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エルサレムに愛されるわたし

愛は時におせっかいだったり、やりすぎだったりすることがある。程よい、いい塩梅の愛を受け取れることなんてまずない。愛は見えないから。同じだけ愛し愛され、そんなことは稀有。トゥーマッチな愛さえも一旦は受け入れる、受け取れる度量の広さを持ち合わせていたいものです。

We will miss you!!

そう言ってくれたのは東エルサレムに住むリーマ。

おかえり!で、また日本に帰るんでしょ?いつ?あとどれくらいエルサレムにいられるの?
あと1ヶ月くらいかな。その間にナブルス行ったり、ヘブロン行ったり。
We will miss you!!

Stay here!!

東エルサレムにあるオリーブ山、そうイエスキリストが最後に瞑想したあの山。その向こう側はラスラムードという地区。そこにリーマは住んでいる。
彼女と知り合ったきっかけは彼女の夫のお店にわたしが何度が行き、来店する度に普通に挨拶をし、次第に言葉を交わすようになり、おしゃべりをするようになったのは1年越しくらいだった。

そろそろアラビア語も勉強すれば?僕の奥さんを紹介するよ。お料理も上手だよ。

そんな言葉に甘えて去年の夏初めておたく訪問。それがきっかけだった。それからメッセージを交換したり、時にはリーマがアラビア語のボイスメッセージを送ってきてちんぷんかんぷんでも何となく会話が成立していたりしていた。

彼女の義理のお母さんは階下に住んでいる。彼女の家を訪ねると必ず義母さんにも挨拶に行き一緒にごはんを食べたり遅くなると泊まっていきなさい!の言葉に従い義母さんのところに泊まりよるごはんからあさごはん、またはあさごはんからあさごはんまで一緒に食べたりしているくらい可愛がってもらっている。二世帯住宅というよりも世代的には3世代、そして世帯は7!

義母さんのところに挨拶に行こうか?

二人で下の階を訪ねた。

キーフ?元気だった?おかえり。今日は泊まっていくの?
元気!今日はちょっと・・・・・。お母さんは?元気?体調は??

この日の夜はエルサレムで別の予定があり、朝からリーマを訪ね一緒に朝ごはんを食べては近況を話していた。

悪くないよ。泊まっていかないの?いつ泊まりに来るの?日本には帰らないんでしょ?
帰るよ。両親も弟たちもいるから。エルサレムも大好きだけど。
パレスチナ料理作ってるの見たよ!SNSで。あなたの顔はつやつやね。パレスチナ料理のおかげよ!あなた、パレスチナ人と結婚しなさいよ。そしたらここに一緒にずっと住めるわよ。お見合い相手はわたしが探してくるから。
えーー。
そうよそうよ!結婚しちゃえばいいじゃない!エルサレムにいてよ。
もう、リーマまで。そんな簡単に言わないでよ。
いくらくらい持ってる人がいい?すぐわたしが見つけてあげるから?指輪はどんなのがいい?すぐに子供でも4、5人作って。え?40歳?1人か2人かな。でも子供いなくてもここには住めるわよ。エルサレムでみんなで過ごしましょうよ。わたしたちはあなたがここに住んでくれたらとっても嬉しいから!

強烈にしかも強力にお見合いを勧められる。エルサレムに愛されるわたし、というよりも、

エルサレムの女たちに愛されるわたし。


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