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同郷っていいね

今日はガザ料理の日だよ!いえーーーい!自分じゃ、お料理できないから君がガザ料理作りたいって言ってくれて、料理上手の友達に言ったら来てくれることになったから。家も遠くて中々会えないし、ガザの味も久々に食べられる。すっごい美味しいよ。

わたしたちは公園をぐるり散歩してそのガザ出身の女性を待つことにした。彼女は電車で1時間くらいかけてここアントワープまで遊びに来てくれた。

サラームアレイコム!ハビービー!!
来てくれてありがとう。紹介するよ。彼女はヤスミン。そして彼女は日本から来た友達の梓だよ。彼女はパレスチナに何度も行っててガザの料理を習いたいって。
ウェルカム!そうなのね!嬉しい。お料理は得意だから任せておいて!それにしても久しぶりね、ムハンマド。元気にしてた?
待ってたよ、君の料理美味しいから。
ちょっと!わたしを待ってたんじゃなくて、お料理を待ってたの?

話はいつの間にか英語からアラビア語に変わっていた。内容はガザの家族のことのようだ。

わたしの両親もガザにいるのよ。ムハンマドの家の近所。お姉さんは幸運なことに今はエジプトにいる。もしエジプトに来ることがあったらお姉さんを紹介するからね。言ってね。甥っ子と姪っ子も生まれててね、本当に可愛いの。後で電話してみよう!エルサレムに行ったことある?えー、あるの?パレスチナ人のわたしも行ったことがないのに。羨ましいわ。今日はね、本当に久しぶりに家の外に出たのよ。ここでの生活は何もすることがないから。

女どうしのお喋りをムハンマドは微笑みながら眺めていた。自宅がこんなに華やかな日はここに越してきて初めてのことだった。女性がいるということではなく、人の声、笑い声が部屋中に溢れている幸せな華やかさだった。

今日はね、ウエストバンクじゃ食べられないもの作るからね!パレスチナ料理はやっぱりガザが一番よ!必要なものを書き出すから買い出しに行きましょう!


++訪れてくれるみなさまへ+++

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