちがアフリカ、あっちが中東、あっちがイタリアだね、と指差し確認してもらた時には玄界灘沿岸育ちのわたしは地中海の広さに驚愕したものです。

わかりやすいところで言うと、地中海学会の資料にもエルサレムやアッコといったパレスチナの都市が出てくるし、エジプトやチュニジアも出てくるのです。

地中海っぽい！とわたしが感じるポイントはハーブの使い方。え？これにこれ？意外と合うやん！ってなる。

ここでご提案なんです。

パレスチナアラックを和菓子にいかす。あんことアラックの相性は抜群です！

冷やしぜんざい〜
あんこを炊く時の仕上げに少しのアラック。アルコールが気になる人は一煮立ちさせてアルコールを飛ばします。最後にミントでも上に乗せたら一気に地中海の風。

これを思いついたきっかけはマルタで食べていたおやつ。ヴァレッタのバス停の目の前にあるデーツキオスクにある、揚げ菓子。揚げパイといっていいかもしれない、春巻きのような皮の中には練ったデーツ餡にアラックみたいな味。アラックの風味は地中海で好まれる味なのです。デーツを食べた時にデーツって小豆やん、って思ったんです。デーツで美味しい組み合わせが小豆で美味しくないわけがない！

ここ数年は小豆を炊く時は少しアラックを効かせています。なんか不思議と爽やかであんこが苦てでも軽やかに頂けます。

パレスチナアラックとあんこの出会い。いかがでしょうか？
もう少し、アラックと和菓子の出会い探求してみます。