見出し画像

わたしが見たゴラン高原

この記事を読んでわたしの見たゴラン高原を書こうと思いました。

わたしは記者でもなく、現地駐在でもない、一般旅行者としてイスラエルに入国します。
パレスチナが大好きだし、パレスチナ人の友達が多いけれどイスラエルにも友達はいます。
友達の中には、ヨーロッパ系ユダヤ人のイスラエル人もいれば、モロッコ系ユダヤ人のイスラエル人もいるし、アラブ系イスラエル人もいます。

わたしがパレスチナに行ってる、というとよく言われます。

旅先でイスラエル人にあったけど、いい人だったよ。

知ってます。イスラエル人のわたしの友達も素敵な人たちばかりです。それでも国の政策には非人道的なものがあるのです。わたしはその政策が嫌いです。

ゴラン高原に行ったのは2018年の夏、エルサレムからテルアビブまでバスで行って、テルアビブから北へ行くバスに乗り換えてゴラン高原のマジダルシャムス村の友達に車で迎えに来てもらいました。

車でマジダルシャムス村まで向かいます。結構長い道のりです。

スクリーンショット 2021-04-21 午前10.52.00

マジダルシャムス村に着くまでに入植地を通り抜けます。入植地はとても綺麗です。リゾート地のペンションを彷彿させます。
入植地はもともと住んでいた人を強制的に立ち退かせて土地を奪い新しく、まさに上書きするように作られます。新築の綺麗な建物と入植者一人につき、一人の兵士がついて守ってくれます。

湖もありました。
水位が年々低くなっているそうです。イスラエルの入植地ができたせいだと地元の友人が言っていました。

マジダルシャムス村はドゥルーズ派の人たちが住んでいます。わたしのホームステイした先の家族はこのように語っていた。

シリア人でありドゥルーズ派であるからイスラエル人ではないので、イスラエル国籍は拒否しています。
国籍がない人たちです。

正確には今ではイスラエル国籍を取得している人もいるとのことです。

(訂正と追記 2021.4.22)
Yoshikiさん、いつも教えて頂きありがとうございます!


画像6

マジダルシャムス村にはシャウティングヒルがあります。
ちょっと先の親戚や友人と叫んで会話をしていたからです。今はその間にフェンスがあります。昔みたいに行き来ができません。占領されているからです。

画像2

マジダルシャムス村はりんご農園がたくさんあります。小ぶりで身の詰まった美味しいりんごです。
美味しいりんごをくれた農園のおじさんが言っていました。

画像3

私たちは銃とか武器を持たずに戦っているんだよ。この美味しいりんごが最大の武器だ。りんごで収益を上げて、国籍がなくても暮らしていく。占領に屈しない為にね。

ここは気候がいいです。
美味しい葡萄が育つのも納得がいきます。
でもわたしは入植地産のワインは飲みたくありません。赤いワインはぶどうの赤であって血の赤であってはいけないと思っているからです。

画像4

たくさんの既成事実、言葉のトリックで人の意識は変わります。知らない間に思い込みが生まれます。

画像5

自分で見て確かめるのが一番です。
移動できない今、移動できるときであってもお金と時間の限りで全ても見て確かめることは不可能です。
だから自分で調べたり考えたりしたいと思っています。

この記事が誰かの知りたいに少しでも役に立ちますように。

ゴラン高原マジダルシャムス村のミュージシャンを紹介します。
TootArdです。彼らも国籍がありません。パスポートが作れません。
音楽がレセパセとなって海外でもライブをしました。音楽もまた抵抗の手段です。


あなたがサポートしてくれた分を同じだけ上乗せしてパレスチナのジェニン難民キャンプで使います!!もしジェニンをサポートしたいと思ってくださった方はこちらへ< https://thefreedomtheatre.org/donate/ >