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アートは通行証になり得る。

ガザからアーティストが3人来日していました。今は帰国の途につき、最初のチェックポイント(検問所)の写真が送られてきてそれなりに無事に進んでいる模様。

↑↑カイロからガザに向かう1つ目のチェックポイント↑↑

彼らの住むガザ地区はわたしの住む福岡市とほぼ同じ大きさで人口は200万人、海に面しているところも似ている。
決定的な違いはぐるりと壁に囲まれ移動の自由が制限されている、海さえも警備艇がいる。

アートという通行証を持って彼らは日本にやってきました。ビザを取得するのに3ヶ月を要した。その間に3人のうちの一人、ムハンマドハワジリはスペインでの展示に招待されていた。到着したのは作品だけ。作品だけはビザ以上の効力を発揮しガザからヨーロッパ、スペインに旅をしたのだ。

今回の展示は1月からだった。ビザが下りない。下りたところでガザのゲートが開く術はない。

またも到着したのは作品だけだった。主役不在で時は過ぎる。

アートの力が証明される時が来る。2月に入っていた。急に、エジプト側のラファハゲートが開くことになった。奇跡が偶然か、アラビア語のインシャアッラー(神様の思し召しがあればの意)、彼らに連絡が行った。

すぐにラファハゲートに向かってください。日本へ向かうのです。

そこでも数日待機することになる。そしてついにゲートの外に出た。それからのことは多く記事になっている通りだ。東京、群馬、横浜、京都と彼らは作品が先導するのように駆け巡り出会い話し披露した。

アートで世界と繋がることができた、アートはブリッジなんだ。

そう言っていた。

わたしの写真もブリッジになり得るのだろうか?占領も紛争も日常もすべて本当の姿。

PHOTO GUIDEの担当者さんがわたしの写真展に来場してくれた。

パレスチナなんて危険な!って思ったけど、あなたの写真見たら、あなたはパレスチナの中にいる人ねって思ったわ。

観光客でもパレスチナ人でもない、中の人に少しづつ近づいてきた。わたしも世界とパレスチナの細くて小さなブリッジになりつつある。


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